信義_ドラマのあらすじ&感想

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第24回
剣をはじき落とされたヨンはキチョルの横を通り過ぎて倒れてるトルベの元へ。
虫の息で喉を攻撃されているのでしゃべれないトルベはヨンに微笑みを浮かべながら息を引き
取ります。そんなトルベを静かに床に下し・・・
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「誰か、オレに剣を」
キチョルの前に立ち、そう言ったヨンに傍にいたトンマンが自分の剣を渡します。
「お前たちはどけ」
一人でキチョルに戦いを挑むつもりのヨンは「どけ!!」と怒鳴り、隊員たちは少し下がります。
ヨンが戦える状態じゃないのを知ってるキチョルは
「無駄なことをするな」
と余裕で。
「副隊長」
「はい、隊長」
「チョナを連れて出ろ」
「隊長」→王
王も副隊長もヨンが剣を引きずっているのを見て心配でたまらない様子。
「誰か隊長を手伝え、隊長一人で戦わせるな」
「誰も来るな。近づいたら斬る」
あくまでも一人でキチョルと対決するつもりのヨン。
だけど近づいてきたキチョルに振り下ろすヨンの剣のあまりの鈍さに驚いて、王もウダルチたちも
その場を動けず。
ヨンが剣を再び振り上げたものの、剣術が得意じゃないはずのキチョルにあっさりと振り払われて
しまいます。
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で、傍に落ちていた誰かの剣を拾い上げたヨン。
「副隊長、何をしている」
「余はここに残る。隊長の後ろにいるぞ」
「チョナ」
ヨンが心配すぎてどこにも行けない王。
「医仙を連れて来い」
「できません」
「医仙を連れてくるまでこの宮殿にいる者たちを一人ずつ殺す。それが私の作戦だ」
「これ以上許せません」
ヨンは今度は両手で剣を握って。
「そんな手で何をどうするというんだ?」
「隊長、退いてもいいんだ。下ってくれ」
「大丈夫です。チョナ」
「手がよくないのをわかってるから言ってるんだ。だから」
「私の手は何でもありません。ただ剣が重いだけです」
「何を言い出すかと思えば」
笑いながら剣を繰り出すキチョル、ヨンはやっとという感じでその攻撃を受け止めますが・・・
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やがてキチョルがヨンの剣の勢いに負け始めて・・・驚きを隠せないキチョル。
「その剣はなんだ?」
「言ったじゃないですか、『重い剣』だと」
ヨンの心の奥底にあった武士としての迷いが消えたのか、手が震えることはなく、ただ重みを感じる
だけになったようで・・・
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その頃ヨンの部屋ではウンスが意識を取り戻していて・・・
起き上がったウンスに声をかけるチェ尚宮。
「目が覚めましたか。気分はどうですか?」
ヨンがいないので探すウンス。
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「あの人は・・・?」
「ちょっと宮殿に用があって出かけました」
身体を起こしたものの、フラつくウンスを支えてあげるチェ尚宮。
「一晩中高熱があったんですよ・・・大丈夫ですか?」
「ちょっとクラクラします。全身がだるくて痛いけど・・・」
そう言いながら部屋の中を見渡して、
「よかった」
とつぶやくウンス。
「よかったですよ、ほんとに。無茶な方ですよ」
「全部が夢だったらって。夢ですごく心配して。とても怖かったんです」
「ヨンが一晩中傍にいたんですよ」
「あの人、すごく怖かったでしょうに・・・」
自分が怖かったように、自分の傍にいたヨンもすごく怖かっただろうにと気遣うウンス。
「それじゃ、もう解毒できたんですか?」
「さあ・・・」
今一つ判断がつかず、チェ尚宮の手をとって自分の額に当てさせるウンス。
「熱はないみたいですよ」
驚きながらチェ尚宮がそう言ってくれて。
「そうですよね?脈が早くて不規則だけど・・・」
自分の脈を診ながらチェ尚宮を見つめるウンス。心配そうにしているチェ尚宮に、
「今は・・・叔母様・・・私、助かったみたいです」
そう言ってチェ尚宮にすがりついたウンスをチェ尚宮は背中をポンポンと叩いて労ってくれて。
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毒を以って毒を制するやり方は頭で理解はしていても、それはほんとに命を懸けた無謀な挑戦で・・・
ヨンの隣で生きていける喜びと、彼を哀しませることなく生還したことの安堵でホッとしたウンス。
だけどこの喜びはできればヨンとその瞬間を分かち合いたかったよね~

テマンはヨンからウンスの傍にいるように言われたのかな?
宮殿を出てウダルチ兵舎のほうに向かっていると、スインとウムジャが禁軍の兵士を倒しながら
進んでいるところを見かけて慌てて身をひそめます。
で、急いで兵舎のほうへ向かいながら警報の笛を吹き、近くにいた数名のウダルチが「何だ?!」と
声をあげて。
「笛の奴と火の奴が来た!! 行け! 医仙を捕まえに来た!」
テマンの言葉にかけだす隊員たち。

ウンスに危機が迫っているとは知らないヨンは王を守っていて。
「チョナ、こんな危険な奴をここまでお呼びになった理由は別にあるのですか?あるいは今殺しても
 いいということですか?」
王はその言葉に一歩踏み出します。
「トクソン君、そなたは私を殺したいだろうが、私はそなたを生かしておきたい。
 考えてみる気はありませんか?」
「・・・」→目をつぶったまま微動だにしないキチョル
「そなたもまた高麗の民で、あなたの妹君の皇后もいつも高麗を気にかけて下さっていると聞く。
 だから私たちがお互いに生きられる道を探して・・・」
「初め、弱くて自尊心だげが高い方だとそう思った。だけど政治もわかってるか・・・
 チェ・ヨン、お前のような奴はあんな王の下では生きていけないぞ」
「言葉に気をつけろ」→ヨン
「あんな王はお前を狩りの犬みたいに使うだけだ。名分を盾にして、いつでも沸騰した水の中に
 捕まえて放り込むだろう。しかしお前は自ら(沸騰した水の中に)入っていくだろう。
 お前はそんな奴だ」
ヨンは剣を床に立ててガシャンと音を出し、
「警告したぞ」
とキチョルの王に対する暴言を注意して。
「民はあの王の名前なんか知らない、だがチェ・ヨン、お前の名前を知らない奴はいないだろう」
「この者は何が言いたいんだ?」
呆れたように言う王ですが・・・ヨンはイヤな記憶がふと頭に浮かびます。

師匠が刺される少し前に王が同じようなことを言ってたと。
「民は王である余よりもお前たち赤月隊を信じておる。だから隊長、民が王より信じている
 赤月隊の隊長よ、答えろ」
「はい、チョナ」
「やはりそうだろう?民を守っているのは王である余ではなく、赤月隊だろう?」

キチョルは王を見ながら、
「一体王はその地位に登るまで自らなさったことはありますか?血を一滴でも流してみたことは
 ありましたか?高麗の重臣たちはみなこいつが集めた」
そう言い、王はヨンを見つめ、ヨンはキチョルを見つめます。
「ケギョンの禁軍も国境の守備軍もこいつに従う。王が持ってるのは王という名前だけだ。
 だからチェ・ヨン、お前が王になれ。元の勅書がいるなら私がすぐにもらってきてやるぞ」
とんでもないことを言いだしたキチョルにその場のみんなが驚きますが・・・これは皆が心の奥底に
持っていた考えを暴かれたようなもので。(人の心を操るのがうまいキチョルだよね)
「隊長」
「はい、チョナ」
「あの者が答えを求めているぞ」
「私の答えはチョナに申し上げます。7年前私が知っている方が似た質問を受けました。その質問が
 あまりに重く、その方は自らの命でしか答えることが出来ませんでした。
 今ようやくわかりました・・・その方は間違っていたのだと」
「隊長」
「その方は間違ったのです。なぜならその方は(質問の答えから)逃げたのですから」
「チェ・ヨン、王というものになりたくないのか?どうしてそんな欲がないのか・・・」
「すでに王を得ています。他に何を得ようと?」
そして自分は既に王に答えたからと態度で示すように剣を持ち直したヨン。
「チョナ、この者を生かすのですか?」
「隊長、余は・・・」
「これでもう十分だ」
時間はもう十分稼いだから話は終わったとばかりにさっさと部屋を出ていくキチョル。
それをウダルチ隊員たちが防ごうとしますが、
「どけ!!相手になるな!!」
と大声で隊員たちを制します。(無駄に命を捨てるなってことで)
キチョルが出ていったあとでヨンは彼を追いかけて出ていって・・・
トンマンがトルベの亡骸に槍を持たせてやっていて。

ウムジャとスインはウムジャがウダルチを相手している間にスインがさっさと先へ行ってて。
で、テマンが急いでどこかへ向かっているのを見つけてしまったスインがニヤリ。

テマンはヨンの部屋に戻ります。
「奴らが来ました!笛を吹く奴と火の奴」
それを聞いたチェ尚宮は急いで棚からマントを取り出してウンスに着せて。
「起きてください、宮殿へ行きましょう」
聞いていたウンスも力を振り絞って立ち上がりますが・・・フラフラしてて。
「テマンさん、隊長は?」
「宮殿で王を守ってます。そこは背の高い変な奴が来て・・・」
テマンが話をしている途中でスインが突然部屋に入ってきて小さな悲鳴をあげるウンス。

「何だ、こんなところに隠れてたの?」
ニヤリと笑ってウンスに近づこうとするスインをテマンとチェ尚宮がガードして。
テマンがスインを引き留めている間にチェ尚宮がウンスを連れて部屋の外へと出ますが・・・
急に静かになったので気になったチェ尚宮。
「ここにいてください」
とウンスに言って、自分は部屋に引き返します。
そのころテマンはスインに火功で攻撃を受けノドを火傷していて、なおも攻撃しようとするスインに
チェ尚宮が短刀で応戦し、二人がかりでスインと対決。

そのころウンスのそばにウダルチ隊員の一人がやってきて。
「医仙」
「あ、あの中に」
「もう一人がこちらへ向かってます。奴にはかないません。さあ」
自分について来いと促すウダルチ隊員。
「どこに行くの?」
「王妃様の宮殿までお連れします」
ウンスは部屋の中で戦ってるテマンとチェ尚宮を気にしながらも・・・隊員の後をついていきます。
(台本では「王妃の宮殿に先に行ってますから!」と二人に声をかけてウンスが行ったことに
 なってます)

スインはテマンとチェ尚宮を相手にしてもぜんぜん平気で余裕。
二人に背をむけてそろそろウンスを追いかけていこうとしたところへ、テマンが布を水に浸しそれを
スインの右手にあてて。
火功が繰り出せなくて『マズい!!』って顔したスインに、すかさずチェ尚宮が背後から襲いかかり
とどめを刺して・・・
チェ尚宮が「大丈夫か?」とテマンを気遣いますが、
「医仙を早く!」
とテマンに促されてウンスを追いかけて出ていったチェ尚宮。

ウダルチ隊員に促されて馬車に乗り込んだらしいウンスですが・・・
中にはすでにヤンサが座っていて驚いたウンスが抵抗しようとしたところ、のどをつかまれて気絶
させられてしまいます。
ウダルチ隊員はキチョル側のスパイで、彼が馬車を操って密かに離れていきます。

誰もいないヨンの部屋でスインの遺体をみつけたウムジャ。
スインを殺されたウムジャは怒りに震えていて・・・

  ※ここからは本編でカットされてる台本のシーンです。

医仙たちが襲撃されたときいたウダルチ隊員たちがヨンの部屋に向かいますが、みな一斉に耳を
抑えます。
ウムジャがスインの亡きがらを膝に抱いたまま、笛を吹いていて・・・

宮殿の一角で。
やってきたヨンとウダルチ隊員たちは倒れている禁軍の兵士たちの遺体を見て、喉に赤い凍傷が
あるのを確認します。(キチョルが殺して逃げたってことかな?)
トンマンが走ってきて・・・
「逃がしました。馬を待機させておいたようです。応援の部隊が来る前に逃げたようです」
「あの二人が脱獄したのはいつだった?」
ヨンが副隊長チュンソクに確認します。
「プオン君が王の宮殿に到着したころです。その後王の執務室を襲ってすぐに逃走したようです」
「宮殿の中に侵入しておいてまた外へ逃走したと?プオン君を中に残したまま?」
「ウダルチたちが王の宮殿に集結して人員の配置がところを狙って侵入した模様です」
「なぜだ?プオン君を助けないで、どういうつもりで・・・医仙!!」
「え?」
トクソン君が自分たちを足止めしている間にスインとウムジャがウンスを連れて行く作戦だったと
この時点で気づいたヨン。

  ※ここまでが台本のシーンでした。

ヨンが宮殿から出てきたところにテマンが走ってきて。
「い、医仙が王妃の宮殿にいません。そっちへ行くと言ったのにいません。消えました」
喉を抑えたままそう報告するテマン。
「何だと?!」
急いで行こうとしたヨンですが・・・テマンの様子が変なのに気づいてテマンの手を払いのけ、
彼の首を見て・・・頭をクシャッとしてから去っていきます。
(トルベが亡くなった直後だけに、よく生きていてくれたと褒めてあげたかったんでしょうね~)
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王妃は王がいる執務室へと向かいます。
彼らは何を探していたのですか?と王に聞く王妃に・・・トチが執務室の秘密の場所から見つけた
ものを二人の前に持ってきます。
それは医仙の手術道具ですが・・・錆びていて。
医仙の手術道具だという王に、それは違うと王妃は答えます。錆ついているから違うと。

で、もう一人の内官が書斎?の奥深くにあったともう一つ箱を持ってきて。
その中に入っていたのは手帳の最後の一枚?(『ウンスへ』と書いてあった部分かな?)
これもまた医仙に見せるべきものだろうと王は言います。
「隊長はどうしていますか?」→心配する王妃
「ケギョン全体に捜索令を出したから待てと命じておいた。あの状態であてもなくさまようだろうと
 思ったから」
「医仙は今体もよくないのに」
「そうなのだ。そんな医仙をおいて隊長がまた私のところに駆けつけてきてくれたのだ」
「こんな考えが浮かびます、チョナ。天からいらした方。私のために無理やりお連れになったでは
 ありませんか」
「言い換えれば誘拐したのだ」
「やはりここの方ではないので、天はずっと(医仙に)試練を与えているのでしょうか?」
「どうだろう。連れて来いと言ったのも、帰すなと言ったのも私だから・・・試練を受けるのも
 私が受けるべきだろうに」
「では私も(その試練を)分かち合います」
「どうしてですか?」
「今は医仙を心配しなければいけないのですが、医仙が見つかったら王に申し上げたい言葉があります」
「どんな言葉ですか?」
「医仙に習った天界の言葉です」
「言ってみてください」
「後で・・・チョナにいいことがあったときに申し上げます」
「双城総管府を攻撃できるとか・・・」→高麗における元の征服と支配の拠点になってる場所
「ええ」
「その土地を取り戻せたら?」
「ええ」
ちょっと浮かれて笑みを浮かべる王の手をそっと握り、
「隊長と医仙のことを今はお考えください」
と王妃がいい、「はい」と返事する王。(でもやっぱり笑みは消えてないし~)

ヨンが自分の部屋に戻るとチェ尚宮がイスに座っていて。
「あの火を使う女の死体がなくなってたところをみるとウムジャが連れていったようだね。
 遺体を動かすなら医仙を連れて行くことはできないだろう。別の共謀者がいたということだ」
「あの方はどうだったんだ?」
「一晩中あんな高熱だったんだからいいわけがない」
「毒は?」
「あの方の話では毒に打ち勝ったそうだよ」
「行かなきゃ」
身体を翻して出口に向かったヨンに、チェ尚宮が声をかけます。
「どこへ行くんだ?王もまず待てとおっしゃったから・・・」
「待つさ!!待つけど・・・」
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思わず大声が出てしまうほど焦燥感に駆られているヨン。
「知らせが行き違ったりしないように、ここにいなさい」
そういうチェ尚宮に振り返ったヨンは、
「死にそうなんだ・・・今、オレが」
と言って壁にかけてあった剣を取って部屋を出ていきます。
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もう待てないヨンは王のもとへと向かいます。
「国境の村まで非常検問をしろと命じた。それと・・・」
「(彼女を連れて)行ったなら天の門があるところです。道はわかっています」
(さっさと行きたいヨン)
「もし医仙に会えたら・・・会えたのなら、その方についていくのか?」
「その答えが欲しくて私を引き留めたのですか?」→ちょっとイラッとしてる感じのヨン
「いいや、医仙の情報をまず知ってから動いたほうがいいと思ったからそうしたまでだ。
 そして、はい。その答えをもらおうと引き留めた」
「・・・」
「隊長がこの地でどれほどくたびれているのか私はわかっています。
 だから・・・ついていくつもりなのですか?」
「私の答えはすでにお聞きになったはずです。私の師匠が出した答え、行かれた道を私は選ばないと。
 だから私はもう(王のもとに)戻って来ました、チョナ。ですから私の女を連れて戻れるように
 お助け下さい」
そして一礼して王の部屋から出ていくヨン。
そのヨンにスリバンのシユルとトンマンが報告を入れます。
「奴らの隠れている場所を尾行してつきとめた」→シユル
「ウダルチの新人の中に間者がいました。今官軍たちが襲撃しているところです」

そのころ誘拐されたウンスが意識を取り戻すと、いきなりウムジャが剣をのどに突きつけてきて。
「誰が殺した?」
「え?」
「私の姉弟子だ。誰が殺したんだ?」
ウンスはスインに襲撃されたけど彼女が殺されたことは知らないから首を振るだけ。
「どけ」
キチョルが部屋にやってきてウムジャにそう指示し・・・兄弟子の言うことを渋々聞いたウムジャ。
ベッドに横たわっていたウンスの傍にきて座ったキチョルに、ウンスは身を起こします。
「お連れしようとして宮殿中を探しましたよ。ところでどこかお悪いのですか?まだ毒が体に残って
 いるようですが?」
(トクフン君がまた毒を盛ったとは知らないのかな?それとも知ってて聞いてるんだっけ?)
「私は・・・今誘拐されたってことね?」
「違います。お連れしたんです」
「それじゃ・・・帰りたいと言えば送ってくれるの?」
「だめです」
「どうしてこんなことをするの?」
「私たちは一緒に行きます、天の門まで、そして天界まで。前におっしゃいましたよね?
 三つ目の遺物、それが天界へ行く方法だと。ここにあります」
で、ヤンサがしずしずとその遺物が入っている包みをそばに持ってきて・・・それを見つめるウンス。

チホとシウルは街中を走りまわってて・・・マンボ姉(アジュンマ)のところに戻ってきたチホ。
「それで?」
「道ばたの乞食まで全部連絡したからどこからか知らせがあるだろう。それにあの白い髪の奴が一緒
 にいるからそんな簡単に逃げられないよ」→目立つから見つけやすいってことですね
「何としてでも見つけないと。そうでないとあいつ(ヨンのこと)がまた幽鬼みたいに暗い顔をして
 生きていくことになるんだから。アイゴー そんな姿をまたあたしに見せないでおくれよ」
ヨンのことを心配しているアジュンマですが・・・
「あ!!」
思い出したように手を叩くアジュンマ。
「なに?」
「薬房を探してみなさい。プオン君がいつも使ってる薬材があっただろ?」
(以前にキチョルたちを調査したときに、屋敷にはいい医者がいないのかな~薬房で薬を大量に
 買っていってたよとアジュンマに報告したことがあったんですよね。そのときに「誰が悪いの?」
 とアジュンマに聞かれても、そこまで調べてないからわからないと答えて叱られていたことが
 ありました)
「ヤンサ!あいつが薬材を全部買ってた。調べてみるよ!!」
早速出かけていくチホに、「注意するんだよ」と声をかけるアジュンマ。

ウンスは目の前に置かれた遺物の風呂敷を外してフタを開けてみます。
中にあったのは古ぼけた何かの機械で・・・ウンスは見覚えがあるのかかなり驚いていて。
「どうした?医仙・・・これは一体何の?・・・」
キチョルが驚愕しているウンスにそう尋ねるものの・・・何も答えられないウンス。

そのころ薬房で大量の薬を買い込んだ客の情報を得たスリバンのコサがその男(ウダルチの間者)を
追跡しますが、尾行に気づかれて戦闘になり、逃げられてしまいます。
だけどそれは想定の範囲内だったらしく、逃げた男を別のスリバンが追いかけて。

チホが官軍と共にキチョルの隠れ場所に踏み込みますが・・・
「奴らは間一髪の差で逃げた。周辺の目撃者たちを調べてるから心配するな」
とヨンに知らせてきます。

「スリバンからの知らせです。プオン君の配下と思われる者が馬車と共にソギョンを通り過ぎた
 とのことです」
歩きながら副隊長から報告を受けたヨンはさっさと一人で馬に乗ってしまって。
「隊員たちを呼んでついていきます」→副隊長
「待ってろ、オレ一人で行く」
トンマンと副隊長にそう言い捨てて馬で駆け出したヨン。

ヨンが馬でキチョルたちの馬車を追いかける中を・・・王と王妃はそれぞれに医仙と隊長の無事を
祈っていて。

ウンスは馬車の中でキチョルに天の門についての自分の推測を説明します。
確かなことは言えないけれど、手帳に書かれていることから天の門というのは太陽の黒点の爆発と
関連しているようだと。
「この門が正確にいつのどの場所に繋がっているのかはわからない、ただ隊長が同じ道を行って帰って
 きたことを考えてみると一度は往復できるのかもしれない、でもその次はどうなるのかわからない。
 プオン君は初めてだからどこに通じるのか・・・」
「関係ありません」
「どこに行くのかわからないと言ってるのよ」
「世界の全ての門は開けたら入るためにあるものだ」→門ってそういう役割だろ?ってことかなぁ
「・・・そうやって行けたら?」
「探して集めますよ。私の心の穴を埋めて私の病を治すものを、集めて集めて・・・
 そうしたらいつかは見つかるはず」
もう全然キチョルが言ってることが理解できないウンス。
「いいわ。その門まで私が送ってあげるわ。その代わり、私は解放して・・・」
「私たちは一緒に行きます」
「私はここに残らなきゃいけないの。だから・・・」
「一緒に行きます」
ウンスはキチョルに説得を試みるものの、自分たちは一緒に天界に行くんだの一点張りでまったく
話を聞いてくれず、気持ちがどっと疲れてしまうウンス。

ヨンはウンスたちが休息を取ったとみられる食堂のようなところに到着。
すでにキチョル一行は出発したあとで、ヨンはざっと周囲を見渡してウンスがいないことを確かめ、
自分もその場を後にしようとしますが・・・見覚えのある文字を壁に見つけて戻ってきます。

それはウンスがキチョルたちの目を盗んで炭で書いたハングル文字。
『괜찮아요(大丈夫よ)』
その字を指でなぞりながらウンスが教えてくれた言葉の意味を思い出すヨン。
「これは天界の文字でどういう意味かっていうと『大丈夫よ』」
ヨンがきっと自分を追いかけて来てくれるはずだと信じ、自分の身を案じる彼のために書いたもので。
目を閉じたヨンはまるでウンスがそう言ってくれたかのように感じながら先を急ぎます。
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馬車の先を馬で行くヤンサとウムジャは官軍の検問に気づいてその兵士たちを斬って先へ進みます。
国境近くの宿屋を一つ借り切って、ヤンサとウムジャは見張りに立ち、ウンスはキチョルと同じ部屋
で監視されてるのですが・・・すでにヨンがその宿の前に到着してて(きゃ~)

ウンスは寝台に横になってて、キチョルは少し離れたところでウンスを監視?してますが、
「脈を診るわ」
とウンスが思わず言うほど具合悪そうなキチョル。
「信用してない奴に私の体の状態を見せるようなことはしないぞ」
と医者としてのウンスの好意を断ったキチョルにウンスも仕方なくもう一度寝台で横になって。

そこへ部屋のドアをドンドンと叩く音が響き渡り、キチョルは緊張に体をこわばらせ、ウンスはヨンが
来たのかもしれないと身を起こします。

ヨンは鍵のかかった部屋のドアを蹴破って中に入り、ウムジャとヤンサがそれに応戦して。
キチョルはそちらのほうに視線を向けながらウンスに手を差し伸べて
「行こう、一緒に」
と言いますが・・・ウンスは忍ばせていた短刀でキチョルの手を斬りつけて逃げ出します。

ウムジャとの戦闘の中でヤンサを始末し、ウムジャも斬ったヨンは部屋へと向かって。
手を負傷したキチョルが逃げながら部屋の扉を閉め・・・少し後にその扉を開けたヨンが中に入って
歩いていこうとしたところで振り返ると扉の物陰からウンスが出てきて、驚くヨン。
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「・・・大丈夫ですか?」
やっと会えて嬉しくて言葉にならず、彼の問いかけにコクンコクンと頷くのがやっとのウンス。
「具合は?」
涙のたまった目で首を振るウンス。
「それじゃもう・・・大丈夫なんですか?」
「・・・ええ」
「それじゃもう・・・私の傍にいるということですか?」
「・・・ええ」
ウンスの返事を聞いてたまらずにヨンは剣を持ったまま、彼女を抱きしめて。
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(ほんとはねー台本上では『ヨンは手から剣を落として、ヨンがウンスを引き寄せてキス』という
 ことになってました。だけど武士として生きるなら剣は肌身離さず持ってるほうがいいし、キスって
 いうのもねーなんか不自然ですよね。ウンスが折れそうなほど強く抱きしめるっていうのはアリだと
 思うのですが、キスはなんか違うわ~ だからこのシーンは変更になってよかったーと思います)

宿屋で休むヨンとウンス。
二人は同じ布団に入ってて、目を閉じて横になってるウンスを、片肘をついて見つめて話をするヨン。
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「明日ですよね?天の門が開く日は」
ウンスは閉じていた目をそっと開いて。
「ええ」
「平気ですか?」
「・・・」→ヨンを見つめるウンス
「門の向こうに挨拶したい方々がいるのでは?」
「しても・・・いいの?」
(二人は門を通って挨拶に行くんじゃなくて、門の向こう側にいるだろう人たちに向かって門の前
 から別れの挨拶をするつもりっていうことですね)
「連れていって差し上げます」
「プオン君が来るかもしれないわ」
「わかってます」
「戦ったら勝てるの?」
「多分・・・勝てます」
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で、じーーーっと自分を見つめているヨンに、
「どうしたの?」
と聞くウンス。
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「覚えようと思って。もう忘れなくてもいいから」
忘れないと生きていけない、だけどとても忘れることなんかできないと苦しんでいたころが嘘のような
今の状況に幸せを感じているヨンはそう言います。
ウンスがそんなヨンの顔にそっと触れ・・・輪郭をなぞるように鼻筋、そして唇に触れて。
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そんなウンスの手を取ったヨンは指にそっと口づけて。
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「寝よう」
とヨンが言い、ウンスが目を閉じたあとで・・・ウンスの髪をそっと撫でるヨン。

翌日。
一足先に天の門にたどり着いたキチョル。
その門が開いているのを見て喜び勇んで入ろうとするものの、はじき出されてしまって・・・

ヨンとウンスが腕を組んで天の門まで来たものの、キチョルが立ちふさがって緊張する二人。
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「天の門が開きました」
「計算が合ってたみたいね」
「じゃあ教えてください。どうやって入ったらいいんですか?」
キチョルの質問の意味がわからず、ヨンの背後に身をおきながらウンスは答えます。
「ただ入ればいいんですよ」
「・・・最後まで私を騙すのか。私の気持ちをこうも残忍に!!」
ただならぬキチョルの様子を感じたヨンは、
「避けて下さい」
とウンスを下がらせます。
「答えろー!!」
「やめろ」
「この世界にこの地しかないのか?死んだらそこで終わりか?もうないのか?!」
そう言い終わると剣を抜いて走り寄ってきたキチョル。

ヨンは剣を抜いて応戦しますが、キチョルのターゲットはウンスで、ヨンをすり抜けてウンスの方へと
駆けて行ったキチョルにウンスが悲鳴を上げて。
ヨンは持っていた剣を急いでキチョルめがけて投げ、腹に刺さったものの倒れもしないキチョル。
それでヨンがウンスを守るためにキチョルの前に出ますが・・・キチョルが内功をウンスに出せない
ようにとヨンが奴の両手を握ったものの、キチョルは内功を最大限まで放出して。
「一緒に見よう・・・この次に果たして何があるのか」

キチョルの攻撃を受けて膝をついて倒れたヨン。キチョルもまた倒れて・・・
「ダメよ!!」
素早くヨンの脈を診たウンスは急いで心臓マッサージを始めて。
ヨンは身体を動かすことが出来ず、意識下で泣きながら自分に手当てをしているウンスを見つめて
心の中でつぶやきます。
『どうしてこの方だったのか・・・』

ヨンを手当しているウンスの傍へキチョルが剣を持ってやってきて・・・
倒れているヨンのすぐそばに突き立ててウンスを驚かせます。
で、ウンスを無理やり引っ張って天の門へと向かって行き・・・ウンスは後ろを何度も何度もふり
返って抵抗してるけど連れて行かれてしまって。

残された瀕死のヨンは・・・
『そんなことを考え・・・多くの時間を無駄にしました。父さん、やっと見つけました。
 遅すぎたのでしょうか』
ウンスと出会った時から今までのことを回想するヨン。

天の門へやってきたキチョルとウンス。
ウンスは最後に力を振り絞ってキチョルを振り切ろうとしたものの、光に吸い込まれてしまい・・・
キチョルはなぜかまたも光に拒まれます。
(ウンスが自ら入ったように見えるんですが、台本でも瀕死のヨンのところへ戻ろうとしていたので
 現代に行くつもりは全くなかったという解釈をしました)
絶望したせいなのか、それとも内功を暴走させたせいなのか・・・キチョルはそのまま死んで。

現代に一人戻っちゃったウンスは走り出します。
瀕死のヨンはこうつぶやいて。
『だけどあの方はこう答えるでしょう。大丈夫だと。きっとよくなると。今からが始まりだと』

自分の病院に行ったウンスはキム室長(女性)に声をかけられて。
どうやらウンスに取材したくて日本から記者がやってきてて、その二人を紹介されるウンス。
「ユ先生、インタビューさせて頂いてもいいですか?」
で、記者とカメラマンがインタビューが先だ、写真が先だとモメているので先を急いでいるウンスは
室長に任せて行こうとしますが・・・カメラマンが持ってる丈夫そうなケースカバンを引ったくって。
「このカバンが必要だって言っておいてね!」
と室長に言い捨てて、自分のオフィスの机へと行き、遺物とされていた機械をカバンに入れて。
(このシーンでネックレスも持っていくんですが、脚本家は知らないそうで・・・想像では母親が
 くれたものっていうことでウンスに持たせたという現場の設定ではないでしょうか?)

オペの道具や薬などをさっきのカバンに詰め込むウンス。

そのころウンスのことで看護師が警察に連絡入れてて。
「警察ですか?ここにユ・ウンス先生が来られたんです。ええ、そうです。誘拐された方です。
 でもおかしいんですよ。どうしてか変な服を着てて・・・」

ウンスが必要なものを用意してお寺へ急いで引き返しているころに、ニュースが流れていて。
「現在太陽の黒点爆発による四段階傾向が発令されている状態です。電波研究所によると午後6時
 までに被害の報告はありませんが、国内で一部の飛行機が宇宙暴風の影響を受けて北極航路を
 迂回して運行しているとのことです」

天の門へと急ぐウンス。
『ひたすらあの人を助けるために走ったソウルのその時間』
『あの日、どの瞬間の何がいけなかったのか・・・
 一度離れたあの人のところへもう一度行くために何が必要だったのか?』
天の門の場所へとやってきたウンスはソウルの夜景を一度振り返ってから光の中へと入り・・・

『私の(あの人への)想いが足りなかったの?それとも信じる気持ちが(足りなかったの)?』
過去へと戻ってきたウンスが急いでヨンが倒れていた場所へと戻りますが・・・

『私はまたあの人と離れてしまった』
そこにはヨンが倒れておらず、慌てて天の門へと戻ったものの、光はとっくに消えていて。

『死にかけているあの人を置いて来たあの世界から、百年前の世界に一人残された』

百年前の世界で医者として生きるウンスの姿は夢で見た過去のウンスと同じで。
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持ってきたカバンの中を開いてみると・・・見覚えのなかった手帳は実はあのカメラマンの持ち物で、
フィルムケースもあのカメラマンが持っていたもの。

『それでも私は信じてる。あの日あの人は死んでなかったと信じてる』

そして手帳に同じように『ウンスへ』と書いていて・・・

最後の遺物だったプロジェクターでヨンと会った日に発表していた内容を見たり、両親の姿を画面に
映してみて過ごしているらしいウンス。
「ウンス、風邪はよくなった?」
「治ったわ、もちろん。風邪ひいたのっていつだったかな?」
「買ってあげたチェソランは受け取った?」
「オンマが送ってくれたジャガイモが食べたい。ここはジャガイモがないのよ」
「あなたもなにかいってよ」→ウンス母
「何を言うんだ?お前が言ってくれよ」→困ってるウンス父
「父さん、アンニョン。うちの父さんは変わってないわね」
もう何度も繰り返し見たのか・・・そのうちにバッテリーか電池が切れちゃって。
泣きそうな顔でプロジェクターを見つめるウンス。

ウンスは再度天の門をくぐってヨンの元へと戻ろうとしていて・・・
『誰かが言った。切実な想いが縁を作り、記憶だけがその瞬間を果たせると』
すると、天の門が開き、その中へと身を投じたウンス。

一瞬ソウルへと戻ってきたウンスですが・・・すぐさま高麗へとタイムスリップして。

高麗に戻ってきたものの、近くの旅館へと行ったウンス。
(ここでどうしてウンスがヨンを捜しに大きな木のあるところへ行かなかったのかということが
 疑問になるのですが・・・放送後の脚本家へのQ&Aで答えた内容では、百年前に飛ばされた
 ウンスは毎日天の門へと足繁く通っていたそうです。(過去の滞在は一年程度という設定)
 計算じゃなくて天の門を信じる気持ちがまたヨンのいる時代へと自分を送ってくれると信じ、
 何度かウンスは願いが叶って天の門をくぐる機会があったそうです。
 ただ、結果はいつも今いる百年前に戻ってくるばかりで・・・何度もそういうことが続いてて、
 今度もまた見覚えのある百年前に戻ったんだなーってウンスは思い込んでるっていうことらしい)
「腹の足しになるものを一杯下さい」
と注文したウンスですが・・・ふと見ると高麗の武士たちが少し離れたところにたくさんいて、
食事をとって休憩しているところで。
「ちょっとお尋ねします」
通りがかった高麗の兵士に質問をするウンス。
「何です?」
「どうして高麗の兵士たちがここにいるんです?ここは元の土地なのに、大丈夫ですか?」
「ここがどうして元の土地なものですか。大護軍が鴨緑江(アムロンガン)の西側の失地を取り戻した
 ことをご存じないのか?」→大護軍はヨンが率いてる軍だったかな?
「・・・元と戦ったということですか?」
あまりにも世間を知らない女性の問いかけに笑っちゃう高麗の兵士。
「ハハッ、どこか山奥からでも来られたんですか?」
これは・・・はやる気持ちを抑えつつウンスは今がどの時代なのか確認しようと質問を。
「もしかして、先王の諡号はわかりますか?」
「忠定先王か?」
「じゃ、今の王が王位に就いてからは何年になりますか?」
この質問に兵士は少し離れたところに座っている同僚に声をかけて確認します。
「おい!王が即位されて何年経った?」
「だいたい5年になります」→ウンスがヨンと離れ離れになってから4年後の世界ということで。
と声が返ってきて・・・
「聞こえたでしょ?」
ウンスに言い、その場を離れようとした兵士ですが・・・
「おい!」
「はい」
どうやら上司に呼ばれたらしい兵士が慌てて奥の方へと向かい、ウンスはその兵士を目線で追います。
その目線の先にはトンマンが!

トンマンは4年の間にすっかり中堅の隊員になってるらしく、トルベの形見と思われる槍を持ってて。
「今巡視の配置をどう手配したんだ?あの外の奴らを見てみろ」
「失礼しました。それじゃ、二重守備ですか?」
トンマンに配備の仕方を叱られて困った兵士がそう聞き返すと、また一人の兵士がやってきて肩に
手をポンと置いて。
「だいたいわかるだろ、ん?」
そう言ってトンマンの隣に座ったのはテマン。
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テマンは吃音もなくなり、すっかり頼もしくなってて・・・懐かしい顔に感無量のウンス。
(ウンスは物陰からみんなを見ているので誰もウンス(医仙)がいることに気づいてなくて)

そこへ副隊長チュンソクがやってきて、
「大護軍(ヨン)はどこに行かれた?」
と部下たちに聞きます。
「またあそこに行かれました。あの木のあるところです」→トンマン
「なにか食べるものをお持ちしないと・・・大護軍はあの木のところに一度行ったら3泊4日は
 戻らないから」→テマン
「おい、それじゃそこに行かれる前に用意しておくべきだろう」→チュンソク
ウンスはその会話を聞いて、急いで木のところに駆けつけて・・・

ヨンが倒れていたあの場所にあった大きな木の根元に背を向けて座っていたのはヨン。
ウンスが走り寄ると、その足音に振り向いたヨンが立ち上がり、ゆっくりと歩いてウンスの前に立って。
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二人は無言で語り合うかのように微笑みを交わして・・・
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<終わり>

ラストシーンについては脚本がかなり変わってしまって、これについてはさすがに脚本家もヘコんだ
ようで(笑)

せっかくなのでどういう設定だったのかっていうのを載せておきます。

瀕死のヨンが横たわっていた木のところへ来たウンス。
(脚本では、ヨンが倒れてる場所の設定は原っぱじゃなくて木の根元になってます)
もしかして・・・もしかして・・・はやる気持ちでウンスがその木の根元をみると、そこには一面の
黄色い小菊が咲いていて・・・

それは百年前に飛ばされたウンスが、瀕死のヨンがどうか無事でありますようにと、祈る想いで
アスピリンの瓶に小菊を入れて木の根元に埋め、その瓶の中の小菊が百年の間に繁殖して一面小菊の
花畑になってて。(その時に薬を入れたかどうかは不明)
その小菊のそばで立ち止まったウンス、まるで信号を受けたかのようにウンスがためらいがちに後ろを
振り返ると「もしや・・・」という目でこちらを見ているヨンが立っていて。
ウンスがゆっくりを被っていた笠を外すと、ヨンが信じられないという表情でウンスを見つめて。
幻でも見たのかと違うところを見て、もう一度ウンスを見たヨン。まるで「イムジャ?」とつぶやく
ように・・・そうしてお互いを見つめあう二人。

場面は変わって・・・
一話で元から帰国してきた王と王妃を護衛していたころの雰囲気の行列が過ぎていて。
(脚本家は一話と最終回を併せて撮影してほしくてそう依頼していたそうですが・・・日程の都合
 なのかどうかわかりませんが撮影されてなかったみたいでカットになったシーン)
馬車2台を警護している男たち。
王と王妃を護衛しているチェ・ヨン将軍とその部下たちだ。長い道を刺客や盗賊の目を避けて移動
しており、全員鎧の上に風よけの黒いマントを被っていて身分を隠している。
一番前でチェ・ヨンとチュンソクが皆を率いていて、馬車の周りにはチョ・イルシンを思わせる重臣が
何名か力なく馬に揺られながら乗っている。
2台の馬車の間には御医のチャン・ビンが静かに馬を操っていて。
マントを頭からかぶったチェ・ヨンがふと天を見上げて・・・

画面はウンスが連れて行かれた直後の木のある場所に戻り・・・
瀕死のヨンは目を閉じて死んだように横たわっていて。
そこに雨がポツポツと降ってきて・・・

『ちょうど雨が降る瞬間が一番好き。
 雨粒が一つ二つ落ちてきて、こんな風におでこにポツンと当たって・・・
 『あらっ!』、こうやって空を見上げるじゃない?その瞬間』
(ウンスの言葉を意識下で思い出しているらしいヨン)

小菊の花畑に倒れていたヨンの手が小菊に触れて・・・ヨンは目を開けてゆっくりと頭をそちらに
向けて。たくさん咲いている小菊の中に何かが触れて・・・ヨンは力なく手を動かして小菊をどけて。
そこには一部だけ地面から出ているアスピリンの瓶が土に埋まっていて。
ヨンが手を動かしてその瓶を掴み、なんとか取り出して・・・そうする間にヨンの心臓の音が戻って。
心臓の音は始めは遅く・・・それがだんだん早くなっていって。ヨンが近くで瓶を見つめて。
古ぼけて苔むしているが明らかにアスピリンの瓶だ。
ヨンが違うほうの手で自分のアスピリンの瓶を取り出して。二つを並べてみて。
心臓の音はもう正常に鼓動していて。
ヨンがポツポツと落ちる雨粒の中で微笑んで。(助かったってことで)

画面はウンスとヨンが再会したシーンに戻り・・・
ウンスが彼の方へと歩いていくが、走り始めて。ヨンがそんなウンスを信じられない奇跡だという
思いでいっぱいになりながら、両腕を広げて迎えて。
ウンスがヨンの胸に飛び込むように走ってきて。ヨンがウンスを受け止め、抱きしめて・・・

<終わり>

脚本ではかなりドラマチックな演出でしたね~
雨粒のシーンは欲しかったけど、アスピリン&小菊のエピソードは要らなかったかもというのが
個人的な感想です。

もうしばらく「信義」に浸りたいので、追加記事をまたアップします。

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第23回
手が震えるヨンを心配したウンスは彼の手を診察して。
「頭痛はないのよね?」
「ありません」
「きちんとした検査はできてないけど・・・今までの経緯からすると手が震えるんじゃなくて、
 心が震えてるみたい」
そう言いながら自分の肩を揉むウンスの手を引いて、前に座らせるヨン。
「断事官とマブは既に元に向けて発ったことを確認しました。また来るようなことはないでしょう」
(マブっていうのはどうも役職みたいですね。人の名前かと思ってた。
 漢字で書くなら『馬夫』とか?『馬方』なのかな?)
頷いたウンスに話を続けるヨン。
「だけどここにいることが知られた以上もう安心できません。残された時間を・・・」
ヨンが何を言おうとしているのかわかってるウンスはそれを聞きたくなんかないからうつむいて、
彼と目を合わせようとせず。
「オレを見て」
自分の手を握ったまま言うヨンに、それでも下を向いたままのウンス。
「オレを見て」
促されて・・・仕方なくヨンを見つめるウンス。
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「イムジャが発ったら私が大丈夫なのかと聞いたことを覚えてますか?」
「・・・覚えてるわ」
「オレは大丈夫です。ちゃんと食べて、元気に過ごします。少しだけ時間をくれたら忘れます。
 二度とイムジャを思うことはないでしょう。だから・・・オレの心配をせず戻って下さい」
ウンスは返事をせず、彼の手を拭いた布をお湯?に浸して。
「戻ったら・・・最初はつらいかもしれませんが、すぐに平気になります。
 あなたは元々強い方ですから。そうだと信じていますから」
ヨンはそう言うけど・・・
「戻っても私は大丈夫じゃないわ。一人では到底いられなくて、またあなたを捜しにいくかもしれない。
 あなたが私を連れてきた天の門を探せなくて、一人でおかしな世界をさまようかもしれないわ」
「そんなことしないで下さい」
「・・・」
「答えて。そんなことしないと」
「・・・」→返事しないウンス
日記を書いた過去の自分、フィルムケースに手紙を入れた過去の自分、それはもしかして未来に戻った
自分がもう一度この時代に来ようとしていたのではないかということも考えられるウンス。
手紙では『私は未来のあなたよ』と書いてあったことを考えると未来のウンスがなぜ過去にいるのかと
いう不安にも襲われて。
そうでないとしても未来に戻ればヨンと離れたことで自分の心が死ぬのはわかってる、手紙のウンスと
同じようにもう一度ヨンの笑顔見たさに天の門をくぐろうとすることは容易に想像できるから返事を
しないのかも。
返事をしないウンスにため息をついたヨン。
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「残された時間、できるだけ傍にいます。(居場所を知られた今は)どこにいても不安ですから。
 そして・・・できるだけ笑って過ごせるようにしてあげます。自信はないですが・・・」
ウンスを生かすために別れを決めてしまったヨン、ウンスは離れ離れになったらたとえ体は大丈夫でも、
心が死んでしまうのにと力なく彼を見つめて・・・

ヨンはキチョルが屋敷や私兵を置いて逃亡したと王に報告します。
元へと通じる国境への道は警備を強化したから、妹である皇后には会わせないようにしますというヨン。

王はそんなヨンに全国に散っているキチョルの勢力を削ぐために主力部隊を作ってくれと言いますが、
申し上げたいことがありますとヨンは言い、ウダルチたちを下がらせて王と二人きりになります。
ヨンは唐突に、自分は師匠の後をついていっているようだと話を切りだします。話が見えない王に、
師匠がなくなる数日前に剣を持つ手が震え、剣を落としていたことを話すヨン。
それで・・・王はヨンも少し前に剣を落としていたことを思い出します。
「その時はそれがどういう意味なのかわかりませんでした」
「どういう意味ですか?」
「剣を置くときが来たようです・・・何かを持つことがだんだん難しくなります」
(ウンスを帰し、剣を置いたあと、次に何をして生きるのか難しいってことかな?)
ヨンの告白に何も言えない王・・・
7日後に医仙を元の世界へ送るのでその日までお仕えしますというヨンに、王はそうしろともう言って
あるからそうしなさいと返事をします。
だけど自分がずっと(戻るのを)待っていることを覚えていてくれと。
その言葉に顔を伏せるヨン。
ヨンの部屋には肌身離さず携えていた剣が机の上に置きっぱなしになったままで・・・

ウダルチたちを集めたヨンはキチョルの屋敷の財産整理をしに行く任務につくと言い渡します。
すでにめぼしい財産は没収してあって、その残りをまた整理して国に帰属するというヨン。
で、連れていくのは副隊長、トルベ、トンマンなんですが・・・
「ユ・ウンス」
隊員たちに隠れるようにして立っていたウンスは名前を呼ばれて驚いてて。
「返事」
「はい」→戸惑ってるウンス
「オレを護衛しろ」

キチョルの屋敷に入ってきたウダルチたち。
ウンスは周辺をキョロキョロと見ながら歩いていて、ヨンは自分から離れてる彼女に気づいてさっさと
手を引いて連れていきます(笑)
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ウンスは遺物が残ってないかと探すのですが・・・それらしいものは確認させたけどなかったとヨンが
答えます。

で、トルベとトンマンにその部屋の捜索を続けるようにと言ったヨン。
「オレたちはこっちへ」
とウンスに目線で合図(笑)
残ったトルベとトンマンはニヤニヤしてて。

外に出たウンスはこの屋敷でのことを思い出していて・・・
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ヨンが剣を取りにきたと屋敷にやってきて、「無事ならいいの」と掴んでいた袖を離したこと・・・
そんなウンスに、
「この屋敷は快適だったんでしょう?」
と聞くヨン。
「ああ・・・ご飯もたくさんくれたし、服もくれたわ」
「ご飯が好きだっていうのは知ってますが、服も好きなんですか?」
「もちろんよ。特にキレイで高い服がすごく好きよ」
「他に何が好きなんですか?」
「風が吹く日が好きだし、雨が降る日も好きよ。ちょうど雨が降る瞬間が一番好き。
 雨粒が一つ二つ落ちてきて、こんな風におでこにポツンと当たって・・・
 『あらっ?』、こうやって空を見上げるじゃない?その瞬間」
「それで全部ですか?」
「他には・・・黄色い小菊、(ヨンの着けている鎧をみながら)灰色、青色、あと・・・」
ウンスはヨンを見つめながら心の中でつぶやいて。
『背が高い男性、(ヨンの手を見つめながら)ちょうどあれぐらいのおっきい手』
「それで全部ですか?好きなものは?」
『それに、その声』
「そうね。欲がなくなっちゃったかな。隊長はどうですか?何が好き?」
そう聞かれたヨンはしばらく逡巡したのちに・・・ウンスの肩に手を置いて。
(つまりウンスが好きってことで・・・きゃ~♪)
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で、照れたのか視線を外したヨンの先に不審な動きをする使用人がいて、トルベにウンスの護衛を任せて
その男を追いかけます。
使用人なのに剣を持っているのでプオン君がよこしたのかと問い詰めるヨンですが・・・また力が
入らなくてその剣を落としてしまって。その間にその男は逃走。

ヨンは急いでウンスのもとへと戻りますが、彼女はウダルチたちを話をしながら笑ってて。
無事だとわかって安心するヨン。
で、副隊長にここの残りの作業を任せると言います。
「え?あ、はい。隊長は?」
「忙しい」
そう言ってウンスの手を引っ張って二人だけでどっかに行っちゃって。
隊員たちは笑ったり、唖然としたりで・・・
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弱っているキチョルはヤンサに内功を増強させる薬を作らせますが、これは確かに効果があるけど
そのあとの副作用も深刻だし、くれぐれも言いますが最後の方法なんですよとヤンサが言います。
(できれば使って欲しくないみたいですね)
そんなのわかってるとキチョルは言ってますが・・・
そこへスインが医仙がどこにいるのかわかったと知らせを持ってきて。
(さっきの奴が報告して居場所がバレちゃったようで)

部屋に戻ってきた二人。ヨンはウンスの鎧を脱がせてあげてて。
「もうプオン君がイムジャがここにいることを知られたようです」
「それじゃどうするの?違うところへ逃げるの?隠れるの?」→ちょっと憂鬱そうなウンス
ウンスはヨンに背を向けたままそう尋ねて。
「遊びに行きましょう」
途端に振り向いて嬉しそうな顔で尋ねるウンス。
「何て言いました?さっき・・・隊長?」
「遊びに行こうと。何か欲しいものはありませんか?」
「私に何か買ってくれるの?」
「服が・・・欲しいんでしょう?」
「お金はあるの?」
「多分・・・たくさんあります。俸禄があるので」
(7年間ウダルチとして務めてたけど、あんまり使ってなかったんだろうね~ヨンは)
「じゃあ私にあれもこれも買ってあげてもいいと?」
「いいですよ」
「服に、靴に、アクセサリー、そういうの全部?」
「ええ」
「いつ?」
「部下たちに少し指示を出しておいてすぐにでも」
嬉しくってたまらないウンスは『キャーッ』って言いそうなのをこらえるかのように両手で口を覆い、
そんな彼女の嬉しそうな姿をちょっと不思議そうに見てるヨン。
「そんなに嬉しいんですか?」
声には出さずウンウンと大きく頷くウンスにヨンも少し嬉しそうで。
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ヨンは部屋の片隅でまたウンスが解毒剤を培養しているのを見つけて。
「まだあきらめてなかったんですね?」
「なにが?」
「解毒剤を作ること、それにこの地に残る考え」
少し離れた場所にいたウンスは、
「見てて。絶対に成功させてみせるから」
と答えます。
「絶対に諦めないんですね、何でも」
「だから(そんな私に)慣れてね。抵抗しないで」
ヨンとこの地に残るために諦めるわけにはいかないのだと固い意思のウンス。
そんな彼女に今は何も言わないヨン。

王の執務室で、自分そっちのけで何やら話に興じている王妃とトチとチェ尚宮。
仕事しててもそれが気になってしょうがない王は、「何か急ぎの話でもあるようだな」と声をかけて。
王妃は外で絵を描きませんか?と王に提案してきます。
「外で絵を描くなら護衛が必要で、ウダルチの隊長も護衛につかなきゃいけない、そのときに医仙が
 一緒ならいいと思うんです。もしかして風が冷たいから風邪でも引いたら・・・」
なんていろいろ言いますが・・・結局は二人に残された時間がないというのに医仙はずっと兵舎に
隠れて過ごしてるし、隊長は忙しいし・・・と王妃が言ったところでチェ尚宮が、
それにチョナも朝早くから夜遅くまで執務なさっていて少し気晴らしする必要がありますと助け船を。
王が外で絵を描いたらみんなの気晴らしになるってことで・・・
「もう医仙の解毒剤は得られないそうだな」→トクフンは元に行ったし、解毒剤はダメになったし
「はい」
「もう医仙は帰ってしまうと」
「そうするしかないのでは?」→王妃
「その後が怖いのだ。その後の隊長の心が」
「隊長の責があるかぎり、女一人のために動揺することはありません」→チェ尚宮
「甥の心をわかっていないな。隊長にとって医仙はただの女ではない。隊長は医仙に出会ってから
 やっと私を真っ直ぐみてくれた。その前は先王の次の王、その程度でしか私を覚えてくれなかった。
 やっと私を真っ直ぐ見てくれたんだ」
と王は言います。
だから余計に医仙が帰ってしまった後の隊長の心が心配になる王。


 ※ここからは台本にはあるけど本編ではカットされたシーンです。
  もったいないから載せておきますね。二人がお買い物に出かけてるシーンです。

市場の通りで。
並んで歩くヨンとウンス。ウンスは幸せそうにキョロキョロしてるけど、ヨンはウンスに知られない
ようにそっと周囲を警戒して見てて。
そうしてるうちにふと隣をみるとウンスがいなくて、後ろを振り向くヨン。
で、ホッと安心してそっちへと歩いて行くヨンで。
(設定では私服に着替えたウダルチやスリバンたちが市場の人たちにかなり紛れてるそうです)

服屋で。
入口のところでヨンは腕組みしながら立ってて、ウンスを見てて。
ウンスはその横で店の女主人と笑いながら服を選んでる最中。
で、服を一つ選んで自分の体にあてて、ヨンを振り返りながら、
「この色はどう?私に似合う?」
「わかりません」→完全に困ってるヨン
「ちぇっ」→ヨンの答えに不満なウンス
で、他の服をあてて店の中にある銅鏡の前で熱心に映してみながら、
「それじゃこれを着たらどうかな?これ以外ないでしょ!?」
とウンス。
「この中に試着できるところってない?」
と女主人と話しているところへヨンがやってきて、ウンスがチョイスしようと思ってた服を
全部持って女主人にバサッと渡しちゃって、ウンスが持ってた服も女主人に渡したヨン。
「買ってくれるって言ったじゃない、わかったわよ。急いで選ぶから、すぐよ、一つだけ!」
なかなか決められない自分にヨンがウンザリしてると思ったウンスが慌ててそう言いますが・・・
「全部買うから。テマン」
するとどこからか現れたテマン。
「持ってこい」
と指示してウンスをさっさと店から出させて。テマンはヨンの財布から金の塊を一つ出して主人に
笑顔で渡して。(この金の小さな塊がけっこうたくさん入ってると描写されてました)

市場の通りで。
通り過ぎる人の中にプオン君の屋敷で見かけた使用人がいて、ヨンは知らないフリしながらウンスの
肩を引き寄せて歩きます。
なのにウンスはヨンの胸から抜け出てまたちょこちょと行っちゃって(笑)
ウンスが行ったのは装身具のお店で、ヨンは傍に立ちながら横目で見てると、また別の男が品物をみる
フリしてこっちを見てることに気づきます。
ウンスは装身具を一つ選んでヨンの頭に当ててみるんだけど、ヨンに手首を掴まれちゃって(笑)
で、自分の頭につけてヨンにみせてあげて。
だけどまた難しい顔で見るヨンに、ウンスは違うものをつけてみて。
するとヨンが傍にあったのをひとつ選んでウンスに差し出してくれて、ウンスがそれを頭につけて。
(ウンスのために選んでくれたんですねー)
ヨンが気まずそうに装身具を持ったままウンスの後ろに視線をやると、少し離れたところから男が
一人忍びよってきてて。
「『今だ』と言ったら、あっちの壁の方へ」
いきなりそういわれて驚くウンス。
「今だ!」
ウンスは何も言わず壁の方に走っていって。
彼女の後を追いかけて攻撃しようとした男をヨンが捕まえて、ウンスの前に立ちふさがります。
どこからか4~5人の男たちが現れて、ヨンを囲んで半円状になり武器を抜いて。
周辺の人々はそんな状況を遠巻きに見てて。
男たちが攻撃してきてヨンは素手でウンスを守りながら戦って。
相手の手首を掴んで武器を落とさせながら戦うヨンの後ろで、ウンスは壁にくっついて微動だにせず
その様子を見てて。
「なぜお前たちだけなんだ、後ろにいる奴らは?」
一人を蹴飛ばしてころがせながらヨンがそう聞いて。
男たちはまた半円を描いてヨンを包囲し、ヨンは周囲を見渡して。
「こいつらだけか?周辺に他の奴はいないのか?」
と大声でヨンが聞き・・・
その声に男たちが当惑して周囲を見渡すと・・・周囲にいた商人や客や通行人たちが剣を抜いて。
(変装したウダルチやスリバンだらけだったってことですね)
彼らが一斉に男たちを狙っていて。(その中には私服を着たトルベもいます)
「いません。こいつらだけのようです」→トルベ
その瞬間ヨンの背後にいたある男がウンスに向かって剣を振り回しながら近づいて来て、ヨンが急いで
落ちていた敵の剣を取ってそれを防ぎます。
だけどヨンの剣と男の剣がぶつかった瞬間ヨンが剣を地面に落としてしまって。
再びウンスに向かった男の剣を止めたのはトルベ。次の瞬間走ってきた別のウダルチが四方から男を
狙って。
ヨンが素早くウンスの手を掴んでその場から離れて行き、トルベは心配そうに隊長を見ていて。
ウンスが後ろからヨンの右手を見ると、ぎゅっと握られていて。
ウンスはその手を自分の手で包み、しばらくあとでヨンが手を広げながらウンスの手を指をからませ
ながら握り、安定を得るようにそのままにして前を行きます。(二人は恋人握りしてるってことで)
元の場所に戻るとウダルチたちがいくらか抵抗している奴らを制圧して縛っているところで。
「連れていって取り調べろ。プオン君の連中がどこにいるのか。誰と会って命令を受けたのか」
「はい、わかりました」
「こいつらだけをよこしたはずがないんだが・・・」
そういって周囲を見回すヨン。
その様子を遠くからみていたスイン。

 ※ここまでがカットされたシーンです。

身を潜めているキチョルにスインが報告にいきます。
やっぱりヨンについては心配いらないわ、確認したからと答えるスイン。
(彼の手がおかしいことを確認するために襲撃させたみたいですね)
あの女はチェヨンにピッタリくっついてるわ、連れてきます?それとも殺す?と聞くスイン。
キチョルはそれには答えず、元にいる妹に人をやったか?とヤンサに確認します。
昨日早くに派遣したからそろそろ国境に到着するはずだという答えに、
「国境を越え、元の皇室について、私の妹に会い、手紙をもらって、また戻って・・・
 ハァァ・・・遅すぎる、遠すぎる」
とため息つくキチョル。(これが最善の策だけど時間がかかりすぎるってことかな)
ならどうします?と聞くウムジャに、「直接宮殿へ行くべきだ」というキチョル。
いくらなんでもそれは無理です、禁軍にウダルチまで守ってるんですからとウムジャは反対しますが、
周りのうるさい奴らは面倒だから宮殿の中央部にまっすぐ行くというキチョル。
どうやって?と聞くスインに「どうやってでも」とキチョル。

トギはチャン侍医が書いていた解毒剤に関する研究日誌を見つけて、あるページに目がとまります。
で、急いでそれを兵舎にいるウンスのところに持っていって見せるのですが・・・
「待って、何が書いてあるのか・・・私、漢字は読めないから・・・」
とウンスは困っちゃって。
そんなウンスをトギが引っ張って連れて行ったのはチェ尚宮のところ。
「この毒には毒を。毒を以って毒を制する」
そこまで読んだところでトギがウンスの腕を指し示して何とか伝えようとして。
「ちょっと静かに、気持ちが焦るから・・・」→チェ尚宮
続けて読むチェ尚宮。
「ひ虫毒(ウンスが盛られた虫の毒)と類似した毒はこれだ・・・こういう内容ですね」
「類似した毒ですか?」→ウンス
「ひ虫毒と似た症状を用いて毒で治療をするというもので・・・これはどういうことだ?」
読んでてわけがわからないチェ尚宮ですが、ウンスは内容を理解します。
「同種用法ということでしょうか・・・それでのその毒は何でしょうか?似ているという毒は?」
トギが毒の名前を指示し、チェ尚宮は「緑珠毒です」と答えたものの・・・
本をパタンと閉じてしまって。
「叔母様?」
「解毒剤ではありません。強い毒を以って前の毒に勝たせるというものです。チャン侍医もこれは
 危険だから推奨しないと書いています。それで医仙にも言わなかったのでしょう。理解して下さい」
「それが理にかなってないというのではないです。私が住んでいた所ではその研究をしている方々も
 いましたし、私もセミナーに一度行ったことがあるので・・・」
「とても危険です」
「あの人・・・剣を持たずに行動してます」
(肌身離さず持っていた剣なのに、今はもう持たずに歩いていると心配するウンス)
「その次には何を置いてしまうのか、私は・・・怖いんです」
剣を持たない以上は武士ではいられず、自分まで死んだり、いなくなったりしたら彼がどうなるのか
怖い、それなら危険を承知の上でこの方法に懸けてみたいウンス。

ヨンは壁に置いている剣に触れて・・・ウンスと交わした会話を思い出します。
それから寝台のほうへ歩いて行き、眠っているウンスのふとんを直してあげて・・・
床に落ちてた紙を拾い上げて・・・(あと10日しか残ってないってことかな)
ウンスのおでこに触れて熱がないか確かめ、彼女の髪をそっと撫でて・・・

ウダルチの新人たちの訓練をみるヨンと副隊長。
「新しく入ってきた新人たちだから実力には差がある、身分に関係なく選抜したので兵士たちの中では
 衝突も少しありますが・・・」
ヨンはそう報告する副隊長に本みたいなものを差し出します。
「大体のことは書いてみたから検討しろ」
「ご自身で書かれたのですか?それで・・・この『忠勇衛』とはなんですか?」
「王が新しい軍事組織を作りたいとのことだ。基本的な兵力単位は千人、4衛から構成して各衛組織の
 構成、訓練計画、補給規模など書いておいたから王にお見せしろ」
「私がお見せするのですか?隊長ではなく?」
「以上だ」
チュンソクの質問を無視して話を切りあげて去ったヨン。

そんなヨンをトルベが追いかけてきて。
「隊長!」
「何だ?」
「心配ないですよね?」
「何が?」
「隊長の手・・・何が問題なのかわかりませんが」
「オレの手のことを言い触らしてるのか?」
「そんなことしてません」
「それで?」
「剣を落とすところを見ました」
「それがなんだ?」
「手は関係ないんです。隊長を続けることはできないですか?手が必要であれば私が隣にいますから。
 隊長の剣には及びませんが、私の槍も悪くはないです。これで(槍を示して)隊長の手になることは
 できませんか?」
トルベをじーっと見ていたヨンはおもむろにトルベの頭にげんこつを一発。
「あっ!」
「そんなことで何を守るって言うんだ?自分の頭を守れ」
そういって行こうとしたヨンのところへテマンが報告に来ます。
「隊長、変な奴がきました!背の高い変な奴です(キチョルのこと)。隊長に会いたいと」

宮殿の入口でキチョル、スイン、ウムジャと対峙するウダルチとヨン。
ヨンは謀反を起こそうとした罪でキチョルを、チャン侍医殺害でスインとウムジャを直ちに逮捕すると
言い渡します。
武器を捨てろと言ったものの、今の状況でこの三人を捕まえるのは少し不安があったヨンですが・・・
キチョルはおとなしく牢に入るからその代わりに頼みが一つある、医仙にあわせてくれと要求。
「医仙に会いたくて自首してきたと?」
「お前にとっては有難いことじゃないか?私の後ろにいる弟子たちはおとなしくはないぞ。
 今のお前が三人を相手にするのは難しいだろう?」
ヨンはしばらく考えて・・・

部屋でウンスが脈と熱を確認しているところへトンマンがやってきて。
「医仙はいらっしゃいますか?」
「はい」
「王と王妃様が外へ出かけられます。ウダルチとして医仙もお供するようにとのことです。
 私も行きます」
と嬉しそうにニヤついて報告に来たトンマンですが・・・急いでやってきたヨンが戸口にいたトンマン
をさっさと追い出して二人になります。
「イヤならイヤだとおっしゃって下さい」
「何を?」
「トクソン君が会おうと行っています。会いますか?」

牢屋にやってきたヨンとウンス。
「大丈夫ですか?」→気遣うヨン
「傍にいてくれるよね?」
「もちろんです」
「じゃあ大丈夫」
ヨンはウンスを連れて前に自分が繋がれたように、手足を鎖につながれているキチョルと対面して。
「思い出すな・・・前はお互い反対側に立っていたな」
キチョルに陥れられて謀反の罪を被ったときのことを持ち出すキチョル。
「そうでした」
「あの時にお前を殺しておくんだった・・・惜しいよ」
「(医仙が)お越しになりました。礼儀をわきまえてくださるならお連れします」
「もちろん、そうするさ。礼を尽くそう」
そしてウンスがキチョルと鉄格子を隔てて対面して。
「私がどれだけ探したかご存じか?」
「わかってるわ。それでチャン先生が亡くなったわ」
「ああ、私の弟子たちはもともと抑えがきかないのだ。わかってくれ」
「・・・」
「私は心の病なんだ。医員が治してくれないでしょうか?」
「・・・おっしゃって下さい」
「天から来たのではないのですか?」
「違います」
ウンスが答えた直後、拳を握って大きな音を立てたキチョルに身構えるウンスとヨン。
「ではどこから来たのですか?」
「明日の世界です」
「明日?」
「今から600年あまり後にある世界です。つまり、今この世界で生まれた子供が成長し、子供を
 生んで・・・これを繰り返してできていった世界で、私はその(繰り返してできた子の)一人です」
「そこに行けば私の病気は治すことはできるのか?」
「どこが悪いのですか?」
「私の身体はこの世の欲しいものをすべて手に入れました。おいしいもの、美しいもの、珍しいもの。
 なのにますます心が空腹になる、だから王も変えて、人の目をくりぬいたりもしてみた。
 それでも心が虚しいのです。心の虚しさから身体も病気になりました。その世界に行けばこの病気は
 治るのですか?」
「そんな病気なら恐らく難しいでしょう。その世界にはあなたのような患者がもっと多いんです。
 多くのものを持とうとするほど心が虚しくなって・・・」
「また、騙すのか。そこには空を飛ぶ馬車があると言ったじゃないか」
「あります」
「それならそんなことないだろう。そんなものを持つ人々がどうして虚しくなるんだ!?」
自分をワクワクさせるものがたくさんある世界で、どうして自分と同じように心が虚しい人が多いと
言うんだとウンスを嘘つきよばわりして興奮するキチョル。
そんなキチョルにウンスはもうそれ以上何も言えなくて・・・

庭園?で絵を描く王とモデルになる王妃。その周辺にはウダルチやブガクシ(女護衛)が警護。
ヨンとウンスもそちらに向かっていて・・・ヨンが並んで歩くウンスの手を握ろうとしたんだけど、
その手を避けたウンス。
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で、ヨンがもう一度ウンスの手を握ろうと手を出すけど・・・やっぱり気のせいじゃなくて手を握る
のを明らかに避けてるウンス。
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ヨンはさっさと彼女の手を掴んで握って歩くものの・・・しばらくして立ち止まって自分が掴んでいる
彼女の手を見つめて。
ウンスのおでこに手をあてて・・・
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「熱が・・・ありますか?」
「・・・少し」
「いつから?」
「さっき・・・朝から」
「熱が出たらいけないのに。まだ時間が残っていたのに」
「それで考えていることがあるの」
「熱が出始めたら7日だと。熱が出たらおしまいだと」
「ええ、チャン先生もそう言ってたわ」
「天の門が開くまであと10日、それで今から発っても・・・」
潜伏していた毒が活動を始めてしまえば7日で死に至るということは確かで、それだと天の門が開く
前にウンスは死んでしまうことになるとパニくるヨン。
そんなヨンを落ち着かせるようにウンスは言います。
「ねえ、私の話を聞いて、ね?」
「・・・」→視線を上げてウンスを見つめるヨン
「まだ微熱なの。それで遅くなる前にやってみたいことがあるの。
 本格的に熱が上がり始めたら効果がないから」
「(助かる)方法があるのか?」
「今晩やってみるけど・・・助けが必要なの」
「方法があるんですね?」
どうやってもウンスを助けられないと考えていたけど、まだ望みはあるというウンスに確かめるヨン。
ウンスはヨンにうんうんと頷いてあげて。
「だからその時のために、それまで私の心を安らかにさせてくれること」
「はい」
「隊長の心が安らかだと私の心が安らかだから」
「わかりました、ほかには?」
「それだけでいいの」
そういうウンスを引き寄せて抱きしめたヨン。
少しでも彼女が心穏やかに過ごせるようにつとめたいヨンで。
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二人そろって歩いていて、ウンスがヨンの腕を引いて・・・王が王妃の絵を描いているところを見てて。
気づいた王と王妃がこちらを向き、お辞儀するヨンとウンス。

王と二人で話をするヨン。
「プオン君はどうした?」
「病人でした」
「自分は心に穴がある。前にそう言ってたことがあった」
「チョナ、今はあの者のことを考えたくありません」
「?」
「今は心を安らかにさせたいのです。あの方のお願いです。ですからお許し下さい」
「・・・そうしよう」
二人の視線の先には楽しそうに話しているトチ、チェ尚宮、王妃とウンスが。

トチは出来上がった王の絵を見せて、このあと色をつけますと三人に話していて。(下絵ってこと?)
「隊長はあなたをずっと見ています」
王妃にそう言われてウンスが顔を上げると、自分を見つめるヨンが見えて。
「愛して・・・いるのでしょう?」
「・・・ええ」
「教えてあげたのですか?その言葉、その意味を」
「隊長は天の言葉を学ぶのが好きじゃないんです・・・王妃様、チェ尚宮様、それからトチさん。
 申し訳ないんですがあちらに行って一緒にいらしてもらえませんか?」
「チョナのおそばにですか?」→チェ尚宮
「ええ、一緒にいるところを見たいんです。それを記憶にとどめたいんです」
「わかりました」
王妃はウンスの気持ちを理解し、三人はそろって王のいる方へと歩いて行きます。
並んだ5人にゆっくりと見つめていくウンス・・・ヨンに『笑って』と手のフリでおねだりし、
ヨンはそれに応えて少しだけ笑ってくれて・・・
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そのころ牢の内部では・・・
キチョルが別の牢にいるウムジャに話しかけていて。
明日宮殿で自分に対する訊問がある。恐らく自分一人が呼ばれるだろうから、お前たちは話した通りに
処理しろと指示して。
「あの品物を探して、私を連れて来ようとすればいい。私は・・・陛下と共にいる」

典医寺で準備をするウンスとトギ。
そこへトンマンが王妃から毒を預かってきます。
毒は王か王妃が管理してるのかな?どうやらそれを借りてきて欲しいとウンスが頼み、何に使うのかは
知らないけど貸してくれた王妃。
トンマンも何も知らないまま毒の入った器をウンスに渡します。
すごく危険な毒だから扱いに気をつけるようにと、ほんの少しでも死んでしまうからと王妃の伝言を
伝えたトンマンに「わかってるわ。千倍以上に薄めて使うから」と答えたウンス。
まさかそれを飲むとは知らないから、ニッコリ笑って戻って行ったトンマンでした。

ヨンが部屋に戻るとウンスがいなくて。
護衛につけていたテマンに居場所を聞くヨン。
「テマン、どこに行った?」
「典医寺に行かれてます」
「なぜそこへ?」
「行って、聞いてきましょうか?」
とテマンが聞きますが、さっさと部屋を出て行っちゃったヨン。

ウンスは小さな器に入った毒を針の先で少しだけ取り、トギが用意した水?で薄めて・・・
チェ尚宮は王妃から毒を貸してあげたことを聞きつけて急いでやってきます。
「やはり・・・なさるんですか?」
「あ、叔母様」
「私の話は聞いてなかったんですか?それは毒なんですよ。人を殺す毒。今身体に入ってる毒じゃ
 足りなくて、まだ毒を加えるっていうんですね」
「私はこの原理を説明できます。これ・・・」
「何の話ですか?」
部屋に入ってきたときに話が耳に入ってしまったヨンが、すたすたと歩いてきてウンスに詰め寄って。
「なんだ?今オレが聞いた毒の話は」
「これよ。私が今晩やってみること。隊長が助けてくれなきゃいけないこと。
 そばで手伝ってくれるよね?」
ウンスはもう覚悟を決めてるから毅然としてるけど、ヨンは寝耳に水の話だから呆然。

部屋で二人きりになり、ウンスの説明を聞いたヨンだけど・・・
「毒を飲んで今の毒に勝とうということですか?」
「ええ」
「成功する確率はどれくらい?」
「率直に言うと」
「・・・」
「全然わからないの。試してみるのは私が初めてだから」
「はっ」→話にならないと呆れて怒るヨン
「これだけは言えるわ。やってみないでただ座ってたら、発熱が始まって・・・終わりよ」
その言葉にヨンはいきなり棚の中にあった紙を取り出して机に広げ、ウンスに見せます。
「これは天の門が開くまでの残りの日数ですよね?」
「ええ」
(天の門が開くまであと8日残ってます)
「まだこんなに日があるから、(あなたと)何をしようかとずっと考えてて。それなのに今日それが
 失敗すれば・・・私は何もしてあげられないし、笑わせてあげることも・・・」
あまりにも危険な試みにヨンは当然大反対なのですが、ウンスはそんなヨンに包帯を取って傷口を
見せます。(傷口には水泡がかなり進行している模様)
「これ以上遅くなると手遅れになるわ」→今日やるしかないというウンス
淡々とそう話すウンスを直視できず、ヨンは背中を向けてしまって。
「どうしてそう・・・平気な顔でいるんですか?」
「じゃあ、結果がどうなるかわからないとずっと泣いて待つと?それってすごく悔しいじゃない?」
ウンスは背中を向けたヨンにそう言います。
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「私は成功すると信じてるわ。うまくいく、生きられる、生きてこの人の傍にいられる。
 だから平気よ」
ウンスのその言葉にヨンは振り返ります。
気丈に振る舞い、微笑みさえ浮かべるウンスを・・・
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夜になり・・・トギが解熱の薬をもって兵舎へやってきて、副隊長たちはそんなトギを部屋へと
案内します。(ってことは何をするのかわかってるのかな?それとも病気だと思ってるのかな?)
ウンスを介護するためにチェ尚宮がきていて、ウンスは寝台に座ってるんですが、ヨンはその傍で
椅子に座っているものの俯いているままで。
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「身体の中で起こり始めたら多分熱が出ます。もしかしたら意識を失うかもしれません。
 それでもそのままにして下さい。身体の中で戦っているという証拠ですから」
「そうします」→チェ尚宮
「それから夜が明けても熱が下がっていなければ、その時には解熱剤を飲ませて下さい。
 あまり長い間高熱が続くといけないので。水分補給もこまめにして下さい」
チェ尚宮がウンスの指示に頷きますが、ヨンがいきなり顔を上げて
「私がします」
と言い出します。
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「でも、もし・・・」→チェ尚宮
「オレが・・・(ここに)いるから」

そしてヨンとウンスの二人だけで部屋に残り・・・
寝台に座るウンスと向き合うようにしてイスに座るヨン。
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ウンスが解毒剤を飲もうと器を手にしますが、思わずその手を止めたヨン。
そんな彼の手に『大丈夫だから』とそっと自分の手を置いたウンス。
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ヨンはそっと手を外して、ウンスは解毒剤を一気に飲み干し、ヨンが器をお盆の上に置き、彼女の
頬に触れて・・・手を握って見つめあう二人。
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ヨンはウンスの髪を優しく梳かしてあげて・・・
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やがて解毒剤の反応が始まり、苦しそうにし始めたウンスを強く抱きしめるヨン。
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日が昇り・・・チェ尚宮が部屋へ様子を見に来て。
ヨンは毒と闘うウンスの手を握ってずっと傍にいて・・・
「容体は?」
「熱が下がらない。日が昇ったのに・・・」
心配そうに答える甥の隣で、チェ尚宮もウンスのおでこに手をあて、沸騰しそうに熱いとつぶやいて。
ヨンに代わって自分が水分補給してあげようと彼が持ってるハンカチを取ろうとしますが、それを
制して看病を続けるヨン。
「ちょっと休んで、私がやるから」
甥を気遣って少し休むようにとすすめるチェ尚宮。
「この方は休んでない。一晩中闘っている。絶対に諦めずに」
「わかるよ、そういう方だって」
そう答えながらチェ尚宮はもう一度ヨンの手からハンカチをとって、
「いつまた戦わなきゃいけなくなるかわからないんだから、ちょっと休みなさい」
と促します。
それでヨンは少し休もうと部屋を出ようとするんですが・・・アスピリンが残っていたことを
思い出して。
解熱効果があるとウンスが言ってたことを思い出し、薬を口にいれて噛み砕き、それを口移しで
ウンスに飲ませて。
なんとかこれで熱が下がって欲しいと祈る思いで見つめるヨン。
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その頃宮殿では王がキチョルの尋問を行うためにウダルチがキチョルを連れだしていて。
キチョルが出ていったあと、牢を警護していた禁軍の中に潜んでいたスパイがウムジャの合図で他の
兵士たちを殺してウムジャとスインを牢から出しちゃって。

王の前にキチョルが連行され、尋問を始めようとしたときにいきなりキチョルが腕にはめられていた
錠を壊し、副隊長チュンソクが「王を守れ!!」とウダルチたちに指示します。
近くにいたウダルチたちが王の間に集結するのを確認して・・・ウムジャとスインは行動開始。

兵舎にも笛で合図が出て・・・
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「何事だ?」
とチェ尚宮とヨンが顔を見合わせた直後にテマンが部屋に飛び込んできます。
「隊長!騒ぎが起きました!あの変な奴がチョナを捕まえたそうです」
その報告に立ち上がったヨン。
「誰がだい?」
「ト、トクソンプオン君キチョルです」
「行って、医仙は私が看るから」
チェ尚宮は王の危機だから急げと促すものの、ヨンはウンスの傍を離れがたくって。
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「ヨン」
叔母に再度促されてヨンは部屋を飛び出していきます。
チェ尚宮は甥っ子が剣も持たずに行ったことを後から知りますが・・・

ウムジャとスインは手薄になったウダルチの警護をやすやすと突破して王の執務室に隠してあった
遺物を取り戻すことに成功します。
(これがないと天界に行けないと前にウンスに言われていたから取り戻しに来たってことかな?)

王を守ろうとするウダルチを次々と倒していくキチョル。
「プオン君、正気を取り戻せ、なんということを」
「別にどうもしてません。ただ私のものを取り返しにきただけです。だから王はここにいて下さい。
 こいつらは全部出て行かせてください。わずらわしいから」
ウダルチたちもキチョルには到底歯が立たず、トンマンも負傷して・・・

そこへヨンがやってきて・・・キチョルと対峙します。
「ウダルチ、チェ・ヨン」
「プオン君は気が狂った。完全に狂ってしまった」→王
「プオン君ナウリ、どういうことですか?」
「医仙はどこにいる?私が連れて行かねばならんのに」
ヨンは右手がまた震え始めたことに気づき・・・近くで見ていたトルベもそれを見てしまったので
静かに自分の槍を持ち直します。
トルベが何をしようとしているのか気づいたヨンが「やめろ」と言いますが・・・
「こっちだ!」
「やめろーー!!」
ヨンの叫びも虚しく、槍をキチョルに振り下ろそうと飛びかかったトルベ。
だけどキチョルに首を内功で攻撃されてしまい・・・助けようと落ちていた剣を拾い上げたヨン。
でもあっさりとキチョルに払い落とされてしまって。

そのころウンスがようやく意識を取り戻して・・・

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第22回
ヨンの部屋に侵入したマブに驚いたウンスですが・・・ヨンはテマンをウンスの傍に残してて、彼女
を守ろうと応戦する一方で隊員たちに口笛で知らせて。
やってきた隊員たちもマブには歯が立たず、まずウンスを逃がそうとして。
ウンスは培養の器を持って出ようとしたけど戦いのさなかでその器が割れてしまい、培養していたもの
がダメになっちゃって。
悲鳴を上げながらなんとかしようとするウンスを「早く!」と促すテマン。
後ろ髪引かれながら宿舎をあとにしたウンスですが・・・マボはウンスを襲撃しに来たのではなく、
どうやらウンスの手術道具を奪いにきたようで。

出かける挨拶をする王と王妃。
王妃と私たちの子供にあんなことをしたやつに会いに行きます。自分も何度も考えた。あの場ですぐ
に殺してしまいたかった。殺せと命じたかった。だけど我慢した。隊長でさえも理解できないと。
命じればいいのになぜあえてこうするのかと。
王妃はその選択をした王に「私はわかっていますから」と言います。
帰りは遅くなってしまうかもしれないという王に、待っていますと答えて微笑む二人。

で、王はウダルチを伴って征東行省へ出かけていき・・・

テマンはひとまずチェ尚宮のところにウンスを連れて行きます。
「医仙?」
呆然として座りこんでいるウンスに声をかけて立たせたチェ尚宮ですが、ウンスはチェ尚宮により
かかって泣き出してしまって。
「何があった?」→テマンに聞くチェ尚宮
「あの・・・か、笠を被った奴が来て・・・今は行きました」
「こいつはまったくいつも話がつかめないね。ちょっと、医仙。何がどうしたんですか?」
そう聞いても自分に抱きついて泣き続けるウンスを・・・背中をポンポンと叩いてあげて気持ちを
落ち着けさせようとするチェ尚宮。

もう行っただろうってことで宿舎に戻ったウンスとチェ尚宮。
「作ってた解毒剤は・・・」
「残ってません。一つも・・・」
で、部屋の奥にいたテマンがウンスに声をかけて。
「医仙、道具がなくなってます!ほら、ここ」
手術道具を侵入者が持っていったと知ったウンス。
「私を殺そうとして来たんじゃなくて手術道具を奪いにきたのね・・・なら、それだけ持っていけば
 いいのに・・・」
あの時に道具を寄越せと言ってくれたらそれだけさっさと渡したのにと涙がこみあげて。
恐らく宮殿から尾行されていたんでしょう、医仙と会おうと言ったときからそうするつもりだった
のだとチェ尚宮は断事官の犯行だと示唆します。
で、チェ尚宮がメヒの布を見つけて拾い上げるのですが・・・
「それってもしかして、あの人の剣に巻かれていたものですよね?許婚だった方の?」
「・・・多分」
落胆して座り込んでいたウンスが立ち上がってチェ尚宮の前に立って。
「聞きたいことがあります。どうしても知りたいんです」
「おっしゃってください」
「その人・・・許婚だった方。亡くなったあと、あの人はすごく辛かったでしょうね」
「そうです」
「どれぐらい辛かったですか?どれぐらい長い間?」
「知りたいのは何でしょうか?」
ウンスは解毒剤を指差して、
「あれがダメになってしまって・・・私の解毒剤が。また作り直すには時間がかかりすぎて・・・
 天の門が開くまでに到底間に合いません。他の方法を捨てて、もとの世界に戻ることをやめて、
 もう一度作り直しますが・・・多分間に合わないそうにないんです。
 間に合わなければ・・・私は死ぬしかありません」
泣きながらそう話すウンスを座らせるチェ尚宮。
「私が死んだらあの人はどうなりますか?」
「・・・残るつもりなんですか?」
死ぬとわかっていても元の世界に戻ることなく、間に合わないかもしれない解毒剤を作り直すという
ウンスの悲愴な決意に、それでも残るのかと聞くチェ尚宮。
「私はおかしいですか?どうかしてますか?でもこのまま(元の世界に)行ってしまったら私は一人
 でおかしくなると思うんです。
 『あの人は大丈夫だろうか?大丈夫なの?大丈夫?』毎日毎日それだけ考えると思います」
そのことを考えただけで取り乱すウンスにチェ尚宮はやさしく言います。
「直接聞いてみてください。あの子は何しろ人と話をすることがないから焦るでしょうが、聞いて
 下さい。そうしたら答えてくれるでしょう」
ウンスはヨンにちゃんと聞けるかな?

断事官はキチョルにトクフン君を王とするという元の勅書を見せ、それをもらおうとしたキチョル
ですが、断事官はその前に「王になったらまず何がしたい?」と聞きます。
約束通り高麗を元に差し上げますと答えたトクフンに、「その次は?」と聞く断事官。
自分が首相になって、今度のことで世話になったトクソン君を副首相にすると答えたトクフン君に、
その次は?となおも聞く断事官に、断事官にも何か必要ですか?と欲しいものがあれば用意しますよと
いう姿勢のトクフン君。
だけど断事官は黙って勅書をキチョルに差し出して・・・受け取ったキチョルは、今の答えで満足
されたのですか?と聞きます。
「満足です。与えられた権力を行使するのに忙しい方たちなら元に害を及ぼすことはないですから」
「高麗の方だと伺いましたが」→質問するキチョル
「そうです。希望を持っていたときにはそう思っていました。ある時は自分が頑張れば高句麗の地を
 取り戻せるかと信じていた時もありました。私が尽力すればと」
「高句麗の地を・・・」
「だが、いつも世の中はプオン君のような方が権力を握り、残りの者はそれについていくだけ。
 それならば土地の名前なんか関係ないと・・・そういう結論に至りました。
 尋問には参加しませんから。それでは」
断事官はそう言ってさっさと行っちゃって。
で、断事官が取り出したのはなんと懐中時計!
(この時代にそんなものありませんから・・・どっかの時代から来た人じゃ?)

王とヨンたちが指定の場所へと向かっていて。
今日は危険なことになると思うという王に、そのようですと答えながら周囲を警戒するヨン。
「医仙に挨拶はしたのか?」
「戻るつもりですから挨拶なんて別にしませんでした」
あっさりとそう答えるヨン。

で、トクフン君&キチョルと王&ヨンが一堂に会して。
まず王が先に口火を切って。王妃を誘拐したことは不問にする、代わりに王族の身分を抹消して
この国から出ていってくれと要求して。
是が非でも王になりたいトクフン君はそんな王に元から自分が王になるという勅書をもらってあると
見せます。
なるべく流血を避けたい王は、重臣たちに自分と叔父のどちらが王になったほうがいいのか議論して
もらっていると言いますが・・・
キチョルは重臣とか会議とかそういうものが大嫌いだからこうしましょう、先王は次の王に譲位する
のがイヤで反逆し、仕方なく殺したってことにしますと言い、攻撃を始めて。
まだ話がある!と叔父と話したいという王を引っ張って安全な場所を探すヨン。

そのころ王がトクフン君のところにウダルチだけを連れて行き、そこでキチョルとトクフン君が謀反
を起こして危険な目に遭っているという知らせが届きます。
王妃は王から前もって指示されていた通り、重臣たちを集めて話を始めます。
ここに禁軍に出撃するようにという内容の命令が書いてある書類と玉璽があるから、重臣たちで結論
を出して、その書類にハンコを押すかどうか決めてくれと。
つまり重臣たちが次の王をどちらにするのかという決定権が与えられたわけで・・・自分たちで決める
となるとかなり腰が引けてる重臣たち。

その書類の命令を待って待機してるアンジェも今か今かと待ってジリジリしてるし、ヨンは早く脱出
しようと言ってるのに、王は重臣たちが決めるまでここに残る、命令はきっと出るから待つと言い
張って・・・重臣なんかちっとも信用してないヨンは王が無謀なことをしてると思ってて。
ひとまず空いてる部屋を見つけて王をそこに避難させて副隊長たちに警護させ、敵を迎え撃つヨン。

ちっとも信用されてない重臣たちは・・・やっぱオタオタしてて。
まず何があったのか確かめに行かせようという重臣に、王の命がかかってるんだから何が調べてみて
からにしようだ!と怒る重臣もいて。
だけどあの場所に兵を出すってことは元との戦争を覚悟することだからどうにもこうにもすぐに結論が
出せないでいて。

兵士を何人か迎え斬っているうちにまた手が震え始めたヨン。
呆然としているヨンに代わってトルベが兵士を斬っていくのですが・・・ヨンが震える右手に無理やり
剣を持たせようとして、剣を落としてしまうところを見てしまったトルベは驚いていて。
トルベに見られているとは知らず、無言で立ち去るヨンに何も言えないトルベ。

命令一つでアンジェ率いる禁軍900名がすぐに来てくれるし、これ以上長引くと王を守れなくなる
からと退却を促すヨンに、これは元に戦いをしかけて民に血を流させる覚悟をしてもらう許可を
民(重臣)にもらわなくちゃいけないからどうしても譲れない王。
で、隊員たちに休憩を取りながら王の警護をしろと指示して自分ひとりで王たちがいる部屋の外に再び
出たヨンですが・・・ヨンが斬った私兵たちの遺体を仲間たちが運び出していて、ヨンにチラリと視線
を向けたものの、無言で遺体を連れていく兵たち。
雇い主(キチョル)からの命令で自分に向かってくる兵士たちを斬ることにためらいはあるものの、
向かってくるからには斬らなければならず・・・兵たちの無言の非難を受け止めるヨン。
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部屋を片付けるウンス、テマン、チョモ。
ヨンの上着を持ったウンスですが、アスピリンの瓶が落ちて・・・瓶の中に入っていた枯れた小菊の
花を手のひらに乗せたウンスはつぶやくようにテマンたちに聞きます。
「ウダルチ隊はどれぐらい危険なの?」
「大丈夫です、隊長が一緒だから」→テマン
「さっき入った知らせでは、私たちの数が少ないので敵を次々に送ってきているようです。そうすれば
 いくら隊長でも限界があるからと。そんな時に敵の援軍が投入されたらよくないです」→チョモ
「じゃあ・・・多くの血が流れるわね」
「大丈夫です。隊長ですから」
そう言ってもウンスがただぼんやりとしているみたいなので、
「何をお考え・・・ですか?」
と聞くテマン。
「ただ・・・ここで生きるということはこういうことなのかと・・・あの人はずっとこうやって生きて
 きたのだと・・・そう考えてた」
命じられるままに戦って人を斬ってきたヨンの心の疲弊を案じ、やりきれない思いになるウンス。
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ヤンサが私兵を連れて牢獄に来て、スインとウムジャを出してやって。

重臣たちはまだ結論が出せず喧々囂々。王妃は段々そんなやり取りに具合悪くなってて。

ヨンは手の震えもおさまったのか、また一人で敵を迎え撃ってて。

トクフン君はここを出てさっさと宮殿へ行って自分が王だと宣言し、重臣たちなんかどうにでもして
やろうと思ってるのに禁軍が周囲を取り巻いてるから身動きがとれずイライラ。
王が死ぬのを待つ以外にないというキチョルに、悪鬼みたいなチェヨンが守ってるんだぞ!!と大声で
怒鳴りますが、「だから兵を送って釘付けにしてある!」と怒鳴り返してて。
どうやら自分が行ってヨンを止めたいんだけど具合が悪いからいけないみたいで。
そこへヤンサが追加の私兵が準備できたと報告に来て・・・これで一気にウダルチが不利になりそう。

結論はまだまだ出そうにないし、王妃の具合が悪そうなのでイクチェが気をきかせて王妃に一旦退席して
くださいと促しますが・・・
「いっそ、捨てて下さい。いっそあなたたちの王を捨てるとはっきり口にしてください。
 王は今でも希望を持ってお待ちです。一晩、百夜だってお待ちになるでしょう。
 私はそんな王を見てられません。だからいっそ(私たちを)捨てて下さい・・・
 (黙っている重臣たちに向かって)救う勇気も、捨てる勇気もないのですか?」
王の命を危険にさらしづづける重臣たちに決断を促した王妃。

そうしてやっと重臣たちは答えを出します。

アンジェのもとに捺印された王命が届き出撃していきます。
慌てたヤンサがキチョルに兵がここを取り囲んで侵入してきたと報告しますが、にわかには信じなられ
ないキチョル。(元と戦争をも辞さないということになりますからね)
というかキチョルは病気でちょっとどうにかなっちゃって判断力がないのかな?
トクフン君はそれを聞いてさっさと一人で逃げ出して。

アンジェはおびただしい数の敵兵が死んでいるのを目にし、その先に一人で立っているヨンを見つけて
駆けつけて。
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ヨンは迎えにきたアンジェに王命が出てやってきたことを確認し、アンジェたちに王の警護を任せて
トクフン君を捜しに行きます。
自分が一番大事なトクフン君だからすぐに逃げるということはお見通しってことで。

トクフン君は禁軍に捕まりそうになったところをマブに救いだされて。
ヨンはトクフン君を見失います。

夜になり、宿舎に戻ってきた隊長と隊員たちを出迎えるテマンたち。
無事を喜び合う隊員たちと・・・遅れて駆けつけてきたウンス。
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見つめあう二人ですが・・・隊員たちに「ご苦労だった」と声をかけて先に部屋に戻るヨン。
すぐ後を追ったウンスだけど、ヨンは机の上にぞんざいに剣を置き、その勢いで剣は床に落ちて。
その剣を拾い上げて机の上にそっと置いたウンス。

ヨンが着替えようとしているので、「手伝ってあげるわ」とウンスが鎧を脱ぐのを手伝おうとするのに、
「いいです」とにべもなく断るヨン。(血まみれの姿を見られたくなくてそっけない態度)
部屋の出口に向かうヨンに、「やめて」と声をかけるウンス。
振り返ったヨンに、
「背中を向けて避けないで。私にはそんなことしないで」
そう言ってウンスがヨンに近づいて首元の血に触れようとしますが・・・
「私の血じゃありません」
とウンスの手をよけるヨン。
「わかってるわ」
「今日相手した奴らは・・・普通の兵士たちだったから斬るのは難しくありませんでした。
 だから・・・」
ケガしてないか心配してくれるウンスにそう話すヨンですが、ウンスはそんなヨンを抱きしめて。
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普通の兵士たちだったから斬るときに余計に心が痛んだはず・・・少しでも彼の気持ちが楽になる
ようにと抱きしめたウンス。
しばらく突っ立ったままだったヨンも目を閉じてウンスを抱きしめて・・・痛みを分かち合う二人。
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王は王妃と二人で話をしてて。
トクフン君を捕まえられなかったと報告する王。もし捕まえていれば王を暗殺しようとした罪で殺す
ことができたのにと悔しがってて。
で、元の大使館だった行省を今後はどう使えばいいか・・・とか言ってるけど、本当は心にあるのは
別のことで・・・王妃はちゃんとそれをわかってて、今日の心配ごとはなんですか?と尋ねます。

王はチェヨンに申し訳ないことをしたと口を開いて・・・自分の大義名分のために隊長にだけ辛い
思いをさせてしまって、重臣たちは自分を選んでくれたものの心は平穏にならないと言います。
(自分がチェヨンに何をさせたのか、どんな犠牲を払わせたのか、わかってるから辛い王で)

トクフン君は断事官からすぐに高麗を出ろと言われ、自分は王だと元は認めたじゃないかと抵抗。
夜が明ければ王の軍がここにくるだろうからと淡々と言う断事官に、自分にはまだ切り札が残ってると
言います。
残ってる切り札はトクソン君に渡せといい、また戻ってきたければ遅くないうちに出発しろという
断事官に「戻ってくる?」と聞くトクフン君。
今の王を牽制できる方は他にいないからあなたを生き残らせてあげます、だから元へ逃げて戻る機会を
狙えってことで。

トクフン君を送っていくようにと部下に指示し、その途中にある鍛冶屋でウンスの手術道具も溶かして
跡形もなくすようと断事官は指示します。
一つも欠けることなく、間違いなく溶けたことを確認しろと言ってかなりナーバスに取り扱ってて。

トクフン君は別室にいたキチョルに華陀の遺物のありかを教えるから代わりに望みを聞いて欲しいと
言います。
あの女と奴を必ず始末してくれ。自分が戻ってきたときにはいなくなってて欲しいとウンスとヨンを
殺してくれるように頼むトクフン君。
誰のことをいってるのかはわかるけど・・・と乗り気じゃないトクソン君に、あの女は天の物をもう
一つ持っていると言い出してその気にさせるトクフン君。
ウンスがフィルムケースを持ってたことを持ち出して、その中には手帳と同じような天の文字で予言
めいた内容が書いてあったと教えます。
器は自分が見たこともない材質でできていたからというトクフン君に、天界のことなんてバカにして
たくせにとキチョルが言いますが・・・天界だかこの世界のどこかにある国から来た女が予言して
いることは確かだとトクフン君。
で、遺物の一つの残りは自分が焼いちゃったけどあとは一番安全なところにあるんだと在り処を
教えるトクフン君で。

ウンスはヨンの手を診てて。
「力を入れて、引っ張ってみて。うーん・・・何ともないわね。おかしいな・・・器具があれば検査を
 してみるんだけど。もしかしたら神経系の異常かしら、それとも心理的なもの?」
考え込んだウンスですが・・・
「横になって」
「横になるのか?」
「治療してあげるから、言うこときいて下さい」
で、横になったヨンですが・・・

 ※実はここからは台本にはあるけど本編ではカットされたシーンです。
  二人だけのシーンだし、もったいないから載せておきますね。

ヨンを寝かせて自分は彼の傍に座ったウンス。
「話して」
「話を横になってするのですか?」→そういう経験がないヨン
「映画ではみんなそうしてるわ」→ウンスもそんな経験ないから見よう見まね?
ヨンは起き上がろうとしますが、ウンスがまた横にさせて。
「次には心を楽にするのが大事なのよ」
「心を楽に・・・」
そうつぶやいたヨンがウンスに片手を差し出して、その手を握ってあげるウンス。
「楽になった。次は?」
「さあ、話したいことを話して」
「何を?」
「何でもよ。話したいことはない?」
「・・・」→考えてみるけど出てこないヨン
そもそも人と話をするのが得意じゃないとチェ尚宮が言ってたぐらいだから、自分のことを人に話す
っていう感覚がよくわからないヨンなのかも。
そんなヨンにウンスが「剣はどう?」と提案してくれます。
「剣?」
「さっきあなたが落としちゃった剣よ」
「・・・」→ウンスをみるヨン
「そうよ、あなたはいつも自分の身体の一部みたいに持ち歩いていたじゃない?それをこんな風に
 ポイッと落としちゃったのよ」
「重くなったから・・・」
「重いって?」
「そんなことがあるか?突然剣が重くなるって」
ウンスは握っている手をそのままにして立ち上がり、ヨンの剣を見つめて。
「重いけど」
「?」
「剣はそもそも重いんじゃないの?」
ヨンは起き上がって座って。
「もしかして今まで剣の重さを感じてなかったってこと?」

 ※ここまでが台本にはあったシーンでした。
ウンスにしてみれば人の命を奪う剣を振るうということはその奪った命を背負って大義や信義を貫く
ってことで・・・当然ながら剣の重み=命の重みと思ってて。
だけどこの時代に生きてるヨンはそこまで考えたわけじゃなかったのかも・・・ウンスと出会って
改めてそのことを見つめなおした今、その重みを感じているのかもですね。
このシーンはあってもよかったんじゃないかなぁ

ウンスはヨンの剣を持ってきてヨンに差し出して。
「師匠の剣だったわよね?」
「ええ」
差し出された剣を握ろうとしないヨン。
(実は台本ではこのあと、ウンスは師匠がどうして亡くなったのかを王様と話してるのを立ち聞き
 してしまったことを打ち明けてヨンに謝ります。ヨンはウンスに手を差し伸べて「こっちへ来て」
 と言い、ウンスの手を掴んで自分の前に座らせて、自分がウンスの後ろから抱きすくめるように
 剣を握り、ウンスにもその剣を握らせるということになってましたが・・・カットされてます)
「座って」
とウンスに隣に座るようにいい、剣を持ったままのウンスの後ろからヨンも剣を握ります。
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「この剣は鬼剣と呼びます。普通の剣は人を斬ればすぐに刃が傷みますが、こいつは固い石に当たって
 も刃こぼれしません。相当なもので血もあまりつかないのですが、昨日は血がこびりついていた
 ようです」
そう言ってヨンはウンスに剣を持たせたまま、そっと剣を抜いて刃を見せて。
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「剣を抜くときも静かで、暗いところで見れば冴え冴えと光ります。月の光のように」
「私がこれであなたを刺したのね」
「こいつは・・・師匠も刺しました」
ヨンはそう言って静かに剣を鞘に戻して。
「すごく・・・つらかったでしょ?師匠があんな亡くなり方をして」
「ええ」
「それでやたらと寝ていたの?夢で会おうとして?」
「最初は何度か出てきましたがそのうち出てこなくなって・・・待ってたのに」
「もし・・・」
「はい」
「私と会っていなかったら、今でもあんなふうに寝ていたの?」
「わかりません。あなたと会ってなかったら自分がどうなっていたのか・・・全然(想像できない)」
暗い表情のウンスとは対照的に少し明るい表情のヨンでしたが・・・
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「イムジャに毒を盛った奴を捕まえられませんでした。イムジャにとって危険な奴も野放しにして
 やらなければなりません・・・この剣は・・・斬らなければならないものを斬れず、哀れなものたち
 だけを斬っています」
自分たちの膝の上においた剣に視線を落としてそうつぶやくヨン。
ウンスが見つめるのは何も入っていない空っぽの薬の器で・・・
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王は今回のことに加担したトクソン君と彼に援軍を協力した貴族を捕えるようにと指示を出します。
あとでヨンだけを残した王は医仙が天界に戻るまであと何日残っているのかと聞いてきたので、14日
残っていますと答えます。
すると王はなるべく一緒にいるようにと言い出して、当惑するヨン。
作っていた解毒剤が水泡に帰したと聞いた。だから(医仙が戻る日まで)一緒にいなさいと気を使って
くれた王ですが・・・そんなこと知らなかったヨンは驚いて。

自分がウンスの傍にいないときにはテマンを護衛でつけてたのに報告がなかったので、まずはテマン
から事情を聞くヨン。
「隊長には言わないようにとおっしゃって。それでなくても医仙はすごく泣いてらっしゃったので。
 医仙が泣くので言えなかったのです」→報告しなかった経緯を説明するテマン
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「泣いたのか?」→驚くヨン。
「ものすごく泣いて、また泣いて。あんなに泣く人を初めて見ました」
ウンスが泣いたのはヨンが死にかけたときだけ(だったかな?)。でもヨンはそれを知るはずもなく、
彼女がここに来てからは文句は言っても泣いたりしたことはなかったので驚いてて。
(自分が毒を盛られて死にかけてたときだって泣いたりしなかったウンスですから)

次にヨンが向かったのは詳しく事情を知る叔母チェ尚宮のところ。
「その話の間中、お前のことだけ心配してた。自分がいなくなったらお前は大丈夫なのかと。残って
 お前の目の前で死んだらお前がどうなるのかと。
 (解毒剤がダメになったことで)自分がどうなるのかは眼中になく、ただお前だけを心配していた。
 だから私がお前に直接聞いてみるようにと言ったんだけど。聞かれたかい?」
ヨンはその問いかけに無言のままで・・・
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ウンスはそのころ解毒剤をまた作り直していて・・・咳が出るので心配になり、脈を診て。
(初期症状なのかなぁ?)

次にヨンが行ったのは断事官のところ。
で、断事官に伺いたいことがあると話を切りだします。
「行省に禁軍を投入した日の夕方、黒い馬車を見たというものがいます。トクフン君を捜索している
 ときにその馬車が出るのを見たと。断事官の馬車ですか?」
「そうです」
「トクフン君を逃がしましたか?」
「既に元へ送りました」
「・・・確認します」
トクフン君をどこかに匿っていないかを部下たちに隅々まで調べさせるヨン。

「トクフン君から聞きました。虫の毒なんでしょう?その毒は解毒剤がないこともわかってますね」
そう話す断事官を無視するヨン。
「医仙に会ってみました。天界の人だと確認しましたよ」
断事官がウンスと会ったと言った途端に顔がこわばり、断事官に近づいていき威圧的な態度をとるヨン。
「それで?」
「どうせ死ぬ人ですから放っておきます。私が知る限りは彼女のせいで護軍は死ぬでしょう。
 だから傍には置かないように」
「どういう意味で?」
「高麗について残っている一抹の忠誠心から申し上げたまで」
(ヨンが高麗にとってなくてはならない人だからウンスを遠ざけろってことで)
「医仙のために私が死ぬと?」
「そうかもしれないと。そしてトクソン君に気をつけなさい。それが私が言ってあげられる全部です」
断事官の予言めいた助言に少し混乱してる?ヨン。

ヨンはウンスと話をしようと部屋に戻りますが・・・どうして黙っていたのかと怒りたくなる気持ちを
抑えているのか一旦ドアの前で立ち止まって。
解毒剤が失敗し、もしくはトクフン君から解毒剤を入手できなかった場合の道はただ一つ。
その話を切りだすことにためらいもあって・・・

だけどウンスは部屋にいなくて。
培養していた器は空っぽ・・・行き場のない怒りで、その器ごと机をなぎ倒すヨン。

ウンスは王妃のところにいて。
脈も力強くて詰まったところがないからいいですと笑顔で良好だと太鼓判を押して。
それからウンスは王妃とチェ尚宮にと化粧品と石鹸をプレゼントします。
トギが集めてくれた朝鮮人参で作ってて、天界でもすごく有名なんですよ、肌がすごくよくなります
からもっと王様から愛されますよというウンス。
「もう・・・準備されているのですか?お別れの準備でしょう?いつお発ちになるのですか?」
このときのウンスはもう帰るつもりは全くないから・・・ここで亡くなった場合を想定してその前に
お世話になった王妃やチェ尚宮に贈り物をしたのかも。
ウンスは王妃のその問いには答えず、違う話を切りだします。
「前にお尋ねになったことにお答えします。お二人に子供がいつできるのか。あとどれくらいしたら
 できるのか知りたいとうことでしたよね?」
「・・・」→言葉に出さず、頷く王妃
後ろで聞いてるチェ尚宮は心配そうな顔で。
「もし私が二人の子供は10年以上あとにならないと生まれないと言ったらどうなさいますか?」
その質問に思わず顔を見合わせる王妃とチェ尚宮。
「じゃ、その間お会いにならないと?」
ここで王妃はウンスが何を言わんとしているのか理解して笑顔を見せます。
「おっしゃる意味がわかりました」
ウンスはそんな王妃の手を握って、
「お二人は・・・そう長い間一緒にいられません。いくらなんでも百年もいられませんよね」
「・・・百年」
「ですから、一日一日を・・・今日みたいに愛してください」
「サラン(愛)?」→この時代にはこの単語はなかったようで
「言葉では言い尽くせないほど好きだということ。傍にいても恋しい、それが『愛』です」

王妃の部屋を退室したウンス。
そこへヨンがやってきて・・・有無を言わさずウンスを引っ張っていって話をします。
「私の部屋にいて、襲撃を受けた話を聞きました」
「・・・あぁ」→言わなかったことをめっちゃ怒ってるヨンに何にも言えないウンス
「作っていた解毒剤が全部ダメになったこと、今まで私に言わなかったこと」
「それは・・・」
「一体何を考えているんですか?」
「何もなかったって思ってるから・・・」
「なに?」
「襲撃は受けたけどウダルチの隊員たちが守ってくれて無事だったし、解毒剤はダメになったけど
 また作るから」
「また作る?」
「うん」
「イムジャが死ぬ前にできるのか!?」
「生き残りたいから作るのに、なぜ死ぬ話からするの?とにかく部屋へ行きましょう」
二人でこの先のことをちゃんと話したいウンスですが・・・そんなウンスの肩を壁に押し付けたヨン。
「一度、一度だけ、私は誓いを破ろうとしました。イムジャを元の世界へ帰す誓いを、自分の欲から
 破ろうとしました。何の策もなく、守ることもできないのに、イムジャの命をかけながら。
 私はどうかしていました」
「あなたが一人で決めた約束よ、私は帰るつもりもないのに」
「私が前に言ったこと。イムジャに残ってくれと頼もうとしていた話は撤回します。
 私が考え違いをしていた。間違っていたんです」
「ねえ」
「先に・・・行きます」
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二人のことを相談もせずに一方的に終わらせてしまったヨン。
ウンスはもどかしいんだけど、今はヨンが話を聞いてくれそうになくて・・・途方に暮れて。

キチョルの屋敷ではヤンサがブツブツ言ってて。
持って行ける財産は元に移したけど屋敷や奴婢はあきらめなきゃいけないと惜しそう。
トクフン君が華陀の遺物を宮殿に隠したからそれを取り戻さなきゃというキチョルですが、ウムジャは
今まで調べたってあれがなんなのかわからなかったんだから今更要ります?って呆れ顔。
それでも「私の物だ」って子供みたいにききわけのないキチョル。
スインは自分たちが牢に入れられた腹いせに15人は燃やさないと気が済まないと物騒なことを言って
高麗をさっさと出たがらないし、キチョルもウンスにもう一度会わなきゃいけないと執着してて。

スインがいくら調べてもウンスの潜伏している場所が特定できず、宮殿の中にいて王妃のところにも
ちょくちょく行ってるのに隠れてる場所がわからないと言います。
いずれにしろチェヨンがいる限りは医仙は出てこないだろうと言うことになり、スインは前にヨンの
様子が変だったこともあって自分がヨンを相手すると声を上げます。
ウムジャは当然面白くなさそう(笑)

宮殿の庭園?で一人物思いにふけるウンス。(手には黄色い小菊を持ってて)
そんなウンスに副隊長のチュンソクが声をかけて。
「夜も遅いですよ」
「ああ・・・ええ」
「兵舎までお送りします」
「もう少しここにいてから帰ります」
「隊長は自分のことを表現する術を知っていませんが、(隊長を)わかってみると気質はそんなひどい
 人ではありません」
「そうですね」
「もし・・・あの部屋にいらっしゃるのが不便なら、別の宿所を探してみます」
「そうするほうがいい?」
「やはり・・・」→ウンスが部屋に戻るのが気づまりだと誤解したチュンソク
ぶっきらぼうな隊長と部屋で顔を突き合わせるのはすごーくストレスがたまるだろうと心配してくれて
いるちょっと鈍いチュンソク(笑)
「隊員たちは心配してるんです。隊長の性格から自分の寝床を譲ってあげるなんて絶対にないからと。
 部下たちの話では部屋に入ったら毎晩イスが二つくっつけてあるから、医仙はそこでお休みになって
 るんだろうと。だから簡易ベッドでもおいて差し上げようと・・・部下たちが言ってるんですが」
心配してくれているチュンソクに・・・笑って立ち上がりながらウンスは
「連れていってください」
とお願いします。
「困ったことがあればいつでもおっしゃってください」
二人がケンカしないで仲良くいつまでも一緒にいてくれたらと隊員たちは願ってるのかな?

ウンスが部屋に戻ってみるとヨンは自分が壊した器を見つめて立ち尽くしてて。
「ただいま」
と声をかけてもそのまま突っ立ってるヨン、ウンスは棚のほうへと歩いていきますが、何の抑揚もない
口調でヨンが声をかけます。
「明日発ちます」
ウンスはスタスタとヨンのところまで行き、自分に背を向けるヨンに「いいえ」ときっぱり断って。
振り向いたヨンはウンスにかまわず「明日の朝早く」と勝手に決めてしまって。
「さっきは自分の話だけして行ったから、今度は私の話を聞いてちょうだい」
「・・・聞きます」
「私は解毒剤を作って、ここに残るわ」
「ダメです」
「私はここに残って、あなたの傍にいるわ。行くとかダメだとかって悩んで一日一日を費やしてしまい
 たくないの」
「今・・・自分が何をいってるのかわかってるのか?」
「わかってる。その日が来てダメだったら私が死ぬことになる。あなたの目の前で」
「・・・」
「そうなったら・・・あなたは私を見守って。最期まで私を抱きしめてちょうだい。一人にしないで」
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元の世界には帰らない、たとえ死ぬことになったとしても戻らない、もし死ぬことになったら自分を
抱きしめて最期を看取って欲しいと言い出したウンスに・・・それ以上話を聞いていられなくて部屋の
外へ飛び出してしまったヨン。
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だけどすぐに思い直して戻ってきて・・・

「荷造りして、今すぐ天の門の前まで行って、門が開くまで待とう」
「どこにも行かないわ。私はここにいるってば」
「無理やり運んで行ってやろうか?!」
「その後に・・・そうやって送ったあとに私がどうなるのか考えてみた?
 私の気持ちを・・・考えたことある?」
「そこではイムジャが生きられる」
「そうね、生きられるわ。私の世界にいて、私の部屋で生きることができるわ。毎日顔も知らない
 人たちと話しながら、心にもないことを一日中まくしたてて。夜になれば誰もいない部屋へ帰って。
 眠ろうとするたびにつぶくやくのよ、『そこにいるの?』って」
話しながら泣いてしまうウンス。
「わかってるわ。返事がないことは。朝になって起きればまた一日を生きるのよ。
 死んだ人みたいに・・・そうやって生きるのが・・・どんなものかあなたは知らないでしょ?」
「・・・」
「知っておかなきゃ。あなたもそうなるんだから」
「イムジャが死にかけているこの数日。オレは傍にもいられなかった。自分の女を救う解毒剤を探す
 代わりに、オレは人を殺していたんだ。
 そんなオレがどうしてイムジャを守れる?!どうやって傍にいろと言えるんだ!?」
ウンスを守ろうとすれば武士として生きることができず、武士として王の臣下として生きようとすれば
愛する女性を守ることができない、そんな自分には残ってくれと言う資格さえないのだと心の葛藤を
叫んだヨン。
それと同時に武士として生きることさえ危うい手の震えが出てしまい・・・ウンスはそのことに本人の
ヨン以上に動揺して自分の胸に彼の震える手を引き寄せて泣きじゃくって。
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第21回
ウダルチ隊員たちがドアを開けて。
「忠誠!」→兵士姿のウンスがヨンに敬礼!
「なんですか?」
「ここ。高麗で一番安全なところ。隠れてるわ。ぴったりくっついて。王様にも許可をもらったわ。
 それにこれ。(剣を見せるウンス)剣ももらったのよ。見て、私のよ」→得意げなウンス
「・・・」→無言のヨン
「えっと・・・ここにはウダルチ女子用の宿舎がないからこの部屋でしばらく過ごすってことだけど。
 あっちに簡易ベッドをひとつだけ置いてくれたら・・・
 私ってもともとイス2つを並べてもよく寝れるのよ」
ウンスがそう言い終わるといきなり振り返ってドアを開けたヨン。
そこには聞き耳立ててたウダルチ(トルベ、トンマン、テマン、)たちが(笑)
慌ててごまかして散っていくウダルチ、ヨンはドアをさっさと閉め、今度はウンスのほうへと
つかつか歩いて行って。
何も言わないから反対されると思ったウンスは慌てて自分がここにいる特典をアピール。
「私が食費を出すわ。だから隊員たちに無料で診療を・・・」
段々声が小さくなっちゃったウンス(笑)
「それで?私もここにいろと?」
「ここは隊長の部屋で、そっちは隊長だから」→後ずさりするウンス
「オレが・・・隊長だから?」→近づくヨン
ウンウンと頷くウンスにヨンはなおも近づいて、壁際で止まったウンスに迫ったヨン。
「ここ?」
「ここに。逃げないで(隠れる)」
部屋の中でそういう話を二人がしている時、宿舎内ではウダルチたちが隊長の部屋がある方向を見て
ニヤニヤしてて。
トルベはそんな隊員たちを外へと追い払って、自分も笑顔で出ていって。
(医仙がここにいるってことは隊長もここにいてくれるってことで・・・隊員たちにとってはほんとに
 いいこと尽くしで嬉しいんだよね~)

ヨンはウンスの腕を掴んでベンチに座らせて、ウンスと向かい合うようにイスを持ってきて座ります。
「どうして?」
「なにが?」
「15日後には天界へ帰る方が私の部屋へ来て一緒にいるという。なぜ?」
「だから、王様がおっしゃって・・・一番安全なところ・・・ここ」→明らかにウソをつくウンス
「王がおっしゃった?」
「それは・・・私が頼んだから」→白状したウンス
王がそうしなさいと言ったのではなく、ウンスが王に頼んでそうしてもらったと聞いたヨンは大きな
息をついて。
「まったく理解できない方だ。最初から」
「私が?」
「どうしてあんな笑うのか、なぜ腹を立てるのか・・・そうしてやっとわかるようになりました。
 いつも私を心配していることを。心配で泣いて、笑ってくれて、心配になって私から逃げて。
 今回戻ろうと言ったこともそうだったのでは?宮殿の方角ばかり見ている私が心配になったので」
「・・・」→こくんこくんと頷くウンス
「あなたの命がかかっているのに・・・」
「死ななかったじゃない」
だから大丈夫よと気遣うウンスの両手をそっと握り、ヨンはもう少しウンスに近づいて。
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「順番はこうです。まずあなたの解毒剤を探します。そして天界に行かなくても解毒できたなら・・・
 聞いてみたいことがあります」
「?」
「『残ってくれないか?』と」
驚いて声も出せないウンスに、ヨンは話を続けます。
「天界にあなたを待っている方たちがいることはわかっています。わかっていますが・・・」
 それでも聞きたいのです。『一生守ってあげるから私と一緒にいるか?』と」
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「私を守るのは簡単じゃないわよ」→目をウルウルさせてるウンス
「わかってます」
「一生?」
「私があなたを傍に置くなら一生です。今日1日や数日ではなく」
つまりこれはヨンのプロポーズってことで・・・
「だからその時になって私が聞いたら・・・答えてくれますか?」
ウンスはヨンに大きく一度頷いて笑みを浮かべます。
(自分が連れてきて、自分が捕まえて留めたから到底『残ってくれ』とは自分から言えなかったヨン
 ですが・・・ウンスが残りたいと言い、自分をいつも想ってくれている気持ちに後押しされるように
 残って欲しいとウンスに言います。その言葉を待ってたウンスは感激だよね~)

ヨンの帰還はウダルチ隊員たちにとってこのうえなくうれしいことで、ヨンの前ではちゃんとしてる
んだけど、見てないところでその嬉しさが出ちゃって。
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ヨンが振り返ると慌てて真面目に警護してます!って姿勢になるのが微笑ましい。

王に呼ばれて会いにいったヨン。
「いつ戻るのか?」
「・・・」→答えないヨン
「昨日医仙に国の大使?の官位を与えようとした。高い地位に就かせればそのほうが安全になると
 思ったからだ。だけどむしろウダルチに入ると言って」
「ええ」
「それで当分はここにいるんだろう?」
「先に処理しておきたいことが一つあります」
「トクフン君だろう?」
「王妃を誘拐して」
「医仙の解毒剤も必要だろう」
「そうしてもいいですか?」
トクフン君を処理するまでは王の元に戻らないつもりのヨン。(王に迷惑かかるしね)
「断事官が保護しています」
「公式的に難しいのであれば個人的に(処理)します」→どーしてもトクフンを始末したいヨン
「公式的にしましょう」
二人とも愛する人が苦しめられたことにもう我慢できないってわけですね。

ウダルチ宿舎の前でトルベと隊員が格闘しているのを隊員たちが見物してて。
ヨンはそれを横目に見ながら宿舎に入ろうとしますが・・・見物人の中にウンスがいるのを見つけて。
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(勝ったトルベはウンスとハイタッチしてて・・・ということはウンスが教えたのかな?)
次はトンマンが出るので「負けないで!」と声をかけるウンス。「心配ないですよ」とトンマンが
返事して対戦しようとしたところでヨンがみんなのほうへ歩いてきたので「隊長!」と挨拶した
みんなですが、「続けろ」と言われ、格闘を再開する隊員たち。
でもヨンはウンスにだけアイコンタクトで「部屋へ来い」と言い、「私?どうして?」とウンス。
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さっさと行っちゃったヨンのあとをトボトボとついていくウンス(叱られる気配に憂鬱そう)。

ヨンの部屋でさっそく叱られるウンス。
「ここに隠れると言って来たんじゃなかったですか?」
「隠れてるけど?」
「あんなに隊員たちが多い場所で?」
「みんなウダルチだから大丈夫って・・・」
「どいつだ?」→ウンスにそう言った隊員を叱ろうと思ってるヨン
「今日は典医寺に行こうとしたんだけど隊長の許可をもらわないといけないって。
 それで待ってたところだった・・・です。隊長」
「・・・」→全然隠れてないウンスに呆れるヨン
「典医寺から薬草を持ってこないといけなくて。私が研究してたのも必要だし・・・
 行ってもいいですか?隊長?」
「一人で行かず、4人で」
「4人ですね、わかりました」
「持って来たらこの部屋の中で注意して過ごし、その研究というのを続けて」
「はい、隊長」
「・・・」→黙っちゃうヨン
「何の用できたの?ただ私に一目会いに?」→嬉しそうに聞くウンス
「今日はちょっと遅くなります」
「はい、隊長」→まじめな表情になるウンス
「処理することがあります」
「待っています。隊長」
ウンスがそう返事するとなぜか一歩前に出て近づいてきたヨン。
「その、『隊長』ってもう一度言ってみて」
「隊長(テージャン)?」
きょとんとしてそう呼んだウンスですが・・・どうやらウンスが呼ぶ「隊長」に自制心が吹っ飛んだ
ヨンがウンスに迫ったところでお邪魔虫の副隊長がいきなり入ってきて。
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「隊長!・・・・あー、出発する準備ができました」
自分の視界に入った至近距離にいる二人に気まずいチュンソク。
手を振って敬礼したウンスを置いてヨンは「今行く」と出ていきます。
笑顔で見送ったウンスは自分のおでこに手をあてて、脈を診て自分の体調を確認してて。

キチョルは王に医仙と会わせてほしいとたのんでるけどダメだと言われます。
医仙は余が他に用意したところにいるから会えないという王に、それなら自分が探し出すとキチョル。
王はキチョルの執着が強くて少し不安そうで・・・

ウムジャとスインがいきなり典医寺を襲撃し、その場にいた医員たちを次々と殺し始めます。
トギはとっさに物陰に隠れますが・・・

何も知らないウンスはウダルチ隊員たちに「春香伝」の話をしてあげながらワイワイ楽しそうにして
いるところへトギが走ってきていきなりウンスを引っ張って行こうとして。
「どうしたの?」
と聞くウンスに、とにかく来て欲しいと引っ張るトギ。

ウンスと隊員たちが典医寺に着くとそこには無残な光景が広がってて。
驚きつつも倒れている人たちの傷を診ようとするウンスをトギが引っ張ってその奥へと連れていこうと
していて。先に逝ったトルベとチョモは荒らされた室内の一角で・・・ある光景を目にします。

驚きながらも奥へ行ったウンスの前にトルベが立ちはだかります。
「奴らはもう行きました。それからこれ・・・」
とある器をウンスに渡し、何かはわからないけど受け取ったウンス。
「チャン御医がそれを手に隠し持っていらっしゃいました」
「どういうこと?チャン先生がどうしたの?」
トルベが何も言えないので、隣にいたチョモが「お亡くなりになりました」と言います。
それを聞いたトギがチャンの元へ行こうとしますがそれを止めるチョモ。
「直ちに兵舎へ戻ります。奴らがいつまた来るかわかりません」
トルベがそう言いますが到底信じられないウンスはトルベたちを押しのけて行こうとして。
「どいて、わたしが見てみるから!!」
トルベたちは取り乱すトギとウンスを制して。
「内功を得意とする奴らです。あいつらがまた来たら我らは防いで差し上げることができません」
だからここは一旦戻って下さいと言われ・・・涙に暮れるウンス。
(急きょ降板したチャン侍医役のイ・フィリップ氏。なので彼の姿は一度も出ないまま死んだことに
 なっちゃって・・・ちょっと不自然なのはしょうがないですね)

スインとウムジャが典医寺を襲撃したのはウンスを見つけるためだったとしたら、チホとシウルを
襲撃したのは、スリバンのところにウンスが隠れているのかもしれないと思って襲撃してウムジャに
後を追跡させたのかも。

キチョルはトクフン君を匿いますが、へんな小細工は考えるなと警告して(笑)
命さえ助かるならトクフン君はちゃんとキチョルの言うことをきくと従順な態度。

チェヨンはトクフン君を捕まえるためにキチョルの屋敷にきたけど(台本上ではヤンサが応対した)、
時間を稼がれたから誰も逃がさないように隊員を各門に配置して誰も逃がすなとろと副隊長に指示。

で、トクフン君がいるという部屋に入りますが、いたのはキチョルだけ。
「トクフン君に会いにきました。この部屋にいると聞いたのですが」
「お前もその中の一人だったな」
「どこにいますか?トクフン君は」
「私は徹底的に調査してるんだ。チョ・イルシンをはじめとして、あの日天の門の前にいたという
 ウダルチたち。全員が口をそろえて同じことを言った。天の門が開いて、その門を通ってお前が
 天の医員をお連れしたと。王もその場で一緒にご覧になったと」
ヨンはキチョルを無視して隣にいるテマンに
「門で待機しているウダルチ達に、この屋敷の隅々をくまなく探せろ。許可は王から既にとってある」
「はい」
キチョルは自分を見据えるヨンを睨みつけて。
「いつお前たちは口裏を合わせたんだろうな。チェヨン、お前がその内容を作ったのか?違うな。
 やはりあの妖妄な奴が・・・」
「言葉に気を付けて下さい。トクフン君は王妃を拉致した罪で訊問される立場です」
そこへチュンソクが少し前に後ろの門から馬車が出て、隊員が追跡中ですと報告しに来て。
「逃がすな。向かった方向は恐らくヘンソンの方だろう」
「はい」
キチョルと対峙したまま指示を出したヨン
「いくらプオン君でも(トクフン君を庇えば)無事ではいられません。気をつけて下さい」
で、行こうとするのですがキチョルがヨンの腕を掴んで。
「あの女に会わせてくれ。どこにいるのか言うだけでもいい。
 殺したりはしない、聞きたいことがあるから」
「殺さないだけで何をなさろうというのですか?あなたが(彼女に)してきたことは聞いていますから
 会わせられませんね」
(いつの間にか)チェヨンがキチョルの手を掴んでいた手を離して出ていって。

テマンと隊員たちが馬車で逃げていたトクフン君を捕まえて。

王は元とこのまま戦争を始めるんじゃないか?と重臣たちがあーでもない、こーでもないと言ってて。
イクチェはまず元の断事官と話をしてみようじゃないかと打開策を提案しますが・・・
ま、内容は紛糾してるってことで。

そんな会議に出ていた王はうるさくてしばらく外に出ていて、そこへヨンが報告に戻ってきます。
トクフン君を捕まえたので訊問はいつにしましょうか?と聞くヨンに、今日はあの中の方たちを相手
しなきゃいけないから明日の朝早くにしようと答える王。
準備しておきますと退席しかけたヨンに、王はチャン御医が襲撃を受けたと話します。
驚いて振り返ったヨンに、恐らく医仙を捜しに来たやつらに襲われたのだろうと説明して。
「負傷したのですか?」
「我々はその人を喪った」
「・・・」→無言のヨン
「医仙はとても動揺しているようだ。この地で唯一の友人だったと聞いているので」

王の元を退席したすぐあとでトルベが報告に来ます。
「隊長、チャン御医が・・・」
「聞いた」→歩き続けるヨン
「スリバンも襲撃されました」→やっぱりウムジャが追いかけて
その報告には思わず立ち止まるヨン。
「数名が死傷したとのことです」
「やはりプオン君か」
「その弟子たち(スインとウムジャ)が直接来たようです。医仙を捜していました。スリバンの中には
 捕まって拷問を受けた者もいるようです」
キチョルはウンスを見つけるためにかなり強引な手を使っていて。

自分の部屋に戻ったヨン。ウンスは薬草を裁断する作業をしていて・・・
その手を止めずに、ヨンを見ないまま声をかけます。
「今来たの?薬草の臭いがひ、ひどいでしょ。典医寺に行ったらだめだからここで作業しようと思って。
 ごめんなさい」
作業を続けるウンスの傍を通り過ぎたヨン。何も言わないヨンにウンスは自分から話を切りだして。
「あのね、チャン先生が・・・」
「聞きました」
それ以上説明させたくなくて話を遮ったヨン。
「私の先生だったの・・・」
ヨンは布巾を持ってきてウンスの手を拭いてあげて。
「私の話を全部聞いてくれた友達だったのに。それなのに私のせいであんなことになって・・・」
じっとしていたウンスはいきなり立ち上がってヨンに薬剤の器を見せて。
「これ見て。私の解毒剤よ。チャン先生が死に際に守ってくれていたのよ。これひとつだけが反応を
 見せ始めたからなの。(ウンスはヨンに中身を見せて)まだもっと観察してみないといけないし、
 成功するかわからないけどでも・・・」
ヨンは器のふたを閉めて台に置き、ウンスに後ろを向かせて彼女の鎧を解き始めて。
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「これを守りながら亡くなったようなの。この器を手に隠し持っていたと。だからチャン先生は私を
 捜しに来た奴らに・・・私のせいで・・・私さえいなければ・・・私が殺したのよ。
 私が先生を殺したの」
(ウダルチに隠れていれば安全だったのは自分だけで、まさか自分を捜しにきて手当り次第に人が
 殺されるとは思っていなかったウンスはものすごいショックで・・・それなら誰にもわかるように
 逃げたほうがよかったと自分を責め続けているのかも)
自分を責めるウンスにヨンは何も言わずに鎧を脱がせ、彼女の手を引っ張ってベッドに横たわらせて
布団をかけます。
ヨンにされるがままだったウンスですが、起きようとしたので
「少し寝て」
とヨンが言い、ウンスはそのまま布団の中にいるものの、とても眠れず。
ウンスの傍でイスに座ったヨンは足をもう一つの椅子に乗せて話を始めます。
(どうやらヨンはウンスにベッドを譲って毎日イス二つを使って寝てるみたいで)
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「16で初めて人を殺しました。外敵(倭寇)だったので、周りはみな賞賛してくれました。大胆で
 手際がいい、一刺しで殺せたと。それではじめは興奮しました、自分が誇らしくて。
 だけどその晩は一睡もできませんでした。寒くて眠れませんでした。どうしてか寒くて。
 それは寒い時期じゃなかったのに・・・」
布団の中のウンスは話しているヨンのほうへ視線を向けて。
「その日は6月21日だったから」
「日付まで覚えてるの?」
「日付も覚えています。私が殺した人の顔も覚えてます」
「二人目も?」
「いいえ、二人目からはただこんなふうに覚えているだけ。また一人、そしてまた一人。
 だからわかってます。『私が殺した』その言葉はそんな簡単なものではありません」
「・・・」
「聞きましたか?」
「聞いたわ」
「じゃあ・・・もう寝て」
人を殺すことの重さを知ってるヨンはウンスにそれが簡単に口にできるものではないと教え、ウンスの
心を軽くしてあげようとして。
だけどウンスはその話を聞いて、ヨンが人を殺すことの重さを背負いながら生きているということを
改めて知ることになって。

起床?のホルンが鳴り・・・ウンスが目覚めるとヨンは身支度してて。
ウンスが研究してる培養の器のふたを開けて中を見てるヨンに・・・
『私はここにいるわ』
ヨンは剣を鞘から少しだけ出して確認してて。
『今から三つ数えたらあなたは私を振り返ってくれる。1、2、3』
ウンスは心の中でそうつぶやきながら目を閉じたのですが・・・ほんとにウンスのほうを見たヨン。
で、ウンスが目を開けたら目の前にヨンがいたのでビックリして。
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「!!」
「ここでは遅くなったら朝ごはんが残っていません」→だから早く朝ごはん食べに行けってことで
そう言うヨンに笑顔を見せるウンス。
「行ってきます」
ウンスはそのままの姿勢で敬礼して。
『1、2、3』
部屋を出ていくヨンはウンスが心の中で数え終わると同時に振り返って微笑んで出て行きます。
幸せそうな笑みを浮かべるウンスで・・・

ヨンが出かけた先はトクフン君の牢獄。
訊問が開かれるからお連れしますと言ってトクフン君と対峙するヨン。
「最後だ。解毒剤、持っているな?」
「何の解毒剤?あ~あの人。渡したら私の婚約者を返してくれるのか?」
ヨンの神経を逆なでするトクフン君。
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で、トンマンとトルベを呼んだヨンはトクフン君が隠し持っていないか隅々まで調べさせるのですが、
なんにも見つからなかったとトルベが報告し、ニヤニヤしてるトクフン君。
(ウンスはこの毒には解毒剤がないことを知ってるんだけど、ヨンはまだ知らないから探してて。
 ないと知ったら無条件に(元の世界に)帰れと言われるからウンスは黙ってるってことかな)

そこへ断事官ソンユが元の兵士を連れてやってきて、トクフン君の身分は征東行省の官職だから外交
特権で罪を犯したとしても取り調べはできないし、もしやるなら征東行省で行われると言います。
トクフン君はさっさと牢から出て立ち去り、ソンユも行こうとしたのでヨンが尋ねます。
「医仙をなぜ殺そうとするのですか?元まで評判が広まるほどの存在であれば連れて行って見世物に
 でもするのが順序です。なぜ無条件に殺そうとするのですか?」
「医仙という女性に会えたなら直接説明してあげるつもりです」
で、ヨンはなぜ自分を知っていたのかと聞きます。(前にそういう話が出てましたね)
自分が高麗に着く前に得た情報にあったからだと答えるソンユ。
今の王はトラになるかもしれない。しかし王の手足となっているチェヨンという者がいなければ、
猫として飼える。だから覚えていたと。
「チョナを廃位しに来たのですか?」
「どちらを潰すのかは、まだ決められません」

どうやらトクフン君を断事官に渡すことは王の命令だったようで・・・その通りにやったけどヨンは
不満そうで。
これを機に重臣たちが心をひとつにしてくれることを願ってる王。
征東行省はトクソン君と変わらない、元の兵力があるところにトクフン君を連れていったんだから
元はチョナではなくトクフンを選んだということになるとヨンは言います。
それはわかってると答えた王に、自分に兵を下さい、先に征東行省を攻撃しますというヨンですが、
「まず重臣たちの同意を得よう」
「彼らは同意なんか必要ない集団です」→王の一言で決定できるから反対できない集団
「私は必要だ」
「彼らはいつだって利益だけを追い求めてやりたい放題です」→だから団結しない
「彼らは私兵を使うが、私は民を使わなければならない。だから・・・時間が必要なのだ」

トクソン君はトクフンを擁立し、貴族たちを味方につけるつもりなのかな?
今の王は貴族から奴隷などを取り上げて王のものにするつもりがあるからと言ってて。

重臣たちはトクソン君がトクフン君を擁立すれば彼らの私兵の勢力はこっちの数倍になるから到底
勝てないと言い出しておよび腰。
王は元が事実上支配している高麗では自分たちの改革は進まない、王妃を誘拐したトクフン君を守って
いるという大義名分があるこのときが絶好の機会なんだと戦うことを説得してて。

ヨンはアンジェたちと征東行省を攻撃する作戦を練ってるところなのに、それでもやっぱり王からは
もう少し待ってくれとの答えでいい加減待てないヨン。
トクフン君を渡したら攻撃の名目になると言ったじゃないですかというヨンに、そう言ったが自分は
王だから名分が必要なんだと王は言います。
「じゃあさっさと作ってください、その名分ってのを」
「じゃ、私がまたお前に命を出すのか?名分でもなんでも言って捕まえて来いと。私の怒りは収まって
 ないから、あいつの四肢を切り落とせと。そうすればお前はやってくれるのか?
 帰国して最初に襲撃された宿屋でのことを覚えているか?お前は私にこう言った。
 『怖くても逃げずに後ろにいてくれたら守ってさしあげられます』と。私はお前の後ろに隠れて
 お前は 私の代わりに戦って私を守ってくれた」
「チョナ」
「いつまで・・・お前の後ろに隠れるのだ」
王が望むのは血を流すことなくトクソン君を倒すこと、それができれば元に奪われた北方の土地も
取り戻せると思ってて。
ヨンではなく、自分が矢面に立ってやらなければいけない、だからもう少し見守ってくれないかと
いう王にわかりましたと王の気持ちを理解するヨン。
で、王はチャン侍医を殺したスインとウムジャを殺さずに捕まえてきてくれと言います。
それを受けて出ていこうとしたヨンですが・・・剣を落としちゃって。
急いで拾ったヨンにきょとんとする王とチュンソク。

ウンスは王妃の流産後の経過を診て、脈もいいし感染症状もないのでトギが薬を作ってくれるので
それを召し上がってくださいと言います。
流産して気持ちが落ち込んだ王妃はウンスに天の知識を教えて欲しいと頼みます。
「自分と王はいつ子供を持てるのか?」と。
王妃は聡明だからウンスが答えをためらっていることが質問の答えなのだと理解して。
「もしや・・・私が先に亡くなってしまうのか?チョナは?それであの時あんなことを言ったのか?」
自分が先に亡くなり、残された王は二人の間に子供もいなかったので悲嘆にくれて政治が疎かになって
しまうのかという不安に襲われている王妃に・・・それが自分の知ってる歴史上の事実だけにどう
答えていいのかわからないウンス。

そこへチェ尚宮がウンスを呼びに来て。
断事官がウンスに手紙を寄越してきたと伝えますが、漢字が読めないからとチェ尚宮に読んでもらおう
として。
だけど本人が直接、一人で読むように、待ってるからということでしたとチェ尚宮。
で、手紙を見たウンスは驚いて・・・その表情にチェ尚宮が「医仙、大丈夫ですか?」と声をかけます。

ウンスはすぐに断事官に会いにいって。
断事官に会うやいなや、これはあなたが書いたのですか?と聞くウンス。
手紙には韓国語(ハングルで)『은수』と書いてあったので、なぜこれをあなたが知ってるのかと聞き
ますが、断事官は逆に「これが何の文字なのか知ってるのか?」と聞き返されて。

スインとウムジャはウンスの居場所を教えると言っておびきだされたようで・・・ある家に閉じ込め
られてしまいます。
じゃあこんな家燃やしてしまうわというスインに、ウムジャは油が塗ってあると教えて。
(家を燃やす前に自分が燃えちゃうってことで)
一旦は閉じ込められたものの、やすやすとそこから逃げたウムジャとスイン。
だけど外はウダルチが弓矢で包囲してて。(接近すると危ないから遠くから攻撃するってことで)
笛を吹こうとすると矢を放たれるので身動きできないウムジャ、スインが爆弾を投げてみますがそれを
剣で振り払ったヨン。
ヨンは典医寺を襲撃して医師と医員を殺害した罪で捕まえるとスインとウムジャに言います。
で、やっぱり抵抗しようとしたのでウダルチたちが二人の周囲に油をまいて。
「火を使えば先に火だるまになるぞ。だから火遊びはやめろ」
スインはこんなやり方はらしくないわ、一対一で戦いましょうよとヨンを誘うものの、ヨンは相手に
せず。
いよいよマズイと思ったのかスインとウムジャが抵抗しますが、ヨンが弓矢でスインを壁に固定し、
ウムジャからは笛を取り上げて。
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ヨンは剣を取り出して「武器を捨てて縄を受けろ」と言いますが・・・手が震えだして。
(その手の震えをスインに見られてしまったヨン)
ヨンは捕まえたスインの体に油をまいて、ついに捕まっちゃったスインとウムジャ。
自分の手が震えることにヨンは戸惑っていて・・・

ウンスはこの文字を知ってると言えば化け物扱いされて処刑するんじゃないの?と警戒しますが、
断事官はウンスがこの文字を知ってるようなのでこの場の会話はオフレコにしようと言います。
書いた本人の断事官が「この文字は何て書いてあるのか?」と聞くので、読めないの?とウンス。
覚えていて書くことができただけと断事官。
「自分の高祖父(祖父の祖父)が書き残した日誌です。その片隅にこの文字があったので、恐らく
 高祖父が書き記した文字のようです。日誌には天の道具とこの地の薬を用いて人々を治療したという
 女性についての話がありました。その女性は死ぬ命を助けたという話もありましてね」
「それのどこがいけないの?」
「そうやって助かった一人の男が強盗団の頭領になり、のちに戻って村人を皆殺しにしたら・・・
 いけないでしょう?」
「・・・」
「高祖父は遺言を残しました。もし後に天から来た医員と名乗る女性にあったならば直ちに殺して
 世を平和にしろと・・・どう思われますか?」
「・・・」
「もしや、助けてはいけない人を助けたことはありますか?」
「私は医員です。医員に助けてはいけない人なんていません」
「もう一度聞きます。天からお越しになったのですか?」
「いいえ」→未来から来たからこれは断言するウンス
「ここに・・・なんと書いてあるのですか?」
「あなた、そこで今何をしてるの・・・そう書いてあるわ」
ウンスは自分に手紙を残してくれたウンスが100年前のこの世界に確かに存在していたということを
断事官の話から知ることになって。
自分より過去の時代にいるのになぜ今から自分の身に起こることがわかり、警告してくれたのかが
疑問に残るウンス。
もしかして彼女はもう一度天の門をくぐったのか・・・なぜヨンと一緒にいないのか・・・いろいろと
考えて出てきた言葉が最後のセリフだったんでしょうね。

ヨンはスリバンのアジュンマのところに行って。
「ありとあらゆる解毒剤を捜したけど、その毒の解毒剤はないみたいだよ」
「別のはないか?(発症までの)時間を遅らせたり、痛みをなくすような・・・」
「うーん・・・これが痛みをなくしてくれるやつかもだけど・・・」
とアジュンマが瓶を見せて。
「他には?」
「その毒に効果があるかどうかはわからないよ」
「時間がないんだ・・・今日はあの方をずっと一人にしてるから、帰らないと」
心配でちょっと焦ってる感じのヨンが足早にウダルチの宿舎に戻ると・・・

ウンスがウダルチ隊員と話している声が聞こえて。
ウダルチ隊員たちが器を片手に列を成し、その先にはウンスが器に何かを注いでて。
「これはホッケ茶です。(野生の梨みたいな木の実のお茶?)ここの兵舎の周辺にこの木が生えてた
 から。天界の人は疲労回復にこのお茶をよく飲んでるのよ、だから私も作ってみたの。
 私が教えた通りに沸かして、こうやって交代勤務の隊員たちにも飲ませてあげるといいわ。
 材料は私が用意するわね」
「わかりました」→笑顔で答えるトンマン。
そこへ話を聞いていたヨンが入ってきて・・・ウンスが笑顔で出迎えて。
「お帰りなさい。お疲れ様でした、隊長。ホッケ茶一杯いかがですか?疲労回復しますよ」
で、ヨンが片手をぬっと横に突き出し、そこにいたテマンがさっと器をヨンの手のひらに置いて。
ウンスに注いでもらったお茶を一気飲みするヨンを固唾をのんで見守る一同ですが、ヨンが無言で
笑ってくれたのでその場も一気に和んで・・・(おいしかったのかな?)
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ウンスは部屋で断事官との会話を思い出していて。
「誰も生かさず、誰も殺さぬよう。この世界でそうやって生きることができますか?」
『そうやって生きようとしてどれだけ努力したかわかってる?』→無言で反論するウンス
「医仙が天から来たというのが本当かどうかそんなことは関係ありません」
『命に別条ないケガだけ治療しながら石鹸でも作って、そうやってひっそり生きろと?』
「この世に危険な要素があるならそれを管理するのが私の務めですから」
「私が世の中をよく知らなくても・・・」
反論を始めるウンス。
「人の体はよくわかってます。体は危険なものが入ってきて丈夫になります。免疫力や抵抗力がつく
 んです。だから聞きたいのですが、世の中に危険になるかもだから一生懸命生きてはいけないという
 ことは犬みたいに遊んでろとでも言うのですか?」
「どういうお考えなのかはわかりました」
「私のせいで歴史が変わるから?それがどうしたっていうの。私がここに来たから?私が生きるなら
 それが私の居場所だってことよ。ここに来てから息もできずに生きてきたから考えるほど熱が
 上がるわ」
段々腹が立ってきて席を立ったウンスを見つめる断事官。
「なによ。それでも殺そうっていうの?やってみればいいわ。私はがむしゃらに生きてやるから」

考えごとしてたウンスですが・・・ヨンがイスを手にしたのでそれを止めるウンス。
「今日はベッドで寝て腰を休めて。これは主治医の指示よ」
だけどヨンはそんなウンスを無視してもう片方のイスを持ってきてて、その手を止めさせるウンス。
「言うこと聞いてよ~」
「(ウダルチの)新入りが隊長に生意気な・・・」
「お願い」→手を合わせてお願いするウンス
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ウンスが言い張るのでヨンはあきらめてベッドに座り、ウンスはイスを向い合せにして自分が寝る準備
を始めます。
「解毒剤の研究というのは進んでいるんですか?」
「滅菌された道具が欲しいわ、抽出する道具でも・・・顕微鏡が一つあったらほんとにありがたいん
 だけど・・・」
寝る支度をしてるウンスは結い上げてる髪をほどいて・・・
「一番の問題は時間よ。適切な温度で適切な環境を作ってあげるといいんだけど・・・
 それができないから待って・・・また待って」
手櫛で髪を整えるウンスを見ていたヨンが近くに置いてあった彼女の櫛を取って彼女に渡そうとして。
だけどポロリと落としてしまうヨン、ウンスは最初気にとめてなかったけどヨンが落とした櫛をまた
落としてしまって・・・さすがに変だと思って。
「その顔つきだと、(これが)初めてじゃないわね」
ウンスはヨンの隣に座って右手をとり、
「引っ張ってみて」
言われたとおりに引っ張るヨン。
「もっと力を入れて」
言われたとおりにしたヨン。
「別に異状はないわね。前にもこんなことあったの?いつから?」
心配するウンスに、
「寝不足です。だからもう寝ます」
と握られていた手を離し、ウンスを立たせてさっさと横になって目をつぶったヨン。
で、それ以上話してくれないヨンにあきらめたウンスがイスのほうへと行きかけますが、ヨンが彼女の
腕をとって自分の傍に引き寄せて。
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ビックリしたウンスですが・・・照れながら横になって♪
隣に並んで寝たウンスに手を差し出したヨン、ウンスも無言で手を握り二人は一緒に寝て・・・
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征東行省(宮中にある元の大使館みたいな所?)でトクフン君の取り調べを行うから王もその場で
立ち会うようにと連絡があり、トチも副隊長もこれはあまりに危険だと反対して。

キチョルは絶対王は来ると言い、もし自分だったら行かないと答えるトクフン君。
政治に関心はない、自分の関心は王座のみというトクフン君に、じゃあ私たちはいい組み合わせですね
とキチョル。

ヨンもやはり王が取り調べに同席するのは反対で。
だけど王は自分が動くことで重臣たちが動くならやってみたいと王は言います。
一番肝心なのは王を無事にお連れして、無事に出てくることですとヨンは王の意向に従って。
禁軍はひそかに待機させ、それを知られないようにするつもりのヨン。

訊問する予定の場所近くに禁軍を配備するけれど、表向きはウダルチだけが警護するように見せる。
(ここでちょっとウンスをみるヨン)
もし禁軍を配備させていることを敵が知れば、向こうも私兵を投入してくるから絶対的に不利になる
と隊員たちに説明し、12名だけで行くとヨンは言い渡します。

他のウダルチも禁軍の応援に回るのか、この宿舎の兵力が極端に落ちることになると心配するヨン。
新入りたちが多いからかなり手薄になると出発の準備をしながら振り返るとウンスがヨンの鎧を持って
立ってて。

ウンスはヨンに鎧を着けてあげながら、王妃のところに行って戻ってきたらあとはうろうろしないで
ここにいるから心配しないでと言い、ヨンの背中にまわって鎧を締めてるのかな?
「手はどう?動かしてみて」
ヨンは言われるがまま手を握ったり開いたりして。
「少しでも異状があったらすぐに主治医に知らせてね」
「・・・」
今度はベルト?を着けてあげるウンス。
「返事は?」
「新入りがまったく・・・どれだけ生意気なんだ」
少し笑いながらそう言うヨンですが・・・ちょっと驚いた表情に変わって。
ウンスはヨンの鎧に額をつけて「この人を無事に連れて帰ってきて」と祈りを込めていて・・・
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「できました、隊長」
ヨンが振り返ると明るく笑ってくれるウンスが。
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王たちが出かけたころ・・・ウダルチの兵舎にマブが来て。
新入りたちの警備をかいくぐってあっさりとヨンの部屋に侵入し、ウンスは突然現れた笠の男に驚いて。

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第20回
過去のウンスが一人で河原を歩く回想シーン。

『私はあの人と一緒に歩いた道をまた歩いています。そう、ここを覚えている。
 あの日のことは全部覚えているわ』

過去のウンスも同じように髪飾りを木の枝に引っ掛けてしまい、鈴を落としていて・・・

『ここなら100年後の私が見つけてくれるかしら?
 そんな奇跡を信じられないけど、それでも一縷の望みが残るならとこうして後悔を残します』

フィルムケースに祈りを捧げて岩の下に隠したウンスは一人で道を歩いてて。

『数百回考えました。あの日私たちが宮殿に戻っていたらどうなっていたのか。
 そうしたら王妃は助かって、王もつぶれることはなかったのかもしれない』

一人で川のほとりに来た過去のウンス。

『そして、すべてを抱いて心が死んでいったあの人を見守らなくてもよかったのかと』

手で水をすくって飲む過去のウンス。

『もしあの日に戻れたなら・・・
 あの人を抱きしめてあの人の微笑みを見ることができたら・・・
 たった一日でもそうできるのなら・・・
 私のように逃げないで、ウンス。たとえそれがあなたの最後の日になるとしても』

過去のウンスからの手紙を読み終えたあとで・・・ウンスは内容に衝撃を受けて。
そこへ戻ってきたヨンが心配して声をかけます。
「どうした?何かあったのか?」
そっとフィルムケースを隠すウンス。
「誰か来たのか?」
「・・・いえ」→絞り出すように返事するのがやっとのウンス。
「なら、どうしてそんな顔を?」
「・・・」→何も言わず深呼吸するウンス
「どこか痛いのですか?」
「ただ・・・私を抱きしめて」
具合の悪そうな顔色のウンスを心配して隣に座ったヨンがウンスの肩を抱いて。
「一体どうした?」
心配するヨンの胸に抱かれながらウンスは後ろを振り返って。
「どうしたんだ?」
そうヨンに聞かれてもすぐには答えられないウンスは力なく首を振るばかり。
「話してくれなきゃわからない」
怯えているようにもとれるウンスの表情が心配で、見つめながらそう促すヨン。
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「ねえ」
「ええ」
「もしもよ。王様と王妃様に何かあったら・・・」
「・・・何の話ですか?」
「あなたがいない間に(二人に)何か起こったら、あなたは大丈夫かしら?」
そんなことをウンスが言い出したのでヨンは険しい顔になって。
「何か話を聞いたのか?誰から?」
ウンスの両肩を持ってといただすヨン。そんなヨンの頬に両手で触れてウンスは、
「私たちどうしよう」
と途方に暮れて・・・
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でも答えはすぐに出したウンス。今来た道をさっさと戻り始め、後ろからヨンがついてきて。
「何を言い出すんですか?」
「戻らなくちゃ、王様と王妃様のところへ」
ウンスの腕を掴んで止めるヨン。
「もう忘れたんですか?今逃げてる途中だし、天の門へ行く途中で、今また宮殿へ戻ったら
 イムジャが・・・どうなるのかわからないのに?」
急がないと手遅れになるかもしれないと焦燥感に駆られているウンス。
「まず行きながら考えましょう」
そんなウンスの腕を掴んで止めるヨン。
「説明してください。わかるように」
「・・・」
「話して」
ヨンにそう促されて・・・ウンスはフィルムケースを取り出して見せます。
ウンスが渡した容器の中に何か入ってるのを見て、ヨンはウンスに聞きます。
「この中にあるものも、天の手帳みたいなものですか?」
「ええ」
「内容は?」
「今宮殿に戻れば王妃を救えるかもしれない」
「これを・・・」
「岩の下で見つけたの」
「・・・」→何て言っていいのかわからないヨン
「信じないの?」
「信じます。イムジャが言うんですから」
で、ヨンが「行きましょう」って言ってくれたので「宮殿へ?」と聞くウンスに、
「まず近くの村へ行きます。宮殿の情報がないか調べて、賞金稼ぎたちを避ける方法を考えて、
 その後で決めます」
直後にウンスが咳き込んで・・・ヨンはウンスの手を引いて川べりに行き、彼女を座らせて。
川の水を手ですくってウンスに飲ませてやるヨン。
(過去のウンスは一人ですくって飲んでたなぁ)
「熱が出たんじゃないですか?」→心配してるヨン
ウンスはヨンの額に手をあて、自分の額に手をあてて・・・首を振って無言で答えて。
ヨンはウンスを立たせて、まずは近くの村を目指していきます。

そのころ宮殿では王妃がいなくなったと大騒ぎで。
ケギョン中を兵士たちが探しているが消息がわからず、いなくなった寺の大殿も隅々まで探したけど
見つからないと王に報告した副隊長チュンソク。
で、王は自分が探しに行く!と言い張って外に行こうとしたので、副隊長がそれを何とか制して。
少しだけ冷静になった王は、スリバンから市内の情報を収集してくれ、ウンヤン軍の指揮官を呼んで
くれ、自分が指示することがあるからと命じる王。
「それから・・・ほかに・・・副隊長」
「はい」
「王妃・・・あの人は体がよくないのに。こんな寒いのに・・・どこでどうしているのか」
「許可くだされば臣もすぐに捜索に参ります」
「隊長から連絡はないのか?」→こんなときやっぱり頼りにしてるのはヨンで。
「ありません」→ウダルチだって突然ヨンがいなくなって心細いよね
「私が罰を受けているんだ」
「チョナ」
「私がチェヨンの気持ちをいつも疎かにしていたからこうして罰を受けたのだ。医仙の安全を守って
 くれ、彼女の命を救ってくれと余に願うたびにこんな気持ちだったのか・・・こんなに気持ちが
 焦ってもどかしい・・・やっとそれがわかった」

そこへチェ尚宮がやってきて。
自分は王妃を守れなかったから死罪に値するといいながら手紙を差し出します。
王妃の部屋から見つけたものだけど、誰がよこしたのかはわからないと言います。
で、手紙には断事官のハンコが押してあって・・・チェ尚宮もそれを確認済み。
王は副隊長に兵を100名ほど与えて断事官の滞在する宮とトクフン君の部屋を特に捜索するように
と指示をだして。
断事官のところに行った副隊長は断事官に王のところへ来てほしいと迫って。
(ハンコも持っていくようにと指示してましたねー)

ヨンが村で情報を収集してて・・・何やら浮かない顔。
ウンスはそれを少し遠くで見てて・・・頭に浮かぶのは過去のウンスが
『逃げないで、ウンス。たとえそれがあなたの最後の日になるとしても』
そう自分に言ってたことだけ。

ウンスのもとに戻ってきたヨン。
「戦争になりそうだという話以外はありませんでした。だから続けて(先に)行きましょう」
そう促すのにウンスは立ち止まったまま動かず。
「行かないんですか?」
「『私一人で天の門へ行くからあなたは宮殿へ行って』。そう言ったって行かないんでしょ?」
「言ったじゃないですか」→自分が天の門へ連れて行くと約束したと言いたいヨン
「じゃ、『私と一緒に戻ろう』なら?まだ時間があるから一旦戻って・・・」
「なぜ同じ話を何度も繰り返すんですか?」
「じゃあ、どうしたらあなたは戻ってくれるの?」
「・・・」→戻るつもりのないヨン
「怒ればいいの?じゃあ怒ろうか?」
「そろそろ日が暮れます。行きましょう」
戻ろうと言うウンスの説得に耳を貸さずに先を行こうとするヨン。
「なぜ私を急いで帰らせようとうるさく言うの?」
「なに?」→唐突で困惑するヨン
「毎日じゃない。『私が送ってさしあげます』、『私がすぐに送ってあげるから』。
 それとも、(私を)早く離れさせることが好きなの?」
「おい」
話が見えないヨンは当惑するし、ウンスはだんだん怒りのボルテージが上がってきちゃって。
「それにあなたが言ったこと、武士が剣を使うのにためらいが生まれたらって何がどうするって?
 そんな話を聞いて私がどう思うと? なによ、私のせい?
 私のせいで武士としてこの人はダメになっちゃったと?それで王様のもとを離れたと?
 それで私にどうしろと?」
一方的に怒るウンスにちょっとため息ついてヨンですが・・・話はちゃんと聞いてて。
「守ってやるって言葉だけじゃない。それで何が守ってやるっていうのよ。私の命だけじゃなくて
 心も守ってくれないと」
「だからオレが・・・」
やっとヨンが言いかけたのに、ウンスはまだ一人で怒ってて。
「あーチンチャ!私の運命ってなんでこうなの?本当に好きな人がやっとできたのに、何よこれ。
 私のせいで牢に入れられたっていうのに、今度は武士もやめるって?
 他のことなんか何にもできない人なのに・・・」
「それで?」
「戻ろうってば」
「そのままで」
「??」
ウンスがきょとんとしている間に、いきなり斬りかかってきた賞金稼ぎを返り討ちにしたヨン。
「どこかへ行こうなんて思わず、ここに(いてください)」
そう言ってウンスの傍から離れたヨン。
ウンスはさっきヨンに腕を斬られてケガした賞金稼ぎの傷を診てあげて。
「人に斬りつけるならちゃんと相手を見てからにしなさい、あなたいくつ?二十歳にもなってない
 わよね?あの人がほうっておいたなら私に危害を加えるつもりはないみたいだから傷をみてあげる」
怒りながらも治療をするウンス。

ヨンはマブ(断事官の部下)の気配を感じていたらしく、ある場所で止まります。
「ここにしよう、あの方に見えないから」
で、マブがヨンの前にたちはだかって。
「引き返すのはダメなのか?オレは今戦う気分じゃないんだが」
そんなのお構いなしに攻撃を繰り出すマブ、その攻撃を受け止めながら反撃には出ないヨン。
「一体何を考えているのか」
なぜか自分に対して怒ってるように言うヨンに・・・マブはどう思ってるんだろうね(笑)
「お前もオレと同じように多くの人を殺してきたみたいだな。飽きもせず、斬って、また斬って」
ついにマブはヨンとの戦いに負けて剣を落とし、マブの首に剣を突きつけるヨン。
「いつかあの方がこう言った。『ただ逃げたらだめなのか?』と。だめか?」
ヨンはそう聞き、首にあてていた剣をどけ、マブは手ぶらで逃げ去ります。
(ウンスが江華島で先王を連れて逃げるときにそう言ってましたっけ?)

ヨンはウンスのところへ戻ってきますが、ヨンが肩にケガしているのを見つけたウンス。
「またケガして帰ってきて」→心配で怒り口調になってるウンス
で、治療する用意をしようとしたウンスの手をガシッと掴んだヨン。
「私が宮殿へ帰ろうというまでずっとそうやって腹を立てるんですか?」
「私は心配したら腹がたつのよ!」
「わかりました」
「戻るってこと?」
「行って、確かめます。お二人が無事なのかどうか」
何も言わずにヨンを見つめるウンス。
「今何を考えているのかわかってるから・・・」
「なに?」
「一人では行かせられません」
「じゃあ一緒に戻るわ、なに?」
「元の断事官はあなたを連れて行きたいんじゃないです。公開処刑をさせたいのです」
「・・・そうなの」
「それでも一緒に戻ると?」
戻れば自分は殺されてしまうと聞いて・・・その日が自分の最期になるかもしれないという手紙の
内容を思い出すウンス。
「いいわよ」
さほど時間をおかずにそう返事をしたウンス。
「イムジャを捕まえさせたりしません」
「わかってる」
そう言って少し笑みを浮かべて、ヨンの肩のけがを再び診るウンス。
ヨンはそんなウンスを見つめながら・・・戻ることにはやっぱり不安そうな顔。
(ウンスはいつだってヨンのことを一番に思ってて・・・以前に自分が選んだ逃げ続ける道を進めば、
 ヨンの心が死んでしまうことになる。それがわかっているなら絶対に先に進むわけにはいかなくて。
 一人で先に進むという選択もあったかもしれないけど、ヨンは一人では行かせてくれそうにない、
 だから一緒に戻る道しかないけど、それでも戻ってくれるならいいと悲壮な覚悟をしてて)

王は断事官を読んで手紙を見せます。
それを見た断事官は自分のハンコだけど、自分の筆跡じゃないと答えて。
あなたの名前で手紙が来たんですよ、話があるから会う必要があると。エサをまいて拉致したと王は
なじり、「どこに連れていった?今あの人はどこだ?!」と詰め寄る王。
だけど断事官は元の王女だった王妃に自分がそんなことしないと答えて・・・
とぼけているのだと受け取った王はテーブルをダン!と叩いて怒って。
「今すぐ!!私はあの人に会いたいんです!だからどこにいるのか言ってくれませんか」
それでも無言で自分を見つめる断事官に業を煮やした王は逮捕して拷問してでも吐かせる!と言って
断事官を逮捕しろと命令しますが・・・さすがに元の断事官にそんなことするわけにはいかないと
止めるトチ。

戻ってきた断事官はしらじらしく「王妃は大丈夫でしょうか?あんなに仲がいい二人なのに」という
トクフンの言葉を遮って、「私の印を使ったでしょう?」と聞きます。
自分がそんなことするはずないととぼけるトクフンに、元の王女に何かあれば彼女の父親(魏王)が
黙っていないでしょう、誰がやったにせよ王女は無事でなきゃと断事官。
彼女はきっと大丈夫でしょうとトクフンはへっちゃらな顔で。

そのころ王妃は具合が悪いのか意識が戻ってもフラフラしてて。

王はもうすでにケギョンにはいないのかもしれない、探すのが手遅れになったら・・・
もし何かあったらと弱気なことばかり言いだして。
で、こんなことをするのは奴しかいないと思い至った王はトクフン君を呼ぶようにと命じて。

キチョルはヨンとウンスの消息がつかめず。
天の門じゃない方角で最後に彼らを見たという目撃情報もあって、今度はトクフン君がくれた情報を
疑い始めるキチョル。
奴は医仙のことを最初から信じてない、信じてる自分をあざ笑ってるぐらいだからと言いますが、
正直自分も信じてないですとウムジャが言い出して。
で、スインまでもが兄弟子は医仙をいつものおもちゃみたいに扱ってるんだけと思ってたけど、今回は
ひどいですと。
ヤンサに至っては最初から反対してたのにとこの機に乗じて反対して。

だけどキチョルは聞く耳もたず。信じないで天界がもし本当にあったら惜しいじゃないかと。
仕方ないからウムジャは自分たちが行きましょうか?と言います。どうせ行くところは天の門しか
ないからと。
元は殺そうと待ってるんだから天の門が開けば当然そっちに逃げるでしょとスイン。
するとキチョルはまた、二人が向かったのが天の門じゃなかったら?と疑い出して堂々巡り(笑)

ヨンとウンスはひとまずスリバンのマンボアジュンマを訪ねて。
「おやまあ、二人ともどうしちゃったのよ。どうしてまた戻ってきたの?
 今は宮殿の中も外も大騒ぎなのに・・・」
「王様と王妃様に何かあったの?」
「知ったから戻って来たんじゃなかったのかい?」→驚くアジュンマ
「何があった?」
「王妃が拉致されちゃったんだよ。どこかに行ってる間にね」
思わず顔を見合わせるヨンとウンス。
「そのことを聞いて戻ってきたんじゃなかったのかい?」
そのときコサ(白い服のスリバン)が入ってきて、こんな夜中にトクフン君が王に呼び出されたと
言って入ってきて。

呼ばれてやってきたトクフンを前にした王は「二人だけにしてくれ」とみなに言います。
副隊長は毒を盛る人だから二人きりにできないと食い下がりますが、それでも王は二人だけにしてくれ
と言うので、仕方なくみなは下がります。
で、王は王妃を返して欲しいと懇願しますが、私がそんなことするわけがないととぼけるトクフン君。
「私が何をしてあげたらいいですか?あの人は今体が弱っているんです。驚かせてはいけないし、
 食べるものにも注意しないといけないに・・・
 どうせしなければいけない取引です。さあ始めて下さい」
「誰がそんなことしたのかわかりませんがもしそうだったら」
「言って下さい」
「あえてそんな取引はしません。第一に自分がしたことを教えない、第二に、元の王女である王妃を
 守れなかった王とは取引したりしませんよ。元にもしこのことが知られれば元の出身だった彼女が
 憎くて殺したんだろうということになりますから」
完全に優位にたってるトクフン君で。
「取引する必要がないということは彼女を生かしておかないということですか?」
目に涙をためてそう聞く王に、自分は当事者じゃないから推測しただけですよとトクフン。
「王位が欲しいのですか?じゃあ持っていって下さい。でも・・・この国を高麗を残して下さい」
「この国はちゃんと残りますよ。ただ名前がちょっと変わるだけです。高麗が後に元になるだけ」
「叔父上にとって国とはそんなものだのですか?」
「違いますか?」
「そんな方に王位を譲るとは・・・そんな方に私はよくもお願いしたものですね・・・
 どうしたら・・・どうやって・・・あの人を助けてくれますか?」
なーんにもしなくても寝てまってりゃそのうち王座が転がってくるから優位にたってるトクフン君。
取引するものがなんにもなくて、王妃を助けるすべがなくて、絶望する王。

チェ尚宮がスリバンの家にやってきて・・・ヨンとスリバンたちが打ち合わせしているのを見てて。
「トクフン君、奴はまったく動いてないんだな?」
「ずっと行動を見張ってるけど断事官が用意した部屋から出ないでいる」
「じゃあ奴に命じられて動いてる者がいるな」
そう判断したヨン。
チェ尚宮が片隅に目をやると何やら一人で考え込んでいる医仙がいて。
叔母に気づいたヨンが顔をあげ、チェ尚宮はヨンを外へ連れ出して。

二人で話をするチェ尚宮とヨン。
「何しに戻ったんだい?」
「医仙が戻ろうって」
「どうして?(戻ったら)死ぬんだよ」
「昨日から突然戻らなきゃいけないとずっと言い張って。お二人が危ないって」
「天界の人だからかしらね」→予知してたのかもしれないと言いたいチェ尚宮
「王は?」
「行って会わないと」
「オレは行けない」
「私が思うにトクフン君、奴の武器はそれだね。人の心をもてあそんでる」
「私が考えたのもそれなんです」
突然ウンスの声がして振り向く二人。ウンスは二人の傍までやってきて。
「こんにちは叔母様」→ウンスはコモニム(父方の叔母さん)と呼んでます。
(前はチェ尚宮さんと呼んでいたのですが、何やら関係が縮まったようにも受け取れますね)
「だから、王妃様が誘拐したのはトクフン君ということですよね?」
「皆はそう推測しているが証拠がない。下手に動いて王妃に何かあればと手をこまねいていて・・・」
「方法があります。これは映画というものでよく出てくる方法なんですが・・・」
チェ尚宮に王妃を救う方法があると勢い込んで言うウンスを邪険に無視するヨン。
「昨日王妃を連れて寺へ行ったとき同行した者を全部名簿にして下さい」
とチェ尚宮に頼むヨンに、ウンスがなおも提案します。
「王妃様が閉じ込められてる場所を見つけたらいいんじゃない。だから私がまずあの人に会って・・・」
「だめです」
「また始まった」
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「相手はトクフン君です」
「私はあの人をよくわかってるの。心理学は副専攻してたから・・・」
「あなたがあいつをどうわかってると?」
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またもや自分の前でケンカを始めた二人を制するようにチェ尚宮が言います。
「王妃様は・・・ご懐妊中です」
その言葉に黙る二人ですが・・・
「ダメなのに」
とつぶやくように言うウンス。
「何がダメなんですか?」
「それじゃダメなのに、もしや・・・」
歴史を知っているウンスだけが一人で焦ってて。
(実は歴史の上では王妃には子供がいなくて。史実では出産の際に難産で母子ともに亡くなって。
 王妃を亡くした王はその後政治に関心がなくなってしまうほど嘆き悲しむってことで・・・
 ウンスがつぶやいた「ダメ」っていうのは、王妃の妊娠=彼女の死と王の心が折れるってことで)
「王様に会いに行こう。王妃様のことなら心が折れちゃう方だから、あなたが会いに行って。
 で、私は一度やってみるわ。私を信じるんでしょ?」
そう言ってヨンを見つめるウンス。
出来ればそんなことさせたくないヨンですが・・・今はそれ以外に手がなくて、でもウンスを
トクフン君に会わせたくなんかないからため息ついてて。

副隊長とテマンは宮殿にやってきたヨンを見て嬉しそうに駆けつけます。
(テマンはヨンと別れた時点ではウダルチを辞めてまで医仙と行ったとは知らなかったのかな?
 知ってたけど、こうして戻ってきてくれたことを喜んでるのかな?)
で、王妃の宮殿に王がいると聞いてそこへ訪ねていったヨン。
「王の元を離れた自分ですが、心が焦ってもどってきましたといい、一つ聞いてもいいですか?
 トクフン君に会われたと伺いました。奴は(王に)何をしろと言ったのですか?」
ヨンがそう聞いているのに、彼とは目を合わせることもなく虚ろな王。
「・・・チョナ?」→声をかけたヨン
「戻ってくるな」
「・・・」
「行かせてやったんだから行けばいいのに、どうして戻ってきて(自分の)こんなざまを見るんだ?」
自分と目を合わせることもなくそう言う王に近づいて、
「チョナ、私を見てください」
とヨンが言いますが・・・
「どうやってもあの人を助けられないみたいだ。方法がない。あいつを殺そうかとしたけど殺すことも
 できない。余は今万策尽きてこうしている。こうしている間に・・・もう王妃は既に・・・」
絶望のあまり何も考えられず、何も耳に入らない王。
そんな王に対してヨンはテーブルをガッと横にどけて、その拍子に王妃のスカーフが落ちたので慌てて
跪いて拾う王。
「お立ち下さい」
王妃のスカーフを掴んだまま動けない王を、ヨンがイスに座らせて。
「チョナ、お立ち下さい。トクフン君とあって何を話したのか聞かせて下さい。
 奴の手の内を知らなければなりません」
「・・・」
「トクフン君とどんな話をしました?」
「・・・奴は全てを否定した」
「取引をしようとしたのですか?」
「いや、取引さえしようとしなかった。ただ笑っていた。余が王位も降りて国も渡すと奴に頼んだ。
 懇願したのだ。聞いたか?余が・・・国も放り出したのだ」
自分の持ってるものすべてを捨てても王妃は救えないのだとヨンに話した王。
「医仙がこう言いました。奴が望むのは王の心が折れることだと」
「・・・」
「王の心はもう折れたのですか?そうであれば私がこれ以上ここにいる理由はありません」
「・・・何が必要だ?」
「お命じ下さい」
「王妃を・・・捜し出して連れてきてくれ」
「命をお受けしました」
そう言って立ち上がったヨン。
「隊長・・・こうして戻ってきてくれて」
「まだ戻ることはできません。頼みを受けただけのことです」
そういって部屋を出ていったヨン。
元がウンスの公開処刑を望んでいる限り、王の頼みを引き受けて事が片付けばまた彼女を連れて天の
門へと行くつもりのヨンで。

ヨンはさっそくウダルチたちに捜索の準備をさせて。
スリバンにも連絡を入れるようにと指示をだして。

ウンスはトクフン君に会いにいきます。
トクフン君はウンスが解毒剤をもらいたくてたずねてきたのだと思ってて。
ウンスはそんなトクフン君に、前にあの人(チェヨン)の罠を見破ったことを覚えてる?と切り出して。
「ああ、あれか」と思い出したトクフンに、今度は王妃様がいらっしゃる場所を知らせてくれたわと
言うウンスを笑うトクフン。
バカにしたような彼の前にフィルムケースから手紙を取り出したウンスはそれを読みます。
前回はあの人だったけど、今回はあなたについての手紙よと嘘をつくウンス。
『聡明な彼は無理をしたようだ』
読み始めたウンスですが、トクフンは「聡明な」って表現してあるのが自尊心をくすぐられたらしくて
喜んでて(うげぇ)
『王妃を誘拐したけれど、王妃は懐妊中だった。王妃が囚われているのは次のとおり・・・』
と途中で読むのをやめたウンス。
トクフンは王妃が妊娠してることを知らなかったから驚いてて。
今度はこのフィルムケースで送ってきたのよと見せてあげたウンスは解毒剤と交換しようと取引を
もちかけるフリをします。
そんな話を自分が信じるとでも?というトクフンに、じゃあしょうがないわ今から宮殿に行って王妃
が閉じ込められてる場所でも教えて差し上げようかなとウンス。
今から処刑される身なんだから宮殿に行ったら捕まるぞというトクフンに、王妃様を救ったらさすがに
許してもらえるでしょ、でもそっちは困るわよね?王妃を捕まえた時に顔を見られたんじゃ?とウンス。
「正直に言えば?この毒には解毒剤がないって。あるの?それとも私の手帳の残りがあるとか?
 あるものを見せてよ。持ってるものは何?王族っていう名前だけ?」
自分と取引する材料なんて持ってないじゃないとトクフン君を揺さぶったウンス。
(完璧だと思ってる人に限って揺さぶりに弱いから、ウンスは自信満々なトクフンを動揺させて
 何とか手がかりを掴もうとしてるんですね)
で、ウンスがトクフン君のところから出てきたところで・・・いきなり手を引かれたウンス。
手を引いたのは心配でたまらなかったヨンで、トクフン君に何かされてやしないかと自分を見つめる
彼に、ウンスは安心させるように無言でVサインを出して。
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無事に戻って安堵したヨンはウンスの髪を撫でて。(きゃー♪)
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トクフンは王妃を見に行かせているチョンベからの情報で日に日に体が弱ってて長くはもたないかも
しれないと言われて・・・禁軍も捜索から撤退しているみたいだからなにか動きがあったのでは?と
いろいろ考えるトクフン。(ウンスが居場所を教えたんじゃ?と連想させる陽動作戦)
とにかく王妃の様子をよくみておけというトクフンの指示で出かけるチョンベ、その二人を見ていた
スリバンのシウルで。

まだ知らせはないのか?とトチに聞く王。
だけど王妃はきっと戻ってくると思うようにして他のことは考えないと王。
ただ自分たちの子供がまた私みたいなことがないように。それだけを考えていると。

断事官への回答期限の日。
王が重臣たちとともに断事官と会議を開こうとしたところへトクソン君がやってきちゃって。
医仙に関する重要な話があるから来たという彼に何も言わない王。
で、断事官が出した条件に対して、王は元からもらったハンコをもう要らないから返しますと断事官に
渡し、医仙についてはウンスをその場に呼び寄せて。(驚くキチョル)
この方は王妃の命を救い、護衛隊長を助け、昨日は余の心を助けてくれたと王は言います。
「妖物にみえますか?」
と断事官に聞く王。

そのころ王妃は意識が朦朧としてて・・・飲んでた水に薬が入れられててずっと意識が曖昧で。
あの方より先に逝くわけにはいかないと力を振り絞って抵抗する王妃に、薬入りの水を無理やりに
飲ませようとするチョンベ。
そこへシウルからの情報でチョンベを尾行していたヨンが突入し、王妃を救います。
トルベがチョンベの自害を防ごうとしたものの手遅れで・・・
(実はこのシーンにはチャン侍医がヨンに同行していたという設定になってたのですが・・・
 イ・フィリップ氏が目を負傷して(ドラマ撮影中ではないそうですが)、急きょ途中降板して
 しまったので彼ナシでのシーンになったんですね)

断事官は自らウンスに訊問します。
「医仙と呼ばれるあなたは天界から来たというのは事実ですか?」と聞かれたウンスは返事をしようと
しますが、それを遮るように「違います」と王が代わりに答えて驚く一同。
(なんせ元から戻ってきたばかりのころに自分が『天から来た医員だ』って紹介したんだから)
まさか天界が本当にあるとでも?医仙の腕が優れているからそういう噂がたったんでしょうと否定して。
キチョルはなぜ王が天界のことを否定するのか理解できないでいて。

王はウンスに本当に天界からお越しになったのですか?と聞き、事情を察したウンスは正確には違い
ますと答えて。(口パクで『ミアネヨ(ごめんなさい)』とキチョルに謝ってるウンス(笑))
噂が立ったのは自分がそう仕向けたからだという王に、王は元と戦争を始めるつもりなんですか?と
断事官は確認します。
今回無辜の民を殺したら次は何を要求してくるのか、余はどこまで元の要求に応じなきゃいけないのか
考えてここに来ました。これ以上の要求には答えませんと断言した王。
断事官はわかりましたと言って席を立ちますが・・・ウンスにすぐに会うことになるでしょうと言い
残して去っていきます。

キチョルはウンスに詰め寄りますが・・・王妃が見つかってこっちにくるからと副隊長が連絡を入れ、
ウンスにも来てくれと言います。
キチョルは天界から来たんじゃないんですか?今までのは全部ウソだったのか?と詰め寄ってきて
返事に困るウンス。
天界じゃなくて未来だって言っても説明が難しいもんね。
副隊長がウンスを急かしたのでこれ幸いと逃げるようにその場を後にしたウンス。

王妃の部屋の前で待つヨン。
王とウンスが王妃の部屋にやってきて、王がまず入ろうとしたけどチェ尚宮が先に医仙に診てもらい
ましょうと促します。
で、ウンスはトギを伴ってチェ尚宮と中に入り・・・不安な王はヨンを見ますが、その表情からは
何も読み取れなくて。

しばらくしてウンスが部屋から出てきて王妃が意識を取り戻したから大丈夫ですと言います。
その言葉にホッとした王ですが・・・
「だけど・・・お子様は失いました。聞くところによるとずっと薬を飲まされていたそうです。
 睡眠薬だったようで・・・それがよくなかったのです」
王はウンスからそう聞いて部屋に入り・・・外で待機していたトチは泣きだし、ウダルチ隊員たちも
悲嘆の表情で。
王妃は助かったけど子供は助けられなかったことを悲しむウンスの前にヨンが背を向けて立ち、
周囲から見えないように彼女の手を握って慰め、その肩にもたれるウンス。
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部屋の中では・・・寝台で声を殺して泣いている王妃をそっと抱きしめる王。
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典医寺にいるウンスを訪ねてきたヨン。
「重臣たちの前で天界の人じゃないといったそうで」
「それは王様の考えで・・・どうして?」
「トクソン君が公式的に医仙と会わせろと願い出ました」
「・・・大変」
「今から私たちができることは二つに一つ。一つは天の門が開く日まで命がけで逃げること」
「それは前みたいに全国の刺客たちがみんな攻撃してきて、あなたは戦って、私は逃げるってこと?」
イスに腰掛けたウンス、ヨンも同じくイスに座って。
「二つめ、先制攻撃。あなたを追う人たちを一人ずつ先に取り除いていきます」
「取り除くっていうのは・・・殺すってこと?」
「ええ」
「冗談よね?」
「トクソン君、トクフン君。必要なら元の使臣(断事官)も。そうするためにはまずウダルチや護軍
 の職を辞さないといけません。チョナに誰も手出しできないように。なので先に許可を頂いて・・・」
どっちを選んでもヨンのためにはならない選択肢で・・・ヨンが言い終わらないうちにウンスは
「じゃあ私は三番目」
を選ぶと答えて。
「なんですか?」
「その日が来るまで高麗で一番安全なところに隠れること」
「それはどこですか?」
「私もちょっと許可が必要だから」
それ以上は詳しく話さないウンス。

ヨンの部屋で酒を飲みながら話をするヨンとアンジェ。
「お前、どうしたんだ?」
「なに?」
「お前が制服を脱いで宮殿を出たと聞いた。お前の部下たちは緊張してたぞ」
「そうか」→少し笑うヨン
「女のためか?」
「そうか?」→自分でもよくわからない
「でなければお前も剣が重くなったというのか?」
「・・・」→無言でアンジェをみるヨン
「チェウォルデのお前の師匠が亡くなる前日家に来たんだ。父と夜遅くまで話をされるときはオレが
 付き合うから」
「・・・師匠」
「その日の晩、その話は何度もされた。剣が重くなったと。あるときは両手でも持てないほどだと」
あの時宮殿に招かれて浮かれていた自分たちを尻目に何か考えこんでいた師匠の姿を思い出すヨン。
「それでオレが剣が重くなったというのはどういうことなのかと尋ねた」
「それで、なんと答えたんだ?」
「『もう終える時が来たのだ』と『だから終わらせる場所を探すのだ』と」
「なに?」
「そうおっしゃった。そしてその翌日、宮殿で亡くなった。
 腹が立つよ。あんな方の最期の場所があんな王の前だったなんて」
ヨンは師匠の最期を思い出していて・・・
「何年だ?剣を持って人を殺し始めてから」
「さあ・・・」
「16歳だろ?お前が家を出てから。じゃあ13、4年か?いったいその間に何人殺した?
 それでお前の剣も重くなったのかと」
アンジェは昔からヨンを知っているから武士として生きるのをやめたということは師匠を同じような
悩みを抱えたからではないかと推測してヨンにそう聞いて。

アンジェが出ていったあとで。
ヨンは師匠からもらった剣を取り出して見つめながら何やら考えていて・・・
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剣が重くなったわけではないですが、前のようにためらいもなく人を殺すことはできなくなってて。
だから王の元を去ったわけだけど、そのためらいはウンスを愛したからだけではないのかもしれないと
思ったのかな?

トクソン君はトクフン君を迎えにきて・・・焦るトクフン君。(殺される~とでも思ってるみたいで)
私の屋敷へ帰りましょう、そして最初にやろうと言ってたことをしましょうと言います。
この国を持って、遊んでやりましょう。奴らに自分をだました代価を払わせないとと静かに怒ってる
トクソン君で。

ウダルチの宿舎で。
トルベがヨンに声をかけます。
「隊長、ちょっと・・・」
「なんだ?」
「ウダルチの新入選抜のことですが・・・」
「それは副隊長に言え」
(そもそもヨンは新人選抜とか教育は副隊長に任せてるもんね)
だけどなぜかヨンに食い下がるトルベ。(そばにはトンマンもいます)
「あの、隊長にみてやって欲しいんです」
「副隊長に言えと言ってるだろ」→しつこいトルベに大声になるヨン
で、今度はトンマンが声をかけて。
「隊長!!」
「あとだ」
「今回入った新人のことで・・・」
「お前たち、いったい何が問題なんだ?」
食い下がるのでやっと止まって話を聞くヨン。
「その中に特別に上から入隊させるようにと・・・」
「上っていうのはどこだ?新人選抜は初めてか?家柄は15番目、推薦は105番目、一番は実力だ!」
トルベ、トンマン、もう一人のウダルチ隊員チョモと一人ずつに剣の柄で腹を叩いていくヨン。
(どうやら選抜の際には実力が第一だと何度も言ってあるようで・・・
 今更そんな話を出すのかとお説教するヨン)
「それでも王様の命なので・・・」
とトンマンが言い、「なに?」とヨンは聞き返します。
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そこへテマンがやってきて。
「隊長の部屋で待ってるそうです」
「誰が?」
「新人のウダルチ」
で、ようやく部屋へ確かめに入ったヨン。(素早く戸を閉めるトンマンたち)
目の前にはなぜかウダルチの格好をしたウンスがニコニコして立ってて。
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(このキム・ヒソンさんがめっちゃ可愛い♪おダンゴヘアが似合ってるわ~)
「2等ユ・ウンス!今日からウダルチ部隊の命を受けました。以上。忠誠!(敬礼するウンス)」
「・・・はっ・・・なんですか?」→唖然のヨン
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呆れたというかあっけにとられたヨンがやっとそれだけ聞き返して。
「ここ。高麗で一番安全なところ。隠れてるわ。ぴったりくっついて。王様にも許可をもらったわ。
 それにこれ。(剣を見せるウンス)剣ももらったのよ。見て、私のよ」→得意げなウンス
「・・・」→無言のヨン
ヨンが何にも言わないからちょっと不安になったウンス。
「えっと・・・ここにはウダルチ女子用の宿舎がないからこの部屋でしばらく過ごすってことだけど。
 あっちに簡易ベッドをひとつだけ置いてくれたら・・・」
チラッとヨンを見ても何にも言わないし、笑顔も見せてくれないのでますます不安なウンス。
「私ってもともとイス2つを並べてもよく寝れるのよ」→簡易ベッドは諦めたウンス
ウンスがそう言い終わるといきなり振り返ってドアを開けたヨン。
そこには聞き耳立ててたウダルチ(トルベ、トンマン、テマン、チョモ)たちが(笑)
慌ててごまかして散っていくウダルチたち、ヨンはドアをさっさと閉め、今度はウンスのほうへと
つかつか歩いて行って。
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何も言わないから反対されると思ったウンスは慌てて自分がここにいる特典をアピール。
「私が食費を出すわ。だから隊員たちに無料で診療を・・・」
段々声が小さくなっちゃったウンス(笑)
「それで?私もここにいろと?」
「ここは隊長の部屋で、そっちは隊長だから」→後ずさりするウンス
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「オレが・・・隊長だから?」→近づくヨン
ウンウンと頷くウンスにヨンはなおも近づいて、壁際で止まったウンスに迫ったヨン。
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「ここ?」
「ここに。逃げないで(隠れる)」
ヨンが笑顔を見せてくれたのてウンスもほっとしたように笑って・・・
(ウンスの提案には驚かされるばかりのヨンですが、いつだって彼女の選択は状況を打開するのに
 最善なもので反対のしようがないしね)
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