ドラマ「信義」関連の記事を更新しています。「韓国には行ったことがありません」からブログタイトル変更しました。
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   慈雨 ~ほぼ信義~ アメブロにて二次小説の記事を更新中です。  
 
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朝の空は晴れ渡っていた。

市が立ち並ぶケギョンの主な通りは、我先にと良い品、安い品を買い求めにきた客で溢れ
返っている。広い通りはまだましなほうで狭い通りとなると、行き交う人々が肩をぶつけて
通らなければならないほどのにぎわいだ。
そんな狭い通りを、背の高い男が歩いていた。髷は結わずに後ろで一つに束ねており、
口元と顎には無精ひげが生えている。身なりは小ざっぱりしているものの、くたびれた感じ
は否めない。男は、腕を組んでゆっくりと歩きながら、時折思い出したように屋台のほうに
目を向けるが、これといって興味を引くものはなさそうに、そのまま通り過ぎていく。
通りの活気と明らかに異なる男の歩みは、ともすれば忙しない人々の迷惑になりそうなもの
だが、誰も気に留めてなどいない。男は前を通り過ぎる者の、或いは後ろから追い越す者の
気配と動きを読み、巧く躱しながら歩いていた。躱し方も、そうとわからぬ素振りで避けている
せいで、至極当たり前に人波に溶け込んでいた。
と、粗末な身なりをした子供が一人、脇の路地から出てくると、男の前をさっと横切ってその
まま真っ直ぐ反対の路地へと入っていった。七つにはまだ届いていないだろうその子もまた、
男よりは拙いながらも人の波をうまくすり抜けていた。
男はスッと身体の向きを変えると、子供の後を追って路地へと入る。子供は背後を気にする
ことなく、入り組んだ細い路地を右へ左へと折れ曲がりながら、すたすたと歩き続ける。
やがて、一軒の家の門前で子供が立ち止まった。けれど、直ぐにまた歩き出すと、その家の
すぐ脇の小路へと入っていく。男はそれまでのように子供の後を追わず、そのまま家の門を
くぐった。
「オラビ(오라비:兄さん)、久しぶり」
家の庭先で待ち構えていた若い女が男に声を掛けた。
「新しい根城なのか?」
「どう?悪くないでしょ?」
家とその周りをぐるりと眺めたあと、男は黙って頷く。閑静過ぎず、喧噪もほどほどに聞こえて
くる。悪くなかった。
「あいつは?」
男は若い女に向き直ると尋ねる。
「もう戻ってくると思う。先に何か腹に入れておきなよ。何にも食べてないんだろ?」
「ああ」
そこへ、先ほどの子供が庭先に姿を現した。
「コサ、ご苦労さん。あっちに虫養いの餅があるから、食べて帰りな」
女が声をかけると、コサと呼ばれた子供は緊張していた表情を緩め、軽く頭を下げると
建屋の陰に消えていった。
「オラビが通りを歩いてるって聞いて、あの子に呼びに行かせたんだ」
男は一度出かけると、しばらくの間戻ってくることはない。屋敷はあるが、そこで男が過ごす
のは一年の内でふた月もあればいい方だった。
男は、ケギョンに戻ってくると、のんびりと市場を歩くことにしている。報せることがあれば、
その際に向こうから何かしらの合図がある。逆に、男のほうに会う用向きが出来た場合には、
予めもらっている印を薬売りの前を通る際にちらつかせることにしている。
それが男と手裏房(スリバン)が会う際の約束事だった。
マンボとその妹コンジャが束ねるスリバンは、同じ所に留まることをしない。ケギョンの街を
転々と根城を変えて暮らしている。先ほど、コサは男の前を横切った際に他の者には見えぬ
よう、男にだけスリバンの印を見せた。それで男はここまでやってきたのだ。
男は、覚えのある気配に後ろを振り向く。ほどなく、がっしりした肉付きのいい男が、門をくぐって
入ってきた。
「サヒョン!」
「マンボ。元気そうだな」
血色のいい、というよりも少し酒焼けしている弟分に男が笑顔を向ける。
「ヒョンも元気そうでなによりだ」
マンボは、嬉しそうに男の身体を触りながら、どこか悪いところはないかとざっと確かめる。
「サヒョン、痩せたか?」
「少しな。それよりも、何かあったのか?」
我に返ったマンボが、急に慌てた顔つきになる。
「あのよぉ、サヒョン。もっと早く知らせたかったんだが・・・サヒョンのホンサム(紅参)が、今
ケギョンにいるんだ」

<つづく>
週二更新を目指して四苦八苦。
昨日アップするつもりが、内容を見直していたら今日のこんな時間(-_-;)

日々更新されている方の爪の垢を煎じて飲んだら、週三回ぐらいは更新できるかしらん。
(こんな要らぬことを考えてまた時間が過ぎていく・・・)

マンボ妹のコンジャという名前は「孔雀:コンジャク:공작」からつけました。
コサは、ドラマでいうところの「白い人」ですが、名前は台本にあっただけでドラマの中では
名前で呼ばれていなかったと思います。⇒記憶が曖昧です。違っていたら教えて下さいませ。
マンボ妹も白い人も、二次を書かれる方が各々の呼び方や名前をつけてあげればよいのだと
思い、名前をつけてみました。

人の波をうまくすり抜ける。
そんな練習をするボクシングの漫画を読んだことがあります。(タイトルとか忘れた)
それでちょっと書いてみました。

≪このお話の主な登場人物≫
 ★マークは「信義」のドラマか小説に登場していたキャラ
 〇マークは私が設定したキャラ

○ソルソン(雪松)
「紅楼夢」では、妓楼ソガン亭の主メヒャン(梅香)として登場。
 カンファドの宿屋を営む夫婦の一人娘。
 八歳でサンホと婚姻した。

○サンホ
 ホンサム(紅参:高麗人参)を取り扱う問屋の長男。
 十二歳でソルソンを娶る。

○ミヨン
 ソルソンの母。

○タンジ
 ソルソンの父。
 カンファドで宿屋をいくつか営んでいる。

★マンボ
 表向きは「マンボの薬売り」。裏の顔は、ケギョンの情報を掌握しているという
 噂の手裏房(スリバン)の頭目。

★コンジャ(→名前は私が勝手につけています)
 マンボの妹。
 兄の右腕としてスリバンを支える。

★コサ(白い人)→名前だけは台本に載っていた。
 スリバンの一味。
 幼少の頃からスリバンに属していた(という私が考えた設定)
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陽も中天を過ぎ、カンファドの波止場は賑わいの中にも落ち着きを見せていた。
陽が昇る前から働いていた水夫(かこ)たちが一休みする頃合いで、男たちの腹を
満たす飯屋の女たちは先ほどまでくるくると忙しく立ち働いていた。
それが一段落すると、給仕の女たちは片づけがてらの噂話に興じる。
「宿屋のタンジの娘さん、離縁されたんだって?」
「そうらしいよ」
「その子、この間旦那が死んだんだろ?まだ若いのに、気の毒な話だよ」
「だけどさ、あの問屋には、旦那の弟がいたはずだろ?弟は兄嫁をもらわないのかい?」
婚姻で一度結ばれた家同士の絆は、簡単に断ち切るべきではない。そんな考えから、
妻が早逝した場合は夫が妻の姉妹を娶り、夫が早逝した場合は夫の兄弟が兄弟の嫁を
娶って、結びつきを維持していく。それは遺された者へ、救いの手を差し伸べるという
ことも担っていたはず。
すると、問屋の近所に住んでいる女が、待ってましたと言わんばかりに「それがだよ」と
他の女たちの注意を引く。
「どうやら曰くつきの娘で、それで離縁されたらしいんだよ。あそこの大奥さんが、
『嫁のせいで息子が死んだ』って言いだしてさ」
「それ、どういうことだい?」
通りいっぺんの噂話ではなくなった。洗いものの手を止めて、皆は話に聞き入る。
「あそこの息子、雷が落ちて死んだだろ?そんな死にざまをしたのは、何か因縁か
祟りがあったんじゃないかって、大奥さんが卦の有名な先生にみてもらったらしいんだよ。
そしたらなんと」
「なんと?」
そこでようやく声を潜める。
「いや、詳しくは知らないんだけどね。嫁にもらっちゃいけない娘だったらしいんだ。
そのせいで旦那が死んだんだって話だよ」
「ええっ!?」
「嫁の報いを旦那が受けたってことかい?死んだほうはたまったもんじゃないねぇ」
自分に置き換えて考えてから身震いする。旦那のせいで自分が死ぬなんて
まっぴらごめんだ。
「とにかくさ、もうカンファドでは嫁に行けないんじゃないかねえ。曰くつきの女に
なっちまったからね。この先はないね」
「タンジの宿屋があるじゃないか。あれ全部自分のものになるんなら、婿に入りたい奴は
いるんじゃないかい?あの子、まだ若いだろ?」
「いくら若くったって、財が入るからって、代わりに命取られるんだよ。うちの息子が
一緒になりたいって言ったって絶対に承知しないね」
要らぬ心配をして身をよじる女に、『それは向こうが断るだろう。』と、他の女たちが
呆れた目をする。
「じゃあ、もしもあの子が婿をもらったら、そいつは心底惚れて死んでもいいから
一緒になりたいって思ったか、欲に目が眩んだかのどっちかだね」
「あははは。そりゃ、そうなるね」
「違いない」
「まあ、どっちでもいいさ。あたしたちには関係ない」
「それもそうだ。さあ、片づけよう」
ひとしきり話し終わって気が済んだのか、女たちはそれから無言で手を動かした。

<つづく>
私が書く話は、どうも「起承転結」の「起」が長すぎる気がします。
「これぐらいかな?」と思って話の風呂敷を広げるのですが、サイズ感覚が未だにわからず(^_^;)
風呂敷(話の展開)が大きくなりすぎて、畳み方がわからなくなる前になんとかしたい。
「麗」や「ジャクギ」で学んだ「歩歩驚心」という言葉。
意味は、<一歩一歩慎重に>というものらしい。
私の心境は今まさにそんな感じ。
それとも、「策士、策に溺れる」かしらん。(自分が設定した内容に溺れるワタシ)

遊牧民族は、婚姻によって出来た資産が減ることを防ぐために、ソロレート婚やレビラト婚の
習慣があったそうです。
朝鮮時代に入ると儒教の影響でこのような習慣は悪しきものとされて禁止されたでしょうが、
高麗時代は末期とはいえ、民間ではそういう習慣がまだ残っていたのかなぁという設定で
つけてみました。

ソロレート婚:妻が死んだ後、夫が妻の姉妹と結婚する習慣
レビラト婚:寡婦が死亡した夫の兄弟と結婚する習慣

 ※私が愛読している「乙嫁語り」というマンガにはどちらの習慣も出てきます。
  (地中海寄りの、ロシアに支配される前の中央アジアが舞台のマンガ)

あ、私信をひとつ。
 K様、私はあのマダムのことを「コンジャ」と名付けようと思います♪
 孔雀のコンジャッから思いつきました。
 だけど羽根が派手なのは雄なんですよね。まあいいか(笑)
 スリバンの人たちって、通り名の設定なのかなと思いました。
 なので、コンジャも通り名ってことで。(本名は多分べつにある・・・はずな設定)


≪このお話の主な登場人物≫
 ★マークは「信義」のドラマか小説に登場していたキャラ
 〇マークは私が設定したキャラ

○ソルソン(雪松)
「紅楼夢」では、妓楼ソガン亭の主メヒャン(梅香)として登場。
 カンファドの宿屋を営む夫婦の一人娘。
 八歳でサンホと婚姻した。

○サンホ
 ホンサム(紅参:高麗人参)を取り扱う問屋の長男。
 十二歳でソルソンを娶る。

○ミヨン
 ソルソンの母。

○タンジ
 ソルソンの父。
 カンファドで宿屋をいくつか営んでいる。
タンジとミヨン。
二人には長らく子が出来なかった。

タンジは、「子はそのうちできるものだ」と楽天的に構えていたのだが、
ミヨンのほうは切実だった。子が出来ないことで悩むあまり、塞ぎがちに
なることもしばしばだった。
そんな折、ケギョンに住むミヨンの従兄弟から「母が会いたがっている」と、
文が届いた。叔母には息子しかおらず、姪のミヨンを殊の外可愛がってくれて
いたが、タンジと一緒になってカンファドに移り住んでからは縁遠くなっていた。
少し前に、季節の変わり目で体調を崩したことがあり、今はよくなっているのだが、
気弱になっているという。
夫婦そろって早速会いに出かけると、叔母は大層喜んでくれた。従兄弟の厚意に
甘えて数日滞在したあと、朝早くに叔母の家から出立した。
歩き出して間もなく、近くに寺があることに気づいたミヨンが、折角だから無事に
帰路に着けるようにお詣りしようと夫を誘うと、タンジは二つ返事で頷いた。
松の木が立ち並ぶ参道を歩いていき、寺の門をくぐったそのとき、ミヨンがはたと止まった。
「ねえ、何か聞こえなかった?」
問われてタンジが歩みを止める。何も聞こえない。頭を振ろうとしたそのとき、鳴き声が
聞こえた。しばらく顔を見合わせる。
「猫・・・だよな?」
赤ん坊の声に似た鳴き声に、タンジは妻に問うた。辺りを見回したが、人の気配はない。
「ねえ、あそこ・・・」
やがてミヨンが気づいて指し示す。門をくぐった際には気づかなかったが、柱の陰に籠が
一つ置かれており、その中から声がしていた。
覗き込んだ二人は声を失う。
籠の中には、白い布でくるまれた赤ん坊がいた。
『・・・なんて小さい』
ミヨンは何も考えずに膝をつくと、か細い声で泣く赤ん坊をおずおずと抱き上げて胸に抱いた。
「お、おい。捨て子なのか?」
タンジの慌てた声は、ミヨンの耳には入っていない。
『・・・軽い』
赤ん坊を抱くのは初めてではないが、この子はとても軽かった。生まれたばかりの子、或いは
月足らずで生まれてきたのかもしれない。
「あなた、お坊様に早く知らせてきて」
とにかく誰かに知らせないと。泣き声の弱さに不安を覚え、自分の声が上擦っていることにも
ミヨンは気づかない。
「待ってろ!」
答えるなり、タンジが本堂へ駆けていく。
その場に残されたミヨンは、赤ん坊をあやすようにそっと揺すぶってみる。けれども、一向に
泣き止む様子はなかった。夫がいなくなり、何だか心細くなってしまったミヨンは辺りを見回す。
誰かに見られているような気がして、きょろきょろと視線を巡らせる。
カサリ。
胸元で音がした。ミヨンは慎重な手つきで赤ん坊のおくるみに手を入れてみる。すると、二つ折り
にされた小さな紙があった。片手で紙を開くと、「雪松」という文字が目に入った。女性の筆による
字のようだが、それ以外は何も書いていない。
「ソル(雪)・・・ソン(松)」
呟いてから気づく。赤ん坊はいつの間にか泣きやんでいた。
「赤ちゃん。貴女はソルソンっていう名前なの?」
「ソルソン」
ミヨンが優しくその名を呼ぶと、応えるように赤ん坊が拳を振り回した。
「さあ、行きましょう」
ソルソンの愛らしい様子にいくらか落ち着きを取り戻したミヨンは、タンジが
駆けていったほうへとソルソンを抱いて歩き出した。

その日から、ソルソンはタンジとミヨンの子になった。

<つづく>


≪このお話の主な登場人物≫
 ★マークは「信義」のドラマか小説に登場していたキャラ
 〇マークは私が設定したキャラ

○ソルソン(雪松)
「紅楼夢」では、妓楼ソガン亭の主メヒャン(梅香)として登場。
 カンファドの宿屋を営む夫婦の一人娘。
 八歳でサンホと婚姻した。

○サンホ
 ホンサム(紅参:高麗人参)を取り扱う問屋の長男。
 十二歳でソルソンを娶る。

○ミヨン
 ソルソンの母。

○タンジ
 ソルソンの父。
 カンファドで宿屋をいくつか営んでいる。
【ドラマのシーンとシーンの隙間から妄想して書いたお話】
<5話より>
  ■キ・チョルの屋敷に連れてこられたウンスが、部屋に監禁されている間のお話。
    二次小説 ウンス キチョルの屋敷にて
  ■意識が戻ったチェ・ヨンがキ・チョルの屋敷に出向くシーンのお話。
    二次小説 ヨン キ・チョルの屋敷前にて
<6話より>
  ■キ・チョルの企みにより、カンファドへと旅立つ一行。
    カンファドへ その1
    カンファドへ その2
    カンファドへ その3
    カンファドへ 追記 ⇒ 設定メモのようなもの
  ■チェ・ヨンがウンスをマンドゥ屋に残してテマンを探しにいこうとして
    ウンスに別れを切り出されるシーンのお話。
     マンドゥ屋にて
  ■二人きりで野宿。火手印が意味深な言葉を残して去ったあとのお話。
     流星光底<シンイでなつまつり企画>
  ■ウンスとヨン。カンファドへの道のりで起きた出来事(小話)
     カンファドまであと少し(小話)

【連載モノ】
≪中秋節 月明かりの下で≫ 
  ■王と王妃が、高麗で初めて一緒に過ごす中秋節のお話。
     中秋節 月明かりの下で 前篇
     中秋節 月明かりの下で 中篇
     中秋節 月明かりの下で 後篇

≪ムカデにまつわるエトセトラ≫ 連載途中
  ■まりんママさんからお話のネタを頂戴した作品。
    ウンスとヨンがパートナーになって間もない頃のお話。
    ある日、典醫寺でウンスがムカデに咬まれてしまい・・・ 
     ムカデにまつわるエトセトラ 01
     ムカデにまつわるエトセトラ 02
     ムカデにまつわるエトセトラ 03
     ムカデにまつわるエトセトラ 04
     ムカデにまつわるエトセトラ 05 
     ムカデにまつわるエトセトラ 06
     ムカデにまつわるエトセトラ 07
     ムカデにまつわるエトセトラ 08
     ムカデにまつわるエトセトラ 09
     ムカデにまつわるエトセトラ 10

     ムカデにまつわるエトセトラ 番外 トルベの持論

≪紅楼夢≫ 連載中
  ■2015年年越し企画の際に書き始めた作品。
   ウンスが徳興君によって再び毒を盛られ、毒の脅威にさらされている中でのエピソード。
   ひょんなことから妓楼を訪ねたウンスはその夜妓生としてヨンの前に現れることに・・・
   (主な登場人物 ヨン、ウンス、トルベ、マンボら) オリジナルキャラ:ヨンス、ホンイ、メヒャンなど
     紅楼夢 01 ウンス、妓生になる
     紅楼夢 02 ヨン、ウダルチを連れてソガン亭へ
     紅楼夢 03 ヨン、部屋へ案内される
     紅楼夢 04 妓楼に着く前の出来事
     紅楼夢 05 メヒャンの狙い
     紅楼夢 06 ホンイの頼み
     紅楼夢 07 婚約の理由
     紅楼夢 08 ヨンスが婚約した事情
     紅楼夢 09と10 婚約を解消したい理由
     紅楼夢 11 ヨンの到着を待つ間に 
     紅楼夢 12 ウンスの緊張
     紅楼夢 13 妓生登場
     紅楼夢 14 ウンスの回想(妓生になった理由)
     紅楼夢 15 虎はニャーと鳴くか?
     紅楼夢 16 虎はニャーと鳴くか?の続き
     紅楼夢 17 その頃トルベたちは?
     紅楼夢 18 トルベのちょっとした気がかり
     紅楼夢 19 トルベの回想
     紅楼夢 20 トルベの回想続き
     紅楼夢 21 トルベとヨンス
     紅楼夢 22 トルベ、ヨンスに事情聴取する     
     紅楼夢 23 ヨンスの説明
     紅楼夢 24 ヨンスの説明続き
     紅楼夢 25 再び妓楼にて。ヨンスの憂い
     紅楼夢 26 母からの文
     紅楼夢 27 ヨンスの回想(八年前。婚約の前日)
     紅楼夢 28 ヨンスの回想(棗の思い出)
     紅楼夢 29 ヨンスの回想(ウダルチ入隊)
     紅楼夢 30 ヨンスの回想(テジャン)     
     紅楼夢 31 ヨンスの回想 カヤグムの想い出
     紅楼夢 32 ヨンスの回想 『双曲』
     紅楼夢 33 再び妓楼 転がり出した賽
     紅楼夢 34 ウンスとヨン登場
     紅楼夢 35 事の終わり、そして・・・

≪開京想曲 紅楼夢番外≫ 連載中
     開京想曲(紅楼夢番外)01 婚礼の日
     開京想曲(紅楼夢番外)02 満ちる
     開京想曲(紅楼夢番外)03 災厄
     開京想曲(紅楼夢番外)04 母と娘
     開京想曲(紅楼夢番外)05 親子になった日
     開京想曲(紅楼夢番外)06 変転
                      
【企画参加モノ】
  ■2015年、乙女だらけのクリスマスパーティ企画に参加させて頂いたときに書いたお話。
     クリパ企画 「同じセリフでお話を書こう」より 『蒼い炎』 火手印と天音子のお話

  ■2015年、年越しぐるっぽ企画に参加させて頂いたときに書いたお話。
     この一文、わたしはこう続ける!? ババーン「超SS」道場 身体を温める方法 

  ■2016年、ヨン周年企画に参加させて頂いたときに書いたお話。
     ヨン周年企画 お題①先輩後輩ネタ 大学の先輩(ウンス)、後輩(ヨン)設定
     ヨン周年企画 お題②『とっちゃ、やだ。』 七殺(チルサル)と戦って負傷したヨンを手当てしたウンス。その後日談
     ヨン周年企画 お題③『君ら隠してるつもりだろうけど普通にバレてるからな?』 お題②の後日談
     おまけ まつりのあとで 登場人物:ヤンサ ちょっとしたおふざけSS  
   
      ※ヨン周年企画の「画像でSSを書こう」に書いたSSはコラボ編に記載しています。

  ■2016年、乙女だらけのクリスマスパーティ企画に参加させて頂いたときに書いたお話。
     クリパ企画 「同じセリフでお話を書こう」から 一条の階(きざはし) ヨンとウンスのお話
     クリパ企画 「同じセリフでお話を書こう」から 吊り灯篭に火が灯される。  トギのお話

【画像でコラボ】
  ■くまみやさんとのコラボ  
   画はこちら(くまみやさんのサイトに飛びます)
      

  ■ヨン周年企画のひとつ、「画像でSSを書こう」に投稿した作品
   画はすべて画像保管庫に置いてあります。
      ヨンが見た夢  画:くまみやさん
      チュソクの夜に 画:h-imajinさん
      朝霧に思うこと 画:チェヨン1さん 
      業火        画:イタkiss大好きおばさん 登場人物:火手印と天音子
      夜訪れる者   画:伽羅さん
      入り江の宿にて 画:マイルさん
      道行き      画:チェヨン1さん  登場人物:王と王妃
      ある昼下がり   画:とこちゃんさん

  ■h-imajinさん
   ☆ヨンの色気がダダ漏れな画に思わず書いたSSです。
      ダダ 「その目はかく語りき」     
   ☆濡れ髪のヨンにムラムラ(笑)して書いたSSです。
      春の嵐    

【書き手さんとコラボ】
 ■七夕リレー小説。
   「シンイ」の書き手さんがリレー形式でお話をつないでいく企画。
   こちらはりえさんのサイトに順番が記載されています。
     七夕2016リブログでリレー小説

  ■りえさんが書かれた掌小説「処方」から想起したお話。
   チャン・ビンが処方した薬を飲んだウンス。その夜、ウンスは夢で・・・
   こちらのお話はウンス編とヨン篇(前後)があります。
     ウンス編
     ヨン編(前編)
     ヨン編(後編)

    
【その他SS】

  ■キム・ジョンハク監督を偲んで2016/07/23にアップした作品。
    登場人物はウンスとヨン。
      空へ

  ■旧暦4/8の燃灯祝祭をテーマにした作品。(といってもあんまりその内容に触れていませんが)
    登場人物は「ヨン周年企画」のときに書いた大学の先輩後輩関係のウンスとヨン(現代ver)です。
    (二人が恋人になる過程はまだ書いていないのですが)
      燃灯祝祭によせて
目を覚ますと見慣れた景色が目に飛び込む。自室の寝台にいるのだとソルソンは
わかった。視線を巡らせると、心配そうな表情でこちらを覗き込む母の姿が視界に入った。
何か言おうとして、頭の痛みに気づく。どうして痛むのか・・・
『ああ、そうだ』
気を失って倒れたときに、恐らく頭を打ちつけたのだろう。
思い至ったと同時に、ソルソンは布団の縁をぎゅっと掴んだ。寝台に横たわっているのに、
身体は寒さで震えていた。暗くて深い淵にズルズルと引きずりこまれていく。
そんな感覚に囚われる。
「助けて」と声をあげようとしても、寒さで声が出ない。
と、布団を握りしめている手の上から、母がそっと手を重ねてくれた。
「・・・かあさま」
子供の頃、怖い夢を見たときのように母を呼んでみた。すると、母は、
「ソルソン。私の娘」
と、優しい声で名を呼んでくれた。母がもう片方の手で何度も髪を撫でてくれる。
その手から温もりが伝わり、次第に身体の感覚が戻ってくる。布団に包まれている
身体が、じんわりと温かい。
ソルソンは布団の縁から手を離すと、両手で母の手をぎゅっと掴んだ。

<つづく>
今回はちょっと短めになりました (^_^;)
続きを書いてきまーす。

≪このお話の主な登場人物≫
 ★マークは「信義」のドラマか小説に登場していたキャラ
 〇マークは私が設定したキャラ

○ソルソン(雪松)
「紅楼夢」では、妓楼ソガン亭の主メヒャン(梅香)として登場。
 カンファドの宿屋を営む夫婦の一人娘。
 八歳でサンホと婚姻した。

○サンホ
 ホンサム(紅参:高麗人参)を取り扱う問屋の長男。
 十二歳でソルソンを娶る。

○ミヨン
 ソルソンの母。

○タンジ
 ソルソンの父。
 カンファドで宿屋をいくつか営んでいる。