【韓国小説】ドレミファソラシド #75~#78

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ジョンウォンからヒウォンの番号を無理矢理聞きだして電話をかけたジョンビン。
「お前の恋人ジョンウォンを拉致した。誰にも言わず10分以内に来い!」
と場所を指定したジョンビン。
呆れたジョンウォンはもう好きにすればいいと半ばやけっぱち。
ジョンビンは友人たちも呼んで、拉致したっていう演技をしてくれと頼んでて準備万端。

だけど一時間以上経ってもヒウォンは来ず、しびれを切らしたジョンビンが電話したんだけど、
「そいつは関係ない。好きなようにしろ」
とヒウォンが言ったらしくて、こんな奴は放っておいてウンギュのところに行けというジョンビン。

罪悪感と責任感からヒウォンを守らなきゃと思ってたジョンウォンだけど、この仕打ちはないと
肩を落として家に戻りますが、家の前でそのヒウォンが待ってて。
「・・・なぜ?」
驚くジョンウォンの前で立ち止まったヒウォンはいきなり彼女の頬をぶって。
「あんな風にオレを試したかったのか?オレが本当のことを言ってるかどうか確かめたかったのか?
 どれだけ心配したか・・・本当に気が狂うかと思った。こんな思いをさせたかったのか!?」
「・・・それじゃ、あそこへ?」
「行った。そして全部聞いた。あいつらが何をやってるか全部聞いてずっとあそこにいたんだ!」

その時ガチャンとウンギュの家の門が開いて・・・疲れたような顔をしていたウンギュが出てきて、
ジョンウォンは思わずポロリと涙がこぼれてしまい、そんな彼女を一目見たウンギュはいきなり
ヒウォンの胸ぐらを掴みあげて!
「あんなに懇願して持っていきながら、なぜお前がジョンウォンを殴った?!こんなことするなら
 なぜあんなに哀願した!」
「お前病気みたいだな」
バキッ!ヒウォンが言い終わるやいなやウンギュの拳がヒウォンの顔に当たり、袖で口元の血を
ぬぐうヒウォン。
「ジョンウォン、お前はバカか?なぜやられてるんだ?」
静かに震える声で自分を睨んだウンギュはまたヒウォンを殴ろうとして・・・
「ウンギュ!やめて!違うの、あんたが考えてるようなことじゃないの。あたしが悪いの!
 ヒウォンが信じられなくて試したの。ヒウォンを心配させたのにあたしは恨んだの。殴らないで!」
ヒウォンをかばうジョンウォンの言葉に掴んでいた腕をダラリとおろして背を向けたウンギュ。
『一度だけ振り返ってウンギュ・・・一度だけ。顔を忘れないように憶えておくから、お願い』
「この状況でお前がヒウォンをかばったら・・・オレがみじめになるだけだ。
 いいさ・・・お前の顔が見れたんだから。いいんだ」
「あたしも見たかった。ごめんねウンギュ・・・ごめん」
家の門は閉じられてウンギュはその向こうに消えていき・・・ジョンウォンのそばにはヒウォンが。

その明け方。
ベッドに横になっても眠れないジョンウォン、眠ってしまえば夢にウンギュが出てきそうで。
夢でも号泣してしまいそうで怖くて眠れないジョンウォンだったけど・・・
いきなり起き上がってウンギュの家のドアを叩きまくるジョンウォンにトイが顔を出します。
「あんた・・・」
「どいて」
「ウンギュは数日前からカゼひいてるのよ。あんたが来るかもしれないってずっと屋上で待ってた」
「お願い、どいて」
「なんでわざわざ家の前でビンタされてウンギュを振り回すのよ!ウンギュが苦しむだけじゃない!」
怒るドイを振りきってウンギュの部屋に直行したジョンウォンは暗い部屋の中でおぼろげに見える
ベッドの上の人影に何も言わずにギュッと抱きしめて・・・息もできないぐらい抱きしめてて。
「ごめんね、ウンギュ。わかってるよね?あたしが本当に愛してることを。愛してるっていう言葉じゃ
 足りないくらい。ホントに会いたかった、ウンギュ。あたし、もうどうしていいか・・・
 これからあなたなしで生きる理由もないのに・・・」
黙って抱かれていたウンギュは起き上がってジョンウォンを抱きしめて・・・

そのままずっと抱き合っていた二人だけど・・・朝になり太陽が顔を出し始め、ジョンウォンは静かに
腕の中から離れようとして、そんなジョンウォンをよりいっそう強く抱いて離さないウンギュ。
「行かなきゃ・・・ウンギュ。もう朝よ」
「5分だけ・・・5分だけだ」
全身が熱いウンギュ。頭を自分の肩にあずけるウンギュに、ジョンウォンは両腕でウンギュの腰に
手を回してしばらくそのままじっとしてて。
「・・・5分過ぎたよ」
「過ぎてない」
「もう50分も過ぎてる」
「過ぎてない」
「もう行かなきゃ」
「オレの時計壊れてる。まだ5分になってない。まだだ」
ホントに時間が壊れてくれればいいのに。このままこの瞬間で時が止まればいいのに。
そしたらずっと二人でいられるのに・・・

朝9時過ぎになってソヒョンとトイが部屋に入ってきたので、ジョンウォンはウンギュの腕の中から
そっと抜け出すんだけど・・・ウンギュはそのままベッドの上に倒れこんでしまって。
素早く駆け寄ったトイが彼が高熱で意識を失ってると大騒ぎし、救急車を呼びます。
ジョンウォンもウンギュの手を握ってものすごく熱いので、彼が高熱で意識を失ってたとわかります。
「ちょっと!手を離してよ!高熱で意識がなくなったって何でもっと早く気づかないのよ!!」
「ウンギュ、ウンギュ」(トイを無視してウンギュに呼びかけるジョンウォン)
「手を離しなさいってば!なんで家に来るのよ?!あんたはもうウンギュに会わないでよっ!」
「・・・もう来ない」
そういいながらウンギュの手を離そうとしたジョンウォンだけど、意識がないのにジョンウォンの
手をギュッと握って離そうとしないウンギュ。
結局救急車が来てトイとソヒョンが乗り込むときにやっと手を引いて車を見送ったジョンウォン。

『まだウンギュの体温が残ってるのに・・・別れを実感できない。
 ほんの少し前まで両腕に彼を抱いていたのに・・・』
そう思いながら立ち尽くすジョンウォン。

この後ジョンウォンはヒウォンに呼び出されて一緒に出かけます。せめて辛いことがいっぱいあった
ヒウォンの前でだけは笑って過ごそうとしていたのに・・・
今から行くところが父親が入院している病院だと聞いたジョンウォンは、どういうつもりで自分を
連れていくのか理解できなくて。
(ま、ヒウォンも一人で立ち向かうのが怖くて一緒にきてもらったって感じなのかな?)

ヒ「昨日ウンギュと会ったのか?」
ジ「・・・うん」
ヒ「オレはまだお前がオレのそばにいてくれるっていう自信がない」
ジ「・・・」
ヒ「自信がもてたら話すからその時ウンギュと会えよ、友だちとして。今はお前の心が揺れるかと
  思ってウンギュに会わせるのが怖いんだ」
そういわれたジョンウォンは返事する代わりに笑って見せるだけで。

病院に着いた二人だけど、ジョンウォンはヒウォン父に会うのがどうしても辛くて行けないと立ち
止まってしまいます。
ヒウォンはそんなジョンウォンに、オレはもうお前を許したからオヤジにもお前を許して欲しいんだ
といい、許しを乞うために歩いていくジョンウォン。
(ってか、子供をひき逃げして死なせておいて社会的責任から逃げようとしたのをジョンウォンの
 証言で捕まったんだよね? それで精神的にやられちゃって刑期中に精神病院入ってて。
 子供に心配ばっかりかけて、何やってるんだろうね、この親は)

ヒウォン父に会ったジョンウォンは衝撃を受けちゃって。
ボンヤリして焦点の合わない目でうつろな感じの父親に話しかけるヒウォン。
父親はヒウォンが目の前にいるのに、それが理解できずヒウォンを呼び続けてて。
彼が自分を憎んだり、恨んだりした理由が彼の父親を見てやっとわかった気になったジョンウォン。
自分をそばにおいておこうとする切実なヒウォンの希望もわかる気がして・・・


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