開京想曲(紅楼夢番外)01 婚礼の日

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その日。
祝いに駆けつけた人垣の中に、あの人は居た。

輿に乗り込もうとした際に、ふと視線を感じて顔を上げた。輿をぐるりと取り囲むように集まった
親類の中で、一人の少年と目が合う。
真っ直ぐこちらを見つめるその瞳は物言いたげで、けれど唇はぎゅっと結ばれていた。その少年の
肩に手が置かれ、少年は隣に視線を移す。追いかけるようにそちらを見た。彼とよく似た大人の
男性が立っており、少年に何か言葉をかけていた。
『二人は父子なのだろうか』
二人は、同じ色の風防けを身に着けていた。
父親らしき人物に促された様子の少年は、背を向けたかと思うと一瞬だけ振り返って、人垣の
向こうに消えていった。

新郎のサンホが待つク家に向かう輿に揺られながら、しばらくその少年のことが頭から離れなかった。

<つづく>
出た・・・
見切り発車(-_-;)
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