【シンイで年越し企画2015】紅楼夢 7

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 ウンスは、事情を知るメヒャンから詳細を聞く。

「二人は今から七年前に婚約致しました。ヨンスは十八、ホンイは八つのときです」
「・・・十八と・・・八つ」
 ドラマで政略結婚モノをいくつか見たせいか、その年齢での婚約には驚いた
りしなかったが、代わりに、
『年齢のギャップがすごいなぁ・・・』
 と、当時の二人の年齢差に驚いていた。
「下界には・・・いえ、高麗には、子が幼いうちから婚約、或いは婚姻する風習
がございます」
 メヒャンは、ウンスが別の事に驚いているとはつゆ知らず、沈痛な面持ちでそ
う言った。

 今から八十年ほど前。高麗は忠烈王の御代の頃から、朝貢として元国に貢
女(공녀、コンニョ)を送ることになった。要求の表向きの理由は、元国の王室
で働く下女が圧倒的に足りず、そのため見目麗しい娘を寄越すようにとの指示
だった。
 うまくすれば、皇帝の目に留まって後宮に入ったり、貴族の妾になる者もいた
が、大半は宮廷の下働きとしてこき使われるか、兵士に下賜されたり、悪くす
れば奴隷として売られることもあった。
 貢女の対象となるのは、夫のいない女性(つまり処女であること)で、十三か
ら十六までの娘。そのため、親たちは娘を取られることを恐れて、十歳になる
までに婚約や婚姻をさせるようになり、高麗は総じて早婚化していた。

「ヨンスの母とホンイの母は、伽耶琴(カヤグム가야금)の姉妹弟子で、その縁
で婚約致しました」
 ホンイの母は、ホンイが幼いうちから娘の行く末について気に病んでいた。と
いうのも、ホンイの家は貴族といってもさほど裕福ではなく、子供はすでに二男
一女いた。ゆえに、ホンイの父は五歳になるかならないかの娘を目の前にして、
「この子はいずれ貢女に推薦する」と言い出したのだ。
 食い扶持を減らして家を助けるためだ、貴族の娘ならひどい扱いは受けない
だろうと楽観的に受け取ってもいた。貢女として元国に行くことになれば、家族
には補償金が国から支払われる。ホンイの父は、娘よりもそれが欲しかった。
 ホンイの母は、夫が強引に事を進めてしまう前にと、姉弟子だったヨンスの母
親を頼った。ヨンスの母は、妹弟子の頼みを二つ返事で引き受けた。そうしてヨ
ンスとホンイは婚約した。

「ヨンスさんは、あなたのことを知っていたの?」
「いいえ。婚約の前のご挨拶の折に、初めてお目にかかりました」
「え!?」
 知り合いならば、少なくとも顔見知りの間柄だと思っていたのに、ホンイが顔
も見たこともない相手と婚約したと言ったので、少なからず驚いた。
「母は嫁いでからカヤグムを辞めていました。師匠のもとで習う余裕などない
暮らしでしたので。婚約が決まったあと、母に連れられてお義母様にご挨拶に
行きました。その際、初めて兄様と対面致しました」
 ホンイはその日のことを思い出して、少し辛そうな顔を見せる。
「初めてご挨拶したとき、兄様は・・・兄様は・・・私に「感謝する」と仰いました」
「感謝するって?」
「はい。お義母様は私との婚約を承諾すれば、当時反対なさっていた、兄様の
ウダルチへの入隊を許すと仰ったそうです。それで兄様は私との婚約を承けた
のです。婚約した日からひと月後に、兄様は入隊致しました。それ以来、お会
いしておりません」

<つづく>

ヨンスは「宮」のときのチュ・ジフン氏をイメージしています。
ホンイは・・・誰がいいかなぁ(基本的に女優さんはみんな同じに見える)
        あ!童顔のチャン・ナラさんとかいいかも。
        でも明るいイメージだなぁ・・・
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