ドラマ「信義」関連の記事を更新しています。「韓国には行ったことがありません」からブログタイトル変更しました。
お知らせ

   
   慈雨 ~ほぼ信義~ アメブロにて二次小説の記事を更新中です。  
 
   〇信義関連のインデックス一覧
      二次小説
      ドラマあらすじ
      登場人物一覧(作成中) 
      高麗末期の年表 
      50問50答  限定公開(パスワードが必要です)
      小説の翻訳記事 限定公開(パスワードが必要です)
      台本の翻訳記事 限定公開(パスワードが必要です)
            
【初めてのご訪問の方へ】
   一部の記事は、限定公開となっています。(パスワード認証が必要)
   パスワードをご希望の方は、お手数ですがパスワード希望のコメントをお送り願います
   コメントを入れる記事はこちらです(申請方法の記事にジャンプします)
     ↓
   こちら  この記事の右下にある「コメント」をクリックして申請願います
 
  


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事は、りえさんの「シンイで年越し!」企画に参加しています。

テーマは・・・自由(あえて当てはめるなら「恋人未満」かな?)
ヨンたちがキ・チョルの屋敷を出てカンファドへ向かう道のりのお話です。

続きをもう少し書きたかったのですが、残念ながら時間切れになりましたので
後日この続きをアップしたいと思います。
(台本の訳をアップしてからになるので、1か月以上先になるかも・・・)

06_カンファド1

 屋敷を出てすぐに気配を感じる。そのまましばらく歩いてから振り向いて、ヨイン(女
人)越しに、一番後ろで馬を引いているテマンを見やる。
 テマンは少し俯いて、鋭い目つきで周囲を警戒していた。視線に気づいて顔を上げ、目
で問いかけてくる。
『何もするな』
 わずかに首を振ってそう答えると、前に向き直る。一定の距離を置いて、付かず離れず
尾いてくる。同行しない代わりに見張りをつけたのだろうと今は判断しておく。
 気配で探った追尾の数は多い。見張りであれば五、六人で十分だが、背後の敵は十を超
える。足の運びから見て単なる私兵ではなく、軽功並みの身の軽さを持つ精鋭たちのよう
だ。奴らが徳城府院君からどんな指令を受けているのか・・・それを知る術はない。
<行くしかない>
 王の元には戻らない。ヨインを連れて戻ったとしても、奴は「医仙を引き渡せ」と再び
王に迫るだろう。そして、王はその要求を拒むことが出来ない。今度はオレの目の前で、
ヨインが引きずられて行くことになる。
 王宮以外に逃げたとしても、いずれ見つかり、やはり同じ運命を辿るだろう。ヨインを
天界に帰して一人で王の元に戻り、その責めを一人で負うことも考えた。だが、天の門が
開いていないのでは、それもままならない。
<今は、奴の意のままに動くしかない>
 チェ・ヨンは両手の拳をグッと握って力を込める。
<行くしか道はない。だが・・・>
 チェ・ヨンは深刻な面持ちで黙々と歩を進める。

 おっかない屋敷を出てしばらく行くと、前を歩く男が振り向いた。視線は自分を越えて
馬を引いているくせっ毛の子に向かい、その視線を追いかけてウンスも振り向く。
 その子は顔を上げたが、何も言わない。その顔がちょっと強張っていて、緊張している
ようにも見えた。
 二人はアイコンタクトで会話したらしい。くせっ毛の子は頷いて張りつめていた表情を
和らげ、男は再び歩き始める。
<何?何の話?>
 一人だけ蚊帳の外でちょっとむくれたが、気を取り直す。話は終わったようなので、ウ
ンスは前を歩く男に追いつき、並んで歩きながら話しかける。
「ねえ、誰も見てないんだし、このまま逃げない?」
真っ直ぐ前を向いたまま顔を合わせることなく男が問い返す。
「行くとおっしゃったのでは?」
「あ~。あれは、あそこから出るためにそう言ったのよ。カンファドになんか行くつもり
 ないわ。契約書にサインしたわけでもないし。あんな口約束、破っても問題ないでしょ?」
 治療に失敗したら首を刎ねられるっていうのは現実味がなくて、タチの悪い冗談としか
思えない。本気にしたわけじゃないけど、危ない橋なんか渡らないわよ。絶対に行くもの
ですか。
「ハンコもついてないわよ」
 印を押すジェスチャーをしながら、茶目っ気を見せてノリで彼を頷かせようとする。
 すると、男がいきなり立ち止まる。並んで歩いていたウンスも、それに気づいて何歩か
行き過ぎてから立ち止まる。男は俯いて額に手を当てている。
<熱でも出たのかしら?>
そして吐息を一つ吐く。
<あ、今ため息ついた>
男はウンスとさっと視線を合わせて、
「行くしかありません」
 にべもなくそれだけ言うと、この話は終わったと言わんばかりに再びすたすたと歩き出
す。納得できないウンスはそのまま立ちつくす。
 その直後に「ブルルン」という声が耳のすぐ後ろで聞こえて「わっ!」と驚く。振り向
くと、くせっ毛の子が二頭の馬を連れて真後ろに立っていて、ウンスは慌てて飛び退く。
 障害物がなくなったテマンと馬二頭はいそいそと前を行く男を追うが、ウンスはその場
からまだ動けない。
<何よ。「馬に乗らない」ってごねたから、話をするのもイヤなの?>
道の真ん中で腕を組んで仁王立ちする。怒っていることをアピールしてみせるが、肝心の
相手が振り向きもしないのだから効果はない。
「はぁ~っ」大きなため息を一つ吐き出してから、ウンスは渋々歩き出す。
<絶対に行かないほうがいいに決まってる。行きたくない>
 それでも、この世界で自分を守ってくれる唯一の人が「行く」っていうなら、行くしか
ない・・・圧倒的にこっちが不利じゃない、ったく。
<でも、ぜーったいに馬には乗らないわよ!一つ譲ってあげたんだから、これだけは絶対
 に譲ったりしないわ!>
 今度はずんずんと、鼻息も荒く大股歩きで彼の背中を追いかける。

 馬を引きながら、テマンがおずおずと尋ねる。
「いいんですか?」
「何を?」
「奴らのこと」
「いい」
 歩みを緩めてヨインが追いつくのを待つ。
 言う必要はない。知れば不安にさせるだけだ。この下界の理(ことわり)を全く知ろう
ともせず、こちらの言うことを全く聞いて下さらないのには閉口する。
 けれど、あの明るいヨインの顔が不安に曇ったり、暗く翳るのは見たくなかった。

 ウンスの歩みがあまりに遅いので、いっそのこと「敵がすぐ後ろにいる」とチェ・ヨン
がぶちまけたくなるのは、これからしばらく後のことである。

<つづく>
スポンサーサイト
今年も残すところあと二日となりました。

去年の年末は小説の翻訳に追われて年末のご挨拶もろくにできていませんでした。

今年はこんな風にご挨拶できる時間が出来ました♪
そういう意味では今年はちょっとだけ余裕があります。

振り返ってみますと・・・韓国ドラマを一つも視聴完了しない一年でした(汗)
感想記事やあらすじブログをいくつか拝見して、面白そうなドラマをチェックしているんですが、
いかんせん観る時間がないのです。

「信義」の台本翻訳を始めて、最近は禁断の二次小説にも手を染めてしまったので、
まったく時間がなくなっちゃいました(笑)
でも、すごく充実しています。

信義ファンの方がすごく気になっている小説の三巻は、今年は出版されませんでした。
来年は何からの動きがあるのではないかと思います。
(動きがあって欲しいとという願望も大いにあるのですが・・・)

ソン・ジナ女史は今韓国で放送中の「ヒーラー(힐러)」というドラマの脚本を
書いていらっしゃるところです。
(ユ・ジテ氏やチ・チャンウク氏が出演されているようです)
12月末で16話放送のちょうど半分にあたる8話が放送されている頃でしょうか。

ということはあと2か月以内には終わるということで・・・
終わればソン・ジナ女史もしばしの休息を挟んで、
信義の三巻に取り掛かってくれるのではないかと期待しております。

来年も、引き続き「信義」で楽しく時間を過ごしているような気がします。
「信義」ファンの皆様、来年もどうぞよろしくお願い致します(ペコリ)

<追伸>
私も、りえさんのシンイで年越しに参加します。
キ・チョルの屋敷を出た直後のカンファドに向かうシーンを書いてみました。
明日アップしますので、よかったらのぞいてみてくださいナ。

それでは、よいお年を・・・
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。