画像でSSを書こう ヨンが見た夢

ここでは、「画像でSSを書こう ヨンが見た夢」 に関する記事を紹介しています。
こちらは、シンイヨン周年期間限定ぐるっぽの企画「画像でSSを書こう」に
投稿したお話です。
1000文字の制限がありましたので、少し内容を加筆修正しました。

画像提供:くまみやさん 画像保管庫

夢を見た。
貴女は泣いていた。泣きじゃくりながらオレの胸を叩いて怒っていた。
目を覚ましたあとも、その泣き顔がいつまでも頭にこびりついて離れなかった。

「ああ。そう言えば、そんなことあったわね」
あっさりと言われて呆然とした。
「・・・覚えがありません」
「そりゃそうよ。あなたは危篤状態だったもの。大変だったのよ。心臓マッサージに
人口呼吸に」
「・・・それは何ですか?」
聞き慣れない言葉に面食らう。
「心臓をこうやってグッグッって強く押して、外から動かすの。それから、鼻をつまんで
口に直接空気を送り込むのよ」
ウンスは、手を組み合わせて押す動作をやって見せたあと、唇をすぼめてフーッと
息を吐き出す。
「!」
思い出すと、今でも足が震える。
「あのときは必死だったし、怖かったわ」
呼ぶ声に、心が引き戻された。
泣きじゃくりながら己を呼んでいたウンスの声が耳にこだまする。
『あれは・・・あの声は、夢ではなかったのだ』
「もう傍を離れません」
「うん」
二人は見つめあう。

ヨンが咳払いを一つする。
「ところで。どのようにしたのですか?」
「何を?」
「処置を」
「は?」
だからさっきやって見せたじゃないの。
当惑したウンスだったが、ヨンの何食わぬ表情にやがて気づく。
『すました顔して何を言うのかと思えば・・・』
今度はウンスが唖然とする番だ。
ウンスはヨンの前に立つと、
「こうして・・・」
目を閉じながら顔を傾けると、ヨンも半ば目を閉じながら、頭を傾げて顔を寄せてくる。
ウンスの息遣いを感じられる距離まで近づいたとき、
「うっ!」
いきなり左胸を拳で叩かれる。
不意を突かれて目を見張るヨンに、ウンスが笑う。
「これが心臓マッサージ」
あんな怖い目に遭わせておいて、何が「再現して見せろ」よ。まったく、男って俗物だわ。
「で、これが人口呼吸よ」
胸を押さえて上体を屈めたままのヨンの袂を両手でつかんで引き寄せると、ウンスの
方から口づけた。
『ま、私も俗物だけど』
背中と腰に回された腕に身体を預け、ウンスは再現という名の行為に没頭した。

****
画像を拝見したとき、「あ~、ヨンがウンスとキスしたエピ、まだ書いてなかったなぁ」と
思って。もしも、テマンやウダルチたちがヨン本人にこのことを教えなければ、ヨンは
知らないままだったのかもしれないと思い、そこから話を思いつきました。

別の機会にテマンやウダルチからそのことを知らされたエピも書いてみたいです。

次はh-imajinさんの画像で書いたSS(壺の話)をアップする予定です。
最後までヨンで頂き、ありがとうございました♪

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