画像でSSを書こう 業火

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こちらは、シンイヨン周年期間限定ぐるっぽの企画「画像でSSを書こう」に
投稿したお話です。

加筆修正しております。

画像提供:イタkiss大好きおばさん 画像保管庫

紅蓮の炎に包まれる。
そんな夢を見た。
オレは身動きもできず、なすすべもない。
髪の先は見る間に縮れ、皮膚は痛烈な痛みを訴える。焼けた肉の臭いが鼻をつく。
声を上げようとした途端熱風が鼻と口から入り込み、たちまち喉の奥まで焼け爛れる。
息ができず、喉をかきむしりながらその場に這いつくばる。手に持ったテグムは既に先が
燃え落ちていた。目を開けていられない。それでも誰かが目の前にしゃがんで自分を
見下ろしているのはわかった。
「モビリョン」
名を呼ぶ。見えもしないのにモビリョンがニヤリと笑う様はありありとわかる。
そこで夢から覚めた。

あいつを待っている間に、四阿の欄干にもたれたまま眠ってしまっていたようだ。
「起きた?」
声をかけれられて夢見心地から覚める。
男を漁りに出かけていたはずのモビリョンが、四阿の卓の上に腰かけて野良猫と
じゃれていた。猫はモビリョンの麝香の匂いに魅入られてゴロゴロと喉を鳴らしていた。
モビリョンはこちらをチラリと見て、すぐに猫に視線を戻す。
「夢をみた」
「いい夢だった?」
「ああ。お前に焼き殺される夢だった」
ようやくモビリョンがこちらを見る。関心がこちらに向けられたことが、わけもなく嬉しい。
「いい夢だった」
もう一度言うと、モビリョンがククククと笑う。
「酔狂ね。あんたも」
「ああ。狂ってるな」
モビリョンは卓からスルリと下りると、欄干に伸ばしていたオレの足に手を伸ばし、
脛から太腿へと煽るように撫でる。今日の狩りは空振りだったのか、モ・ビリョンは
誘う眼差しを見せる。
「お前に殺されるなら本望だ」
お前に殺されるのなら、その術はなんだっていい。お前が作り出した炎で焼かれるなら
それはお前に抱かれるのと同じこと。お前に抱かれて死ぬなら、願ったり叶ったりだ。
曇りのない目で見つめてくるユチョンに、モビリョンは束の間惑うように瞳を揺らす。
けれど、一度瞼を閉じて再び開いたときには、心の揺れなどなかったように、妖しく
艶めいた視線をユチョンに送り返す。
「慰めて」
思うような獲物は見つからず、空振りで帰ってきた。身体の奥には火がついたままだ。
ユチョンにまたがって、その首に腕をからめる。
モビリョンの深淵は深い。その深淵の奥、水底に青い静謐な炎が揺らぐのを、ユチョンは
見た気がした。けれどそれは一瞬で、再び紅蓮の火柱が立ち上り、再び見えなくなった。
青い炎を追うことを諦めたユチョンは、モビリョンの腰を抱き寄せると、誘うように開いた
口唇を吸った。

*******
火手印と天音子。
シンイのサブキャラの中でも特に好きな二人です。
なので、こちらの画像を見たときに「おおっ!」と喜びましたヨン♪

 ※次は伽羅さんの画で書いたSSをアップ予定です。
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