ラストフレンズ 第10回 最終章・愛と死

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<10>最終章・愛と死

襲いかかる宗佑から何とか逃げ出した瑠可。
(美知留からもらったお守りを落としたことにも気づかず)

はだけたシャツで思いつめた雰囲気で歩く瑠可に街ゆくひともけげんな顔で・・・
瑠可は目についた店に入ってシャツを手に試着室に飛び込み、着ていたシャツを脱いで
着替えてシャツのボタンを留めようとするけど手が震えてうまくとめられない。
逃げおおせた安堵感と襲われかけた恐怖に涙が止まらなくなり・・・

シェアハウスでは美知留とタケルが取れてしまったマグカップの取っ手を接着剤で補修中。
帰ってきた瑠可の顔に傷があるのを見つけた二人だけど、瑠可は練習で転んだだけだからと
平気なことを強調する。

美知留の手作りのごはんで皆が楽しく過ごしているとドアチャイムが鳴る。
途端に空気が張りつめ、誰が応対するのかとつぶやいて怯えるオグラ。
タケルが行こうとすると瑠可が黙って玄関へ行き応対する。
結局エリ宛の宅配だとわかり、その場の空気が和むけど美知留は自分のせいでみんなが
宗佑の影に怯えていることに責任を感じる。

「ごめんね。あたし、やっぱりここを出る。どっかで一人で・・・」
という美知留にバカなこと言うなよと瑠可がとめるが、みんながビクビクしていることに
申し訳ない美知留。

どこにいたって宗佑は美知留の居場所を捜しだすだろうから、美知留が一人でいるとヤバイ
からと瑠可は美知留を説得する。

タケルは映画の仕事がダメになり、ついていってた美知留は謝ろうとするがタケルが先に
それを制する。
「美知留ちゃんのせいじゃないよ。負けちゃダメなんだ、こんなことで」
何があっても諦めて戻っちゃダメだ、戻れば命がけで美知留ちゃんを守ろうとしている
瑠可を裏切ることになるというタケル。

母親が戻ってきて嬉しそうに遊ぶ直也を見ていた宗佑。
直也が宗佑に気づいて走りよってきて「お兄ちゃんと一緒に遊びたいよ」というが
「お兄ちゃんはこれから頑張って大切な人を取り戻すんだ」
と直也に優しく言い、去っていく宗佑。

エリは週刊誌に瑠可のことを「性同一性障害」だと書いてある記事を見つけてタケルに
教える。やっかみだというエリの言葉に反応の薄いタケル。
そうしているうちに瑠可が帰ってきて、慌てて雑誌をゴミ箱に捨てたエリだが、瑠可が
それに素早く気づいて雑誌を拾い上げる。

記事を読んで驚くけどエリには「書いてあることは全部ウソだから」と笑って言い、エリも
瑠可の言葉に「う、うん」と頷く。

タケルは瑠可の部屋に行き、美知留に本当のことを、瑠可の気持ちを知ってもらいたくは
ないのかと聞く。自分のことを美知留ちゃんに理解して欲しいんじゃないかと。

そのころ美知留はオグラと一緒に家に帰ってきた。
瑠可のクリーニングも預かっていたので部屋に持っていこうとしてタケルと瑠可の会話を
聞いてしまう美知留。

「美知留には絶対言えないよ」
美知留とは中学で出会ってそれから今までいい思い出がたくさんある。卒業を目の前にして
いなくなったときには目の前が真っ暗になったし、再会できたときは夢かと思った。
「でも怖かった」
「怖い?」
「美知留はあたしのこと、友だちとしか思ってない。でも私は違うから。
 最初からあたしの気持ちは友情じゃ・・・友情だけじゃなかった。
 それを知ったら美知留は傷つくと思う。美知留の中の真っ白い思い出が、灰色になる」

美知留は驚いて持っていた荷物を落としてしまい、その音に瑠可もタケルも先ほどの会話を
聞かれてしまったことに気づく。

美知留は思い出の場所で瑠可と再会したときのことや、宗佑があいつは男の目で美知留を
みていると言っていた言葉を思い出し、思わず身をすくめる。

夜になっても帰ってこない美知留を心配する4人。帰ってきた美知留は瑠可とは目をあわす
こともなく部屋に行ってしまう。

翌朝早く、荷物をまとめてマグカップも持って家を出ようとする美知留を見つけたタケルに
しばらく母の所に行くと告げる美知留。
「瑠可は美知留のことをとても大切に思ってる。その気持ちを受け入れる事は出来ない?」
と聞くタケルに、美知留は
「受け入れるとか受け入れないとかじゃなく、どうしていいのかわからない。
 あたしはどうやったって瑠可の気持ちには応えられない。
 その溝をずっと見てるみたいで・・・つらいの」
(二人の会話を聞いてしまう瑠可)

そして美知留はシェアハウスを出て母のアパートへと戻る。
男と仲睦まじく暮らしている母は美知留が泊まることに「いいよ」と快く言う。
でも「いつまで(居るの)?」と聞かれて答えに詰まる美知留。

そのころ、瑠可の父は本屋で瑠可に関する記事を見つけて・・・

瑠可が明後日のレースのために練習しているところへ父が訪ねてくる。
二人でタケルの店に行き、タケルは席を外す(でも会話が聞こえるところには居る)

そして父は「お前、お父さんに何か言いたいことがあるんじゃないか?」
と瑠可に促す。
「ごめんねお父さん。あたしは普通の女の子とは違うんだ」
父の望むかたちの幸せを見せてはあげられない。結婚しないし、子供も産まない。
男の人を好きになれない、好きにならないと言い、続けて
「でも、心配しないで。あたしはあたしの道を行く。あたしのやり方で幸せになるから。
 それだけは約束するから」
と父にキッパリと言う。父が何か言おうとするのを制して「ごめんね」と謝る瑠可。
「お父さんにだけは・・・知ってて欲しかった。これが本当の私だから」
「そうか・・・。お父さんはお前を応援するよ。親に出来るのはそれくらいだもんな」
「ありがとう、お父さん」
やっと本当のことが父に言えて安堵する瑠可。

瑠可と別れてベンチで一人座っている父を見つけたタケル。
「君が娘とつきあってると思ってたんだがな」
と力なく言う父に、タケルが「すいません。力不足で」
そう謝ると思わず笑う父。
「力不足か・・ハハ」

小さいころから瑠可は活発で可愛い子だった。
「可愛い娘だよ、オレにとっては」
いろんな感情がこみ上げて思わずむせび泣く父にかける言葉がないタケル。

明日のレースで会おうと言って出かけるエリとオグラ。
美知留が帰ってこなかったことを口にするオグラをたしなめるエリ。
「でもきっとレースには来るよ」とうけあうタケルに瑠可は不安そうに「そうかな?」
と聞き返す。
「きっと来る」というタケルの言葉にやっと笑顔になった瑠可は
「じゃあ行ってきます」と明るく言って家を出る。

エリとオグラは家の近くで宗佑を見かける。
「近くをウロついたり、乱暴したりしてプレッシャーかけてるつもりかもしれないけど
 ムダだからね。あたしには効かないから。可哀想だなって思うだけ」
こんなことしていたら美知留ちゃんの気持ちはどんどん冷めていくだけ。
しがみついてくるオトコはサイテーなんだから。少しは引くってことを覚えなさい。
オトコなら少し引いて美知留ちゃんを楽にしてあげて。そんなこともわからないの?

言うだけいって宗佑の前を通り過ぎたエリは、後ろからついてきたオグラにも
「他人事じゃないんだかね。オトコは人に頼ってばっかじゃダメってこと。
 オグリンもさぁ 奥さんのとこ戻ったら?」
明るくエリに言われて言葉がないオグラ。

母のアパートに宗佑から電話が入る。
美知留の荷物をまとめたし、合鍵も返して欲しいから一度来てくれないかと言う宗佑。
エリにオトコなら引けと言われたと話し「もう終わりにしようと思うんだ」と。

美知留は意を決して宗佑のマンションへ。
笑顔で出迎えた宗佑に、部屋へ入るのを少しためらう美知留。
合鍵を返し荷物を持って出て行こうとする美知留に
「コーヒーを入れるからちょっと待って」
と言う宗佑。

美知留は何気なく部屋を見ていて、ベッドのそばに瑠可にあげたお守りが落ちているのを
見つける。
「宗佑、瑠可ここに来たの?」
「うん、来たよ。あいつが君を好きなのは知ってるだろ?
 あいつを見たときに、僕らの仲を裂こうとする奴がいるがいるとしたらこいつだって。
 思った通り邪魔しにやってきた」
「どういうこと?」
「あいつバカなんだ。力ずくで君を守れると思ってる。力なんかないくせに」
瑠可を嘲る宗佑に、タケルの言葉を思い出した美知留はお守りを胸に抱きしめながら
「瑠可は何て言ったの?」と宗佑に尋ねる。

「本当に美知留を愛してるのはこの私だ。だから絶対に渡さない。美知留はこれから
 いくらだって幸せになれる。その邪魔をあんたにだけは絶対にさせない」
宗佑は瑠可が言った言葉をそっくりそのまま美知留に教える。

美知留は瑠可が自分が幸せになれるように行動してくれていたことに胸がいっぱいになる。

「あいつ自分がオトコになったつもりで、君を守るとかほざいてた。でも所詮は女だよ。
 上から押さえつけたらひとたまりもなかった」
と自慢げに言う宗佑。

「瑠可に・・・何かしたの? 何をしたの!?」
問い詰める美知留に、何もしていないけどただアイツのプライドをへし折ってやっただけ
と平然と答える宗佑。

美知留は宗佑の顔を叩き、荷物を持って瑠可たちのところへ帰ろうとする。
「帰さない」という宗佑に、じゃあ何でカギを返すとか荷物をまとめたとか言ったんだと
宗佑に怒鳴る美知留。

「そんなのは・・・そうでもしなきゃ君はここに来ないだろ」
「嘘?また嘘をついたの?」
自分に失望した美知留を見たくなくて、宗佑はまた美知留に暴力を振るう。

必死に抵抗して「やめて!もうあたしは宗佑のモノじゃないんだよ」と宗佑を振り切って
出て行こうとした美知留に
「あいつらがどうなってもいいんだな?」
と脅しをかける宗佑。
「美知留、君を誰にも渡さない」
そう言って宗佑は美知留を無理やり抱く。

「宗佑・・・ひとつだけ約束して。あたしの友だちに二度と手を出さないで。
 瑠可を傷つけないで。タケルくんを傷つけないで。
 そう誓ってくれるなら・・・あたし・・・ここに居てあげる。
 宗佑と何度でもこうしてあげる」
全てが終わったあとで、力なくつぶやくように頼む美知留。
宗佑は美知留が涙を浮かべているのを見て
「なんで泣くんだよ!泣きやめよ!」
とこぶしで殴るフリをするが美知留は無表情のままで・・・

いたたまれず部屋を出た宗佑が目にしたのはシェアハウスで撮られた写真。
どの写真の美知留も笑顔で、幸せそうで・・・
自分といるときには見たことがないほど本当に嬉しそうに笑っていて。
写真を見ながら思わず泣きじゃくってしまう宗佑。

レース当日。
瑠可は家族が見守るなかレースへと臨む。
「美知留、行くよ」

目を覚ました美知留はソファで宗佑が眠っているのかと思ってそばに寄る。
そして宗佑の白いシャツが血まみれになっていて・・・

<つづく>
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感想コメント

瑠可が宗佑の魔の手から逃れられてよかった~と安堵しました。

やっとお父さんにも本当の自分のことが言えてよかったです。
お父さんはやっぱりいろんなことを考えたんでしょうが、それでも瑠可が幸せになれる
ならと応援することに決めたんですね~

今まで宗佑をイヤな奴だとは思いましたが、今回はさすがに哀れでした。
離れてしまった美知留の心をどうやってもつなぎ止めておけないことに絶望したん
でしょうね。

自由にしてくれるのは大変嬉しいんですが、後味が悪いので自殺は止めて欲しかった。

私は結末をいろいろ深読みしちゃって妄想をふくらませたんですが、どうやら宗佑の
自殺というスタンダードなものになりそうですね。

ラストではタケルにも幸せになって欲しいと切に願っています。
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