[日ド]ラストフレンズ

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<11>未来へ

宗佑は美知留が眠っている間に自ら命を絶っていた。
彼にすがりついて泣いていた美知留は自分宛ての手紙を見つける。

『さよなら美知留。君を自由にしてあげるよ。生きている限り僕は君を縛ってしまう。
 だから君に自由をあげるにはこの心臓を止めるしかない。僕は君の全てになりたかった。
 君を照らす光のすべて、君の感じる喜びの全てでありたかったんだ。
 どこまでも、いつまでも、僕は君とひとつでいたかった。
 でも君は、僕のいない世界で幸せを見つけてしまったんだね。だから僕は逝くよ。
 せめてまだ君のぬくもりがこの手に残っているうちに。
 君とひとつになれたことを、この身体が覚えているうちに。
 ごめんね、君の笑顔が大好きだったのに、笑わせてあげられなくて。
 ごめんね、愛し方がわからなくて。ごめんね、僕が君を幸せにできなくて。
 さよなら美知留。幸せにね』
美知留は手紙を読んで泣きじゃくるが、やがて荷物を持って宗佑の部屋を出ていく。
その背中には救急車のサイレンが・・・

瑠可は全日本モトクロス選手権の関東大会で優勝し、記者会見に出る。
エリやタケル、そして家族が見守る中で記者から週刊誌の記事について追求される。

モトクロスは実力されあれば女子であっても男子と同じ条件で闘える数少ないスポーツ。
その中で勝てた自分を誇りに思う。女だからとか男だからというのではなく、一人の人間
として自分を愛し、支えてくれた家族や友人に感謝すると同時に誇りに思う。

そう会見で話す瑠可を優しく見守る両親やエリたち。

祝賀会のあとでエリから「おめでとう、カッコよかったよ記者会見」と誉められた瑠可。

「もっと早く言ってくれればよかったのに。あたしは驚かないよ。
 驚かないし、ビクともしない。だってさ、瑠可は瑠可じゃん」
そう言ってくれたエリに思わず涙がこみあげそうになる瑠可。

「ごめんね、あたし無神経で。瑠可にヘンな気遣わせちゃったね。辛かったね今まで」
とねぎらうとこらえきれずに泣き出した瑠可をエリがそっと抱きしめる。
その様子を優しく見守るタケル。

シェアハウスのテラスにいた瑠可のところへタケルがやってくる。
「美知留ちゃん、どうしてるかな。連絡してみよっか」
と提案するタケルに「いいよ」と言う瑠可。

美知留が自分を受け入れられなくて姿を消したと思っている瑠可は、
「このまま二度と会えないとしても、それはそれでしょうがない」
と静かに答える。

その時シェアハウスに美知留の母から電話が入り、彼女が実家に戻っていないことを知る。
美知留の母から宗佑が自殺していたことを聞かされたエリは
「あたし、あの時ひどいことを(言ってしまった)」
と動揺するが、オグラは
「エリさんは関係ないよ。それに、自分が悪いことに気づいたからって自殺じゃ何の解決
 にもならないのに」

美知留は参考人として調べられたと聞きエリは心配するが、オグラは今は一人でいたいと
思うからそっとしておいてあげようよと言う。
美知留が直面した出来事の大きさを知り、彼女を案じる瑠可と瑠可を見つめるタケル。

しばらくして瑠可は郵便物の中に美知留からシェアハウスの皆に宛てたハガキをみつける。
『レースに行けなくてごめんなさい。私は一人でやっていきます。心配しないで下さい』
ハガキにはそれだけしか書いてなかった。

エリが外出から帰ってくるとリビングでオグラが荷物をまとめていた。エリの帰宅に動揺
した様子のオグラ。エリは彼がこの家を出ていこうとしていることに気づき
「あれ?もしかして・・・」
と明るく尋ねる。

オグラはエリに内示が下り、来月ミラノに転勤することを告げる。それにしては荷物をまと
めるのが早すぎないかとエリが聞くと、オグラは一度家に帰って整理することもあるから
と説明する。
「奥さん、どうするの?」
というエリの問いかけに、何も答えないオグラの様子に「(奥さんも)ついてくんだ」と
オグラの答えを察したエリは明るく「よかったじゃん。何だかんだ言っても夫婦だね」
と言って立ち去ろうとする。

そんなエリを呼び止めて「ゴメン」というオグラに「『ゴメンね』なんて言わないで」
と思わず声を荒げたエリだが、無理に笑って『ゴメンね』なんていう言葉は失礼だと言い
ながら右手を差し出してオグラに握手を求める。
「言ってよ。『ありがとう』って」
そういうエリにおずおずと手を差し伸べて「ありがとう」と小さく言うオグラ。
そしてエリは自分の部屋へ行く。

夕食のときに瑠可とタケルがオグラがいないことを話題にすると、エリがオグラはここを
出て行ったことを告げる。
ミラノに転勤になり、奥さんを連れていくというエリの言葉に、瑠可もタケルもエリを
心配する。

瑠可がオグラのことを『しょうもないヤツだな、あいつ』と非難すると、エリはオグラを
弁護する。
「そんなことないよ。いいオトコだったよ、あたしにとっては」

美知留は高校の頃にいた銚子に行き、海へ飛び込もうかとする。
でもその時母の知り合いと再会し、その人の世話で旅館で働き始める。

仕事も慣れたころ美知留は自分が妊娠していることに気づく。
病院で妊娠5週目と医者から言われ、同時に血圧が異常に高くなっており出産は本人にも
子供にもリスクが高いことを告げられる。

美知留は悩みながら宗佑と初めて出会ったころのことを思い出す。
市役所に行った美知留が忘れたケータイを宗佑が追いかけて届けてくれたこと。
そして彼の母親が10歳の宗佑を置いて勤め先だったスーパーの客と深い関係になって
家を出てそれっきりだということ。
だから宗佑は早く結婚して美知留と子供のいる幸せな家庭を作りたいと願っていたこと。

ある日美知留のもとに知り合いから美知留の妊娠の話を聞いた母が訪ねてくる。
自殺した宗佑の子どもを産むのはやめておけという母の言葉に、一人で産んで一人で育てる
と答える美知留。

子供なんか生きて行くうえで足手まといだという母の発言に、
「あたしのこともそう思ってたの?」
と自分が母から疎ましく思われていたのではないかとずっと思っていたと母に言う。

早く大人になりたかった。大人になってお母さんの迷惑にならないように家を出たかった。
と母親に感情をぶつける美知留。
「あたしはお母さんみたいにはならないよ。
 この子のことはありったけの愛情を持って、大事に育てるから」

「二人なら頑張れる。赤ちゃんと二人なら」
という美知留の言葉に、母も父がいなくなったときに美知留と一緒なら頑張れると思った
と美知留に話し、子供を産むことを認めてくれる。

『瑠可、元気ですか?私は一人でなんとかやっています。
 ずっと一人だったから淋しくありません。もう会えないんだね、瑠可。
 でもしょうがない。あなたを裏切った。それが報いだと思うから。
 あの頃私はあなたのことを何にも知らなかった。
 あなたの夢、あなたの悩み、あなたが心の中に秘めていた想い。
 でもね瑠可、あなたたちは確かに私のそばにいた。
 たとえもう二度と会えないとしても、私は今もあなたたちに支えられている』
美知留は手紙を書くが、それは瑠可に出すこともなく・・・クシャリと握りつぶす。

フライトから戻ったエリは、目の前にオグラが赤いバラを手に立っていることに気づく。
「小倉智彦一世一代の決心をして参りました!あなたが、忘れられませんでした!」
その告白にエリはニッコリとほほ笑み・・・

晴れてオグラとエリは結婚する。
その式に参列し、祝福する瑠可とタケル。

「永遠の愛なんて信じないってエリ言ってたよね。オグりんでよかったの?」
と瑠可がエリに聞くとエリはちょっと考えながらもこう答える。
「う~ん、まあね。
 でもしょうもないやつでもあたしの方がず~っと愛してあげればいいかなって」

式の帰りに、シェアハウスもとうとう二人になってしまったと口にした瑠可に
「そんなつまんなそうに言うなよ」
とタケルが抗議する。
「メンバー募集する?」と提案するタケルに、エリやオグラ以上に気が合う人がいるかな
とつぶやく瑠可。

タケルは美知留のことで考えこんでいる瑠可をみかねて、林田からバイクを借りてくる。
「これ(バイク)で美知留ちゃんを迎えにいこう。
 瑠可と暮らしてるのはサイコーにに楽しい。
 けど瑠可の心にあいた穴を見ているのはツラい。一緒にさ、それを埋めに行こう」
と誘うタケルに小さくうなずく瑠可。

二人は美知留の母のところへ行くが、母は男と一緒に九州に行ったと近所の人から聞く。
美知留が他に行きそうなところを考えて、もしかしたら銚子かもしれないという瑠可に
「銚子まで行こう」というタケル。

銚子で美知留の写真を見せて彼女の消息を聞き込むがなかなか見つからない。
美知留が新しい彼氏でも出来て楽しくやってるならいいんだと半分諦めながら言う瑠可に
「でも違うかもしれないよ。どっかで一人で寂しいのを我慢して俺たちが来るのを
 待ってるかもしれない」
と言うタケル。

二人はそのまま銚子にとどまることにし、(なぜか)夜の浜辺にテントを張って過ごす。
夜の浜辺で並んで座る瑠可とタケル。
何かこういう風に一緒に過ごすのは案外いいねと言う瑠可。

「夫婦って案外こういうもんかもね」と言い出した瑠可に「え?」と聞き返すタケル。
長年連れ添った夫婦って男でも女でもなくなって、結局友達になって親友になるねという
瑠可の言葉に、タケルは自分の秘密を打ち明けることにした。

自分には10歳上の姉がいる。親が再婚同士で出来た血のつながらない姉だと。
タケルの父は怒りっぽい人で母はそれに逆らうことなく、姉を押さえつけてストレスを
与えていた。
「姉は自分を味方にしようとして・・・・」
打ち明けようとしても言葉に詰まるタケルに
「(その先は)言わなくていいよ」と助け舟を出す瑠可。

姉を裏切れないと思った。両親を悲しませたくなかった。
悪いのは全部自分だと思い込んで誰にも言えずに・・・
「だから・・・女の人の身体が怖くなるんだ。そういう場になると。
 俺サイテーだよな。一生まともな恋愛なんて出来ない。女の人を幸せにすることも」
そう自分を卑下するタケル。
「出来るよ、タケルは。タケルは女を幸せに出来る男だよ。
 それは私が一番よく知ってる」
瑠可がそう言ってくれて、思わず泣いてしまうタケルの肩にそっと手を差し伸べる瑠可。

テントで二人は寄り添って眠り、翌朝瑠可が先に目を覚ます。
眠っていたタケルが目を覚ますのを見守り、やがて目を覚めしてたタケルが瑠可に
「おはよう」というと瑠可も「おはよう」と挨拶を返す。

二人は聞き込みで美知留が旅館で見たというのを聞いて、バイクでその旅館に向かう。
しかしタケルが運転するバイクにトラックが突っ込んできて・・・
タケルは何ともなかったが、後ろに乗っていた瑠可はケガをして病院に運びこまれる。

瑠可のケガはたいしたことはなく、二人は病院をあとにしようとするが転倒したのが原因
なのか、バイクのエンジンがかからない。
そこで瑠可がしゃがみこんでバイクを点検する。

ちょうどそのとき美知留も同じ病院に診察にきてちょうど帰るところだった。

タケルが病院から出てきた美知留の後ろ姿を見つける。
瑠可も慌ててタケルの目線に向けるとそこにはバスに乗ろうとしている美知留がいた。

「美知留!」と瑠可に声をかけられて、バスには乗らずそこに立ちつくす美知留。
二人は美知留が住むアパートにいき、美知留から旅館で働くことになった事情を聞く。

子供が出来てからも働かせてもらえるので、ここで頑張ってみようかと思うという
美知留の言葉に瑠可は
「美知留、東京に帰ろう。帰ってまた一緒に暮らそう」と誘う。

「帰れないよ。だってこの子は宗佑の子なんだよ。
 宗佑はあたしを想って、あたしのせいで死んだんだよ。
 幸せになんかなれないじゃない。
 瑠可やタケルくんのところに帰って、慰めてもらうのは違うと思った。
 だけど、一人ぼっちですごく淋しくて。その時お腹に赤ちゃんがいるってわかったの
 ああもう一人じゃないんだって思ったら涙が出るほど嬉しかった。
 宗佑に許された気がした。これから先も生きてていいんだって」

そう話す美知留の手を握りながら瑠可が
「そうだよ。これからの人生は誰のものでもない。全部美知留のもんだよ。
 あたしはあんたの彼があんたにしたことを許せない。死に方も含めて卑怯だと思う。
 でも、お腹の赤ちゃんは美知留の赤ちゃんだよ。
 誰とどうやって生きていこうと美知留の自由だよ。
 でもあたしは美知留と生きていきたい。
 お腹の赤ちゃんのパパになれなくても頼れる先輩としてそばにいてあげたい」
そう言うと、タケルも瑠可に賛同して
「俺も一緒に育てるよ」と言い出す。
「・・・タケル」
「一人よりも二人、二人よりも三人のほうがいいでしょ?」
「赤ちゃんもいれたら四人だね」
そう言って笑う瑠可に、美知留は想いをこめて「ありがとう」と二人に感謝する。

その時美知留がお腹に痛みを感じて、瑠可とタケルは急いで病院に連れて行く。

早産でそのまま分娩室に入った美知留。
瑠可とタケルは外で無事を祈るしかなくて・・・

待っている二人に赤ん坊の泣き声が聞こえてくるが、母体の出血がひどいと看護婦達が
慌てていて・・・

美知留は何とか無事で、女の子を産んだ。
病室で美知留は瑠可に「抱いてあげて、女の子だって」と言い、瑠可はおそるおそる
抱きながら
「よく生まれてきたね。世の中って悪くないよ。
 これからステキなことがいっぱいある。きっとある」
と声をかける。タケルも赤ん坊を抱き「パパですよ」と赤ん坊に声をかける。

美知留は万感の想いをこめて「瑠可、タケルくん、ありがとう」と言う。

そして・・・赤ん坊を連れて浜辺を散歩する三人。

美知留からエリとオグラへ宛てた手紙
『元気ですか?エリ、オグりん
 赤ちゃんの名前を決めました。
 藍田瑠美。瑠可のルに美知留のミ。ルにはタケルのルも入ってるんだよ。
 私たちは四人で、またあのシェアハウスで暮らします。
 家族、友だち、夫婦、恋人。そのどれかであるようで、どれでもない私たちだけど
 壊れやすいこの幸せを大事にして、いけるところまでいこうと思っています。
 これからもずっと友だちでいよう。出来ればずっと別れずにいよう。
 そして・・・たとえ何かがあって別れても、またいつか出会って笑いあおう。
 My dear friends. You are my last friends 』

シェアハウスのリビングの机の上にはエリ、オグラ、瑠可、タケル、そして赤ん坊を
抱いた美知留がシェアハウスの前で撮った写真が置いてあり・・・

<おしまい>
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感想コメント

いやぁ それなりにハッピーエンドでよかったです。

タケルと瑠可、瑠可と美知留、美知留とタケル。
この組み合わせだとどうしてもギクシャクしてしまうのであとの一人が加わることで
全然関係が違ってくるんですね。

最終回で一番盛り上がったのはテントで瑠可とタケルが寄り添って寝てるトコ。
「きゃあ♪」とつぶやいてしまいました。
だって~何だか愛しおしい雰囲気が出てたんですもの・・・

個人的にはタケルが瑠可に告白した回と、瑠可がタケルに本当の自分を告白して
タケルが追いかけてきて抱きしめるシーンがあった回が一番盛り上がりました。

また面白いドラマが始まるといいなぁ

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<10>最終章・愛と死

襲いかかる宗佑から何とか逃げ出した瑠可。
(美知留からもらったお守りを落としたことにも気づかず)

はだけたシャツで思いつめた雰囲気で歩く瑠可に街ゆくひともけげんな顔で・・・
瑠可は目についた店に入ってシャツを手に試着室に飛び込み、着ていたシャツを脱いで
着替えてシャツのボタンを留めようとするけど手が震えてうまくとめられない。
逃げおおせた安堵感と襲われかけた恐怖に涙が止まらなくなり・・・

シェアハウスでは美知留とタケルが取れてしまったマグカップの取っ手を接着剤で補修中。
帰ってきた瑠可の顔に傷があるのを見つけた二人だけど、瑠可は練習で転んだだけだからと
平気なことを強調する。

美知留の手作りのごはんで皆が楽しく過ごしているとドアチャイムが鳴る。
途端に空気が張りつめ、誰が応対するのかとつぶやいて怯えるオグラ。
タケルが行こうとすると瑠可が黙って玄関へ行き応対する。
結局エリ宛の宅配だとわかり、その場の空気が和むけど美知留は自分のせいでみんなが
宗佑の影に怯えていることに責任を感じる。

「ごめんね。あたし、やっぱりここを出る。どっかで一人で・・・」
という美知留にバカなこと言うなよと瑠可がとめるが、みんながビクビクしていることに
申し訳ない美知留。

どこにいたって宗佑は美知留の居場所を捜しだすだろうから、美知留が一人でいるとヤバイ
からと瑠可は美知留を説得する。

タケルは映画の仕事がダメになり、ついていってた美知留は謝ろうとするがタケルが先に
それを制する。
「美知留ちゃんのせいじゃないよ。負けちゃダメなんだ、こんなことで」
何があっても諦めて戻っちゃダメだ、戻れば命がけで美知留ちゃんを守ろうとしている
瑠可を裏切ることになるというタケル。

母親が戻ってきて嬉しそうに遊ぶ直也を見ていた宗佑。
直也が宗佑に気づいて走りよってきて「お兄ちゃんと一緒に遊びたいよ」というが
「お兄ちゃんはこれから頑張って大切な人を取り戻すんだ」
と直也に優しく言い、去っていく宗佑。

エリは週刊誌に瑠可のことを「性同一性障害」だと書いてある記事を見つけてタケルに
教える。やっかみだというエリの言葉に反応の薄いタケル。
そうしているうちに瑠可が帰ってきて、慌てて雑誌をゴミ箱に捨てたエリだが、瑠可が
それに素早く気づいて雑誌を拾い上げる。

記事を読んで驚くけどエリには「書いてあることは全部ウソだから」と笑って言い、エリも
瑠可の言葉に「う、うん」と頷く。

タケルは瑠可の部屋に行き、美知留に本当のことを、瑠可の気持ちを知ってもらいたくは
ないのかと聞く。自分のことを美知留ちゃんに理解して欲しいんじゃないかと。

そのころ美知留はオグラと一緒に家に帰ってきた。
瑠可のクリーニングも預かっていたので部屋に持っていこうとしてタケルと瑠可の会話を
聞いてしまう美知留。

「美知留には絶対言えないよ」
美知留とは中学で出会ってそれから今までいい思い出がたくさんある。卒業を目の前にして
いなくなったときには目の前が真っ暗になったし、再会できたときは夢かと思った。
「でも怖かった」
「怖い?」
「美知留はあたしのこと、友だちとしか思ってない。でも私は違うから。
 最初からあたしの気持ちは友情じゃ・・・友情だけじゃなかった。
 それを知ったら美知留は傷つくと思う。美知留の中の真っ白い思い出が、灰色になる」

美知留は驚いて持っていた荷物を落としてしまい、その音に瑠可もタケルも先ほどの会話を
聞かれてしまったことに気づく。

美知留は思い出の場所で瑠可と再会したときのことや、宗佑があいつは男の目で美知留を
みていると言っていた言葉を思い出し、思わず身をすくめる。

夜になっても帰ってこない美知留を心配する4人。帰ってきた美知留は瑠可とは目をあわす
こともなく部屋に行ってしまう。

翌朝早く、荷物をまとめてマグカップも持って家を出ようとする美知留を見つけたタケルに
しばらく母の所に行くと告げる美知留。
「瑠可は美知留のことをとても大切に思ってる。その気持ちを受け入れる事は出来ない?」
と聞くタケルに、美知留は
「受け入れるとか受け入れないとかじゃなく、どうしていいのかわからない。
 あたしはどうやったって瑠可の気持ちには応えられない。
 その溝をずっと見てるみたいで・・・つらいの」
(二人の会話を聞いてしまう瑠可)

そして美知留はシェアハウスを出て母のアパートへと戻る。
男と仲睦まじく暮らしている母は美知留が泊まることに「いいよ」と快く言う。
でも「いつまで(居るの)?」と聞かれて答えに詰まる美知留。

そのころ、瑠可の父は本屋で瑠可に関する記事を見つけて・・・

瑠可が明後日のレースのために練習しているところへ父が訪ねてくる。
二人でタケルの店に行き、タケルは席を外す(でも会話が聞こえるところには居る)

そして父は「お前、お父さんに何か言いたいことがあるんじゃないか?」
と瑠可に促す。
「ごめんねお父さん。あたしは普通の女の子とは違うんだ」
父の望むかたちの幸せを見せてはあげられない。結婚しないし、子供も産まない。
男の人を好きになれない、好きにならないと言い、続けて
「でも、心配しないで。あたしはあたしの道を行く。あたしのやり方で幸せになるから。
 それだけは約束するから」
と父にキッパリと言う。父が何か言おうとするのを制して「ごめんね」と謝る瑠可。
「お父さんにだけは・・・知ってて欲しかった。これが本当の私だから」
「そうか・・・。お父さんはお前を応援するよ。親に出来るのはそれくらいだもんな」
「ありがとう、お父さん」
やっと本当のことが父に言えて安堵する瑠可。

瑠可と別れてベンチで一人座っている父を見つけたタケル。
「君が娘とつきあってると思ってたんだがな」
と力なく言う父に、タケルが「すいません。力不足で」
そう謝ると思わず笑う父。
「力不足か・・ハハ」

小さいころから瑠可は活発で可愛い子だった。
「可愛い娘だよ、オレにとっては」
いろんな感情がこみ上げて思わずむせび泣く父にかける言葉がないタケル。

明日のレースで会おうと言って出かけるエリとオグラ。
美知留が帰ってこなかったことを口にするオグラをたしなめるエリ。
「でもきっとレースには来るよ」とうけあうタケルに瑠可は不安そうに「そうかな?」
と聞き返す。
「きっと来る」というタケルの言葉にやっと笑顔になった瑠可は
「じゃあ行ってきます」と明るく言って家を出る。

エリとオグラは家の近くで宗佑を見かける。
「近くをウロついたり、乱暴したりしてプレッシャーかけてるつもりかもしれないけど
 ムダだからね。あたしには効かないから。可哀想だなって思うだけ」
こんなことしていたら美知留ちゃんの気持ちはどんどん冷めていくだけ。
しがみついてくるオトコはサイテーなんだから。少しは引くってことを覚えなさい。
オトコなら少し引いて美知留ちゃんを楽にしてあげて。そんなこともわからないの?

言うだけいって宗佑の前を通り過ぎたエリは、後ろからついてきたオグラにも
「他人事じゃないんだかね。オトコは人に頼ってばっかじゃダメってこと。
 オグリンもさぁ 奥さんのとこ戻ったら?」
明るくエリに言われて言葉がないオグラ。

母のアパートに宗佑から電話が入る。
美知留の荷物をまとめたし、合鍵も返して欲しいから一度来てくれないかと言う宗佑。
エリにオトコなら引けと言われたと話し「もう終わりにしようと思うんだ」と。

美知留は意を決して宗佑のマンションへ。
笑顔で出迎えた宗佑に、部屋へ入るのを少しためらう美知留。
合鍵を返し荷物を持って出て行こうとする美知留に
「コーヒーを入れるからちょっと待って」
と言う宗佑。

美知留は何気なく部屋を見ていて、ベッドのそばに瑠可にあげたお守りが落ちているのを
見つける。
「宗佑、瑠可ここに来たの?」
「うん、来たよ。あいつが君を好きなのは知ってるだろ?
 あいつを見たときに、僕らの仲を裂こうとする奴がいるがいるとしたらこいつだって。
 思った通り邪魔しにやってきた」
「どういうこと?」
「あいつバカなんだ。力ずくで君を守れると思ってる。力なんかないくせに」
瑠可を嘲る宗佑に、タケルの言葉を思い出した美知留はお守りを胸に抱きしめながら
「瑠可は何て言ったの?」と宗佑に尋ねる。

「本当に美知留を愛してるのはこの私だ。だから絶対に渡さない。美知留はこれから
 いくらだって幸せになれる。その邪魔をあんたにだけは絶対にさせない」
宗佑は瑠可が言った言葉をそっくりそのまま美知留に教える。

美知留は瑠可が自分が幸せになれるように行動してくれていたことに胸がいっぱいになる。

「あいつ自分がオトコになったつもりで、君を守るとかほざいてた。でも所詮は女だよ。
 上から押さえつけたらひとたまりもなかった」
と自慢げに言う宗佑。

「瑠可に・・・何かしたの? 何をしたの!?」
問い詰める美知留に、何もしていないけどただアイツのプライドをへし折ってやっただけ
と平然と答える宗佑。

美知留は宗佑の顔を叩き、荷物を持って瑠可たちのところへ帰ろうとする。
「帰さない」という宗佑に、じゃあ何でカギを返すとか荷物をまとめたとか言ったんだと
宗佑に怒鳴る美知留。

「そんなのは・・・そうでもしなきゃ君はここに来ないだろ」
「嘘?また嘘をついたの?」
自分に失望した美知留を見たくなくて、宗佑はまた美知留に暴力を振るう。

必死に抵抗して「やめて!もうあたしは宗佑のモノじゃないんだよ」と宗佑を振り切って
出て行こうとした美知留に
「あいつらがどうなってもいいんだな?」
と脅しをかける宗佑。
「美知留、君を誰にも渡さない」
そう言って宗佑は美知留を無理やり抱く。

「宗佑・・・ひとつだけ約束して。あたしの友だちに二度と手を出さないで。
 瑠可を傷つけないで。タケルくんを傷つけないで。
 そう誓ってくれるなら・・・あたし・・・ここに居てあげる。
 宗佑と何度でもこうしてあげる」
全てが終わったあとで、力なくつぶやくように頼む美知留。
宗佑は美知留が涙を浮かべているのを見て
「なんで泣くんだよ!泣きやめよ!」
とこぶしで殴るフリをするが美知留は無表情のままで・・・

いたたまれず部屋を出た宗佑が目にしたのはシェアハウスで撮られた写真。
どの写真の美知留も笑顔で、幸せそうで・・・
自分といるときには見たことがないほど本当に嬉しそうに笑っていて。
写真を見ながら思わず泣きじゃくってしまう宗佑。

レース当日。
瑠可は家族が見守るなかレースへと臨む。
「美知留、行くよ」

目を覚ました美知留はソファで宗佑が眠っているのかと思ってそばに寄る。
そして宗佑の白いシャツが血まみれになっていて・・・

<つづく>
--------------------------
感想コメント

瑠可が宗佑の魔の手から逃れられてよかった~と安堵しました。

やっとお父さんにも本当の自分のことが言えてよかったです。
お父さんはやっぱりいろんなことを考えたんでしょうが、それでも瑠可が幸せになれる
ならと応援することに決めたんですね~

今まで宗佑をイヤな奴だとは思いましたが、今回はさすがに哀れでした。
離れてしまった美知留の心をどうやってもつなぎ止めておけないことに絶望したん
でしょうね。

自由にしてくれるのは大変嬉しいんですが、後味が悪いので自殺は止めて欲しかった。

私は結末をいろいろ深読みしちゃって妄想をふくらませたんですが、どうやら宗佑の
自殺というスタンダードなものになりそうですね。

ラストではタケルにも幸せになって欲しいと切に願っています。
<9>君の命

瑠可が出ていき、シェアハウスはリビングに皆が集まっているのに盛り上がりにかけて
いるし、ささいなことでケンカが始まったりしてまとまりがない。
そこに瑠可から美知留に電話が入り、レースで優勝したと聞き、はしゃぐエリたち。
遠征先から東京へ帰ったらシェアハウスに顔を出すという瑠可の言葉に美知留は喜ぶ。
タケルたちは瑠可のためにシャンパンで乾杯して盛り上がる。

皆が先に部屋に行き、タケルは最後にリビングの明かりを消して、ふと瑠可の部屋の
ドアを開ける。

明かりもつけないまま、瑠可が使っていたベッドに座って告白した時のことをタケルが
思い出していると、部屋の前を美知留が通りかかる。
「明日会えるね、瑠可に」と笑顔を浮かべる美知留の言葉に「うん」とうなずくタケル。

「ねえ、瑠可ってタケルくんと・・・なんでしょ?林田さんじゃないんだよね」
とからかいのまじった美知留の問いに、タケルは「オレと瑠可とは友だちだよ」と答える。
「友だち?」
「死ぬまでずっと変わらない友だち。そうありたいと思ってる」
と決意を口にするタケルの言葉に、美知留は少しホッとしたように笑う。

瑠可が久しぶりにシェアハウスに戻って来る。
呼び鈴を押しても誰も出てこないし、ドアに鍵がかかっていないので中に入った瑠可。
リビングに入るとタケルたちが歌いながら登場して瑠可を歓迎する。
照れてぶっきらぼうになる瑠可の反応に嬉しくなる4人。

パーティの準備を手伝おうとする瑠可だが、瑠可をお祝いしたい皆は手伝わせてくれない。
仕方なくテラスに出た瑠可に、タケルが声をかける。
「瑠可、おめでとう」というタケルの言葉に、瑠可はタケルのおかげだよと言う。

「タケルのおかげだよ。自信がついた。
 この世に一人でも自分のことをわかってくれるっていう人がいるってことが
 こんなに心強いとは思わなかった。
 いつも頭の上にかかってた雲が少し晴れてきたみたいな、そんな感じなんだ」
言葉を噛み締めるように瑠可がそう言うと、タケルは嬉しくなって笑顔を見せながら
「これからはどんどん(雲が)晴れていくよ」とうけあう。
そして瑠可の隣に座り、シェアハウスに戻ってきて欲しいと頼むタケル。

美知留は準備が整ったので瑠可を呼びにテラスに出て来るが、タケルと楽しそうに話す
瑠可の姿を見て、声をかけるのをためらう。

美知留
『瑠可、あなたのあんな笑顔を見るのは私は初めてで、私がずっと探し求めて、
 手に入れることが出来なかった幸せの中に、あなたたちはいるんだと感じていた』

翌朝。昨日ドンチャン騒ぎをしてリビングでザコ寝した5人。
最初に起きた美知留は、ソファで眠っていた瑠可が寝返りをうったせいで、ソファの下で
眠っているタケルと見つめあうように眠っているのを見て複雑な気分。

その時呼び鈴が鳴り美知留が応対する。
喪服を着た女性はタケルの姉でシラハタと名乗り、今日は祖父の法事なのにタケルと連絡
が取れなかったのでここに来たと美知留に事情を説明する。

タケルが家にいることを聞いた姉は、美知留が何か言う前にさっさと家の中に上がりこみ
眠っているタケルを見つけて満足げな笑みを浮かべる。
「あの、起こしましょうか?」
タケル姉に追いついた美知留がそう尋ねても、「いえ」と断り、紙袋に入れた手作りの
お菓子を置いてさっさと帰ってしまう。

姉が帰ってすぐに目が覚めたタケルは、テーブルの上に紙袋が置いてあり、美知留から
自分を訪ねて姉がここまで来たことを聞いて驚く。
「何でわかったんだ?」
と独り言のようにつぶやき、美知留に姉のことを誰にも言わないで欲しいと頼むタケル。
「え、でも・・・」と言葉を続けようとする美知留に「言わないで」とタケルがなおも
頼むので、美知留は不審に思いながらも「わかった」と答える。
(姉の持ってきた手作りのお菓子はゴミ箱に捨てられた)

仕事から帰ってきたタケルは、美知留の家事(洗濯ものをたたむ)を手伝う。
そこへエリが現われて、大家に契約の更新書類を出すために現在無収入の美知留には
保証人が必要だと話す。

美知留は母に頼むしかないけれど、恋人と同棲すると言って家を出たのでシェアハウスに
いる事情を説明にしにくいとエリに言い、エリもどうしようかと困ってしまう。

そこでタケルが「一緒に行こうか?」と助け舟を出してくれる。
自分が一緒にいってシェアハウスのことを説明するよというタケルに、エリも美知留も
安心するが、シェアハウスの外に宗佑の姿が見え隠れしている様子。

美知留の母は、タケルのシェアハウスの説明に憮然とした様子。
そして美知留だけに、宗佑はちゃんとした格好で役所勤めなのに、あの男はまともな職業
じゃないと難癖をつける。(美知留は母が宗佑と会っていたことに驚く)

タケルは美知留の母に、宗佑がやってきても部屋にあげたり、美知留の居場所を教えないで
下さいと頼むが、母は何をバカなことを言うのかと笑うばかり。
母の言葉に、宗佑からお金を借りていたことを知って泣きそうになる美知留。

タケルは美知留が宗佑からDVを受けていたことを説明して、母として美知留を守って
欲しいとお願いする。

エリは宗佑の病室を訪ね、宗佑がまだ退院できる状態じゃないのに退院したことを知って
不安を覚える。
エリは帰り際に、病院の待合い所にいた男女の会話を何となく耳にする。
眼帯をした彼女(美知留にイジワルしてた先輩)に、謝る男を許している様子で・・・。

タケルは美知留の母とすっかり打ち解け、美知留はそんな二人を見て嬉しくなる。
帰り道で、美知留は瑠可が言ってたことは本当だったとタケルに言う。
「タケルは、人を幸せにできる男だって」
そう誉められて、笑ってしまうタケル。

宗佑と会うよりも早くタケルに出会って、もっともっと好きになっておくんだったと言う
美知留に「オレなんてダメだよ。欠陥人間なんだ」と自分を卑下するタケル。
思わず本音を吐露したタケルにだけど、美知留がそれ以上聞こうとしてもさっきのは冗談
だとごまかしてしまう。

雨が降り出して、タケルが持っていた傘に入らせてもらう美知留。
美知留はタケルの腕が自分の身体に触れて、隣にいるタケルを意識してしまう。
買いたいものがあるからと慌てて言い訳をして傘から出ていく美知留。

ロフトで買い物をしていた美知留は、不意に宗佑から声をかけられて驚く。
「久しぶり、いつ家に帰ってくるの?」
と当たり前のように優しく聞く宗佑に、美知留は怯えながらも
「宗佑・・・あたしは宗佑と別れたんだよ」とハッキリ言う。

宗佑は自分が書いた手紙を美知留が読んでいないから、家に戻ってこなかったのだと
自分に都合のいいように解釈する。
そんな宗佑に、買い物もせず店を飛び出した美知留を松葉杖で追いかけてくる宗佑。

すぐに追いつき、美知留の腕をつかんで「家に帰ろう」という宗佑。
「宗佑、許して。あたしをもう自由にして。あたし・・・好きな人が出来たから」
そう告げる美知留に嘘だろ?と信じない宗佑。

「ほんと。ホントなの」と言って宗佑を振り切って逃げる美知留。
ちょうど通りかかったタケルの傘に入り、一緒に帰る美知留。(二人の後ろには宗佑が)

タケルに大きな仕事が入ることになり、その喜びをタケルは一番最初に瑠可に伝える。
シェアハウスの皆もタケルの話を喜ぶが、美知留は宗佑が再び自分の前に現れたことで
不安になる。

美知留の不安は的中し、バイトを終えて早朝に自転車で家へ帰るタケルを宗佑が襲う。
階段から落ちて身動きがとれないタケルに歩み寄った宗佑は
「美知留に手を出すな。わかったな?」
と言い、松葉杖で何度も殴り続け、痛みにうめくタケルの右手を足で踏みつける。

呼び鈴のチャイムで目を覚ました美知留は、宗佑かもしれないと恐る恐る部屋から外を
覗いて見るが、彼の姿は見えない。
誰が呼び鈴を押したのかと確かめようと玄関のドアを開けた途端身体中にケガをした
タケルが倒れ込んできて驚く美知留。
「タケルくん?タケルくん?!」

瑠可はタケルがケガをしたという連絡を受けて急いでシェアハウスに向かう。
部屋で手当てを受けて横になっているタケルに近づいた瑠可。
顔や右手に包帯をしている痛々しい様子のタケルに「タケル?」と瑠可が声をかける。

タケルは瑠可を見て微笑み「おかえり」とだけ言う。
瑠可は胸がいっぱいになり、ケガをしていないタケルの左手をギュッと握る。

美知留は自分のせいでタケルをひどい目にあわせてしまったたことにいたたまれず
「あたしのせいなの」とだけ言って部屋を出て行く。

自室にいる美知留に「美知留のせいじゃない。悪いのはアイツで、あんたじゃない」
という瑠可に、それでもタケルくんのことはあたしのせいなのと言う美知留。

「あたしが宗佑に言ったから。好きな人が出来たって・・・
 そう言わなきゃ宗佑が諦めてくれない、そう思ったから。でも、嘘じゃない。」
「タケルが好きなの?」
「自分でもよくわからないの。
 タケルくんは瑠可のことが好きだし、瑠可はタケルくんのこと・・・」

瑠可は泣いている美知留のそばに座って肩を抱き
「タケルとあたしは友だちだよ。美知留が思ってるのとは違うんだ」と言う瑠可。

エリもオグラもタケルが襲われたことに衝撃を受けてかなり動揺している様子。
この先も宗佑の影に怯えて、ビクビクして暮らしていくのかと口にし、
「それじゃまるで美知留にこの家から出て行って欲しいと言ってるようなものだ」
と瑠可は静かに非難する。
そんなことないよと否定するオグラに、瑠可はアパートを引き払ってこの家に戻り
美知留を守ると誓う。

タケルのケガを気にする美知留に「休んでれば治るよ」とタケルは優しく言う。
美知留もタケルの病院に付き添って行くが、自分のせいでこうなってしまったことを
本当に申し訳なく思う気持ちでいっぱいになる。(大事な右手までケガさせて)

みんな出かけているシェアハウスに戻ってきた瑠可は家にかかってきた電話に出る。
電話の相手は宗佑で、彼のマンションへ話をしに行く瑠可。

宗佑は瑠可の両親に手紙を書いて瑠可が精神科で診療を受けていることもバラすと
瑠可を脅そうとするけれど
「勝手にしなよ。あたしはもう何も怖くない」
と毅然とした態度の瑠可。

美知留がタケルと一緒に病院に行っていることに腹をたてる宗佑に
「だとしたら何?美知留はもうあんたの彼女でも何でもないんだよ」と言う瑠可。
「君が全部仕組んだんだろ?」
「違うよ」
「美知留は変わったんだよ。自分の足で立って、自分の力で生きて行こうとしてる。
 いま美知留はちゃんとした男を、あんたの何倍も優しくて、心が広くて、本当に
 人を愛せる男を好きになりかけてる。美知留はこれからいくらだって幸せになれる。
 その邪魔をあんたにだけは、絶対にさせない」
美知留への想いを押し殺して彼女の幸せだけを願う瑠可に宗佑は
「何でそんなことが言えるんだ?」と聞く。
「美知留を本当に愛してるのは・・・あたしだから。
 あんたの愛なんか、本当の愛だとは思えない」

自分の美知留に対する気持ちを全否定された宗佑は苛立ちのあまり、瑠可を殴ったり
蹴ったりするが、瑠可もひるまず反撃して抵抗する。
倒された拍子に割れたフロアランプ(美知留が気に入っていた)の欠片に瑠可の顔を
無理やり寄せていき傷つけようとする宗佑に精一杯抵抗する瑠可。
そして瑠可に馬乗りになった宗佑は、瑠可の服に手をかけて・・・

病院ではシェアハウスに帰ってきたタケルが自分ののコップを持った瞬間取っ手がとれて
床にゴトリと落ちてしまう。
その音に驚いた美知留が駆け寄ってくる。
悪い予感にむな騒ぎがする二人。

<つづく>
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感想コメント

タケルは瑠可とのことを友だちだというけど、二人の絆は深く見える。
彼のことを好きになりかけていた美知留にはツライ展開に。

瑠可が美知留の幸せを願ってタケルを愛するようになって欲しいという気持ちは
美知留の全てを掌握したいという宗佑には到底理解できないものなんでしょうね。

予告で見た通りに宗佑にボコボコにされたタケルですが、瀕死の重傷とかじゃなくて
良かったとひと安心です。

タケルの姉は登場しましたが、彼の抱えるトラウマの詳しい事情はわからずじまい。
引っ張るなぁという心境だったんですが、ラストのほうで瑠可が宗佑に襲われて思わず
「逃げて~」って言いそうになりました。

あのあとどうなったんでしょう?
次回の予告がなかったので展開が気になってしょうがないです。

「<最終章>愛と死」っていう意味深なタイトルがついてるので「え?最終回」と思って
テレビガイドとかで確認してみたんですが、全11回なんですよね。
ということはまだあと2回は放送するわけで・・・う~ん、よくわかりません。

誰が死ぬのかといろいろ予想してみましたが、瑠可でもタケルでも宗佑でもあり得る話
だと思いません?

美知留は最初のシーンで瑠可に「もう会えない」ようなことを言ってたし、手紙を書いて
たから瑠可は当てはまらないかもしれませんが、書いた手紙を出すこともなくクシャっと
してたので、瑠可が死ぬパターンもアリかな?
(死んだ人に宛てた手紙なら、書いてもしょうがないですもんね)

タケルが死ぬっていうパターンもアリかなと。
もしも自分が必死になって守ろうとしていた瑠可が、宗佑にひどいことをされたら? 
瑠可が幼い頃に姉から受けた心の傷を、瑠可もを抱えて生きていく事になってしまったら
タケルはそのことに耐えられる?
愛する人を傷つけた宗佑を、瑠可の目の前に二度と現れないように殺してしまうことも
アリかなと考えました。
あ、でもその場合は宗佑が死んじゃうパターンですね(汗)

宗佑が死んじゃう場合は、じゃあ彼を死に至らしめる人は誰ってことになると
瑠可かタケルしかいないんですよね~

ま、私の勝手な予想とは全然違う展開になるかもしれません。
来週が楽しみ~

<8>最後の手紙

瑠可はシェアハウスを出る決心をし、不動産屋に引越し先の部屋を見せてもらう。
その部屋には半年ほど住んで、海外に行く予定だと不動産屋の営業に話す瑠可。

美知留はヘアメイクの仕事を教えてもらうお礼にとタケルと自分の分のお弁当を用意する。
エリはそんな美知留を見て、二人の仲はどうなってるんだろ?と不思議に思う。

タケルは美知留に告白されてから、美知留にぎこちない態度をとってしまう。
「この前のことは気にしないで。
 あたしはただタケルくんが辛かったり淋しかったりした時に傍にいたいって思っただけ。
 特別なこと期待してるわけじゃないから」
と言う美知留に、「ありがとう」とやっと笑うタケル。

家では美知留がタケルのアシスタントになる話をシェアハウスの皆にする。
「よかったね美知留。これからは仕事でつらいことがあったりしてもタケルに相談できる」
と祝福する瑠可に、エリが「そういえば瑠可は林田さんとはどうなってるの?」と聞く。
瑠可は(林田は)若い人たちとは話が合わないと言ってたからここには来ないとごまかす。

その時シェアハウスにあの子供(直也くん?)が訪ねてくる。
「美知留って人にこれ」と手紙を渡しているところに瑠可が居合わせる。
それは宗佑からの手紙で、自分がケガをして入院していること、美知留に会いにきて
欲しいという内容だった。
「罠に決まってる。美知留に渡すことないよ」とエリにクギをさして、立ち去る瑠可。

気になったエリは病院に行き、宗佑が本当に入院していることを確かめる。
足もケガして思うように動けない宗佑にエリは
「力でしか女の子を引き止めておけない奴だね」
と宗佑に言い放つ。
そして直也が持ってきた手紙を返して、病室を出ていこうとするエリを引き止める宗佑。
ベット脇の引き出しに美知留に宛てた手紙がたくさん入っており、それを渡して欲しいと
エリに頼む宗佑。

「渡してくれる?君は優しいから(僕の頼みを断れないはず)」と言われたエリ。
「アンタみたいな男大嫌い!一人よがりで押し付けがましくて好きだ好きだって
 いうけど自分を可愛がって欲しいだけでしょ!甘ったれで自己愛の塊じゃない!」
となじるが、宗佑は
「何とでも言えよ。でも僕は美知留を愛してる。いつまでも」と淡々と言い返す。

瑠可は誰も知らない場所で生活を始めたい、落ち着いたら海外に行って手術を受けたい
と医者に話す。
性同一性障害だと診断を下したわけではないのでその結論は早いのではという医者に
「苦しいんです。大声で叫びたいほど苦しいんです。
 でも今カミングアウトすることは全てを壊すことになるから」と限界だと語る瑠可。

エリは結局大量の手紙を預かってきてしまったけど、美知留にはやっぱり渡せないので
部屋でそれを読んでいると、オグラが温泉に行こうとエリを誘いに部屋に入ってくる。

そしてオグラがエリが読んでいた手紙を気にしていると、あなたにはあたしに嫉妬じみた
ことを言う権利はないんだよと軽くなじる。

空港で奥さんと会っていたことを指摘されてオグラは言い訳に必死。
そのオグラの様子にエリはため息。

病室で遊ぶ直也に(母親が帰ってきているんだから)もう帰りなよと言うけど
「お兄ちゃんが淋しそうだから。一人だと淋しいでしょ?」と言われてしまう。

美知留は偶然本屋であのイジワルな先輩を見かける。
読んでいた本を慌てて本棚に戻して逃げていく先輩を不思議に思った美知留は彼女が
戻した本を見る。それはDVに関する本だったので驚く美知留。

エリは温泉の情報を検索するために瑠可のノートPCを無断で借りて、性同一性障害の
サイトが表示されていることに驚く。(その時机の上にあった本を一冊落としてしまう)

エリは自分が見たサイトについてタケルに相談する。
「瑠可がそうかもって思ったことない?」
と聞くエリに自分はそう思ったことはないととぼけるタケル。
そんなタケルの言葉にエリも自分の思い違いだったかもしれないと自分を納得させる。

タケルに美知留のことはどう思ってるのと聞き「友だちだよ」と答えるタケルの言葉には
納得ができないエリ。

「あたしはダメで美知留がOKなら、あたし的には(女として)ちょっとショックだ」
というエリに「そんなことないよ」というタケルの答えにそれはどういう意味かとエリは
聞くが、笑ってごまかすタケル。

瑠可は帰宅して誰かが自分のパソコンを開いた形跡があったことで動揺する。
ちょうどリビングにいたオグラに聞き、エリが使ったとオグラが謝る。
エリが帰ってきてもパソコンのことについて聞くに聞けない瑠可。
シェアハウスの郵便物を持って入ってきたタケルは、瑠可宛ての郵便に不動産屋からの
書類があるのを見つけて瑠可に尋ねる。

「バイクの練習場に近い所に引っ越すつもり」と言う引越しの理由に納得できないタケル。

タケルは瑠可がシェアハウスを出ていくと知って、仕事もあまり手に付かない様子。
悩む様子のタケルに、美知留は何か(悩みが)あるなら言って欲しいと言う。
「瑠可が家を出ていくんだ。一人暮らしするんだって・・・」

タケルの言葉に、どうして?と驚く美知留。
「オレにもわからない」とタケルはつぶやくようにそう答えるだけで・・・

瑠可とエリは宗佑からの手紙を美知留には黙って処分しようとする。
「絶対の愛なんて信じない、だからずっと愛してなんて相手には言わない。
 でも、手紙を読んでると絶対変わらない愛ってのがあるような気がしてくる」
と言うエリに、瑠可は優しい口調で話す。
「バカだなぁ、エリ。自分が苦しいからって好きだ好きだっていう気持ちを
 こんな風に叫び散らすのって愛だと思う?
 時には自分の気持ちを抑えて、相手のために引けるのが愛だと思う」
そして二人は宗佑の手紙を全部燃やしてしまう。

無理に退院しようとする宗佑を「まだ退院はできませんよ」と明るくたしなめる看護婦。

家に入った瑠可とエリ。そこへ美知留が帰ってきて「家を出るって本当なの?」
と瑠可に確かめる。何も知らなかったエリはホントに?と驚き、そんな二人に瑠可は
「もう契約してきた。あさって引っ越す」と答える。
みんなで仲良く暮らしてきたじゃないと泣きそうな美知留に瑠可は
「そういうの飽きたんだ。人と合わせるのが面倒になったんだ」と答える。

瑠可がいないと心細いと訴える美知留に、タケルがいるしエリもいるから大丈夫だよと
うけあう瑠可。
「大丈夫じゃないよ」となおも言う美知留に瑠可は感情を爆発させて
「大丈夫になってもらわないと困るんだよ!アンタの面倒一生見きれないんだから」
と言い捨てて部屋に行ってしまう。

夜眠れない美知留がリビングに行くと瑠可のカップを拭きながらボンヤリしている
タケルがいた。

美知留はタケルの様子から、彼は瑠可を好きなんじゃないかと思い
「もしかして瑠可のこと・・・?なんだ、そうなんだ。
 じゃあ、あたしあんなこと言わなきゃよかった」と明るく言う。

好きになってもいい?なんて自分が言ったから困ったでしょ?と聞く美知留に
「困りはしないよ。美知留ちゃんが優しい気持ちで言ってくれたのはわかってるから。
 それに瑠可の気持ちはオレにはないし・・・」
「なんで瑠可は行っちゃうんだろうね。どうして一人になろうとするんだろ?」
という美知留の問いに、答えることが出来ないタケル。

次の日。
引越しの準備をする瑠可に「今夜は送別会だな」と明るく言うオグラとエリ。
タケルと美知留は複雑な表情で・・・

仕事が終わり、瑠可の送別会の準備をしに帰る美知留。タケルは林田を訪ねて行き
引越しのことについて聞くけど、林田は引越しのことを知らなかった。

スランプだと瑠可が言っていたのもウソで、最近はいいタイムが出ているという林田。
ただ悩んでいるとしたらアレかな?という林田から、タケルは初めて瑠可が中傷のビラを
まかれていたことを知る(林田はビラの内容までは語らず)

悩みを内に抱え込むタイプだからと他人事のように言う林田につきあってるんじゃ?
と思わず聞いてしまうタケル。
で、林田は慌てて「お・・・ああ、そうだったな」と笑ってごまかす。

タケルは帰ろうとして、モトクロス場のゴミ箱のそばに捨てられていた例のビラを発見。
瑠可が一人でこの件で悩み、誰にも相談できなかったことを知ってしまったタケル。

買い物から帰った美知留は瑠可の荷物がトラックに積みこまれていくのを見て
「今日荷物運んじゃうんだ?」と瑠可に聞く。
「うん。あたしも(荷物と一緒に)今日出てくよ」
と本当は誰にも気づかれずに出て行くつもりだったと話す瑠可。

二人は再会したときに行った思い出の場所へ。(美知留が雨の中で泣いていた場所)
「瑠可の言った通り、あたしも一人でやっていけるようになる」と瑠可に言う美知留。
「二度とあいつのところへ戻っちゃダメだよ。タケルだっているし」
という瑠可の言葉に、微妙な表情の美知留。

タケルが家に帰ると誰もいなくて、瑠可のカップも荷物もなくなっていた。
そして机の上にはタケル宛ての手紙が・・・

手紙の内容は、半年ほどしたら海外へ行き、ある手術を受けようと思っていること。
タケルにだけは本当のことを伝えておきたいと。

「あたしはね、本当のアタシは・・・・」
手紙を読んで家を飛び出すタケル。

「タケルありがとう。好きだって言ってもらえて嬉しかったよ。
 あの時打ち明けておけばよかったんだけど勇気がなくて言えなかったんだ。
 好きだなんて言われてビックリした。でもその分だけ欲が出た。
 タケルに幻滅されたくなかった。面と向かっていうのはやっぱり怖い。
 だから手紙に書くことにした。あたしは今まで人に自分を偽って接してきた。
 タケルは、タケルはあたしを好きだって言ってくれた初めての人だから。
 あたしに心を開いてくれた人だから。だからあなたに嘘はつけない。
 タケル、あたしはね・・・本当の私は・・・」

別れを惜しんで、駅まで送ろうとする美知留だが感傷的になるからと断る瑠可。
「じゃあね、美知留」
「うん、がんばってね」
手をさしだす美知留の手をギュっと握り返し、離す瑠可。
笑顔で瑠可は去って行こうとしたところにタケルがやって来る。

「瑠可!行くな瑠可!手紙は読んだ。(瑠可の)気持ちはわかった。
 なんでオレ(の気持ち)には応えられないって言ったのかも。
 でも、それでもオレは、オレは瑠可が好きだ! 
 人間としてか女としてかどっちだなんて聞くなよ。
 オレにだってよくわかんないんだから。
 でもオレは瑠可を支えたい!
 瑠可がどんな風に変わっていくとしても、それをそばで見続けたいんだよ!
 瑠可を見失いたくないんだよ!」

そう告白したタケルは、泣いている瑠可をギュッと抱きしめる。
そんな二人を見つめる美知留。

美知留
『私はその時一つの愛が生まれるのを見たんだと思ってた。
 瑠可、私はあなたのことを知らなかった。こんなにも大切なあなたのことを』

看護婦が病室に入ると宗佑は病院を抜け出していて・・・

<つづく>
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感想コメント

やっと瑠可のつらい心情を理解してくれるタケルという人を得てハッピーになったところ
ですが、どうやら次回はかなりヘビーな内容になりそうで・・・
(宗佑がタケルにかなりヒドイ暴力を振るっていたみたいで、気になります)

美知留はタケルが瑠可を好きなことは知ってるのに、どうやら次回では瑠可を支えようと
するタケルにますます気持ちを持っていかれてしまって宗佑の暴走を誘発してしまう
みたいですね(美知留が悪いわけじゃないのに)

今回は内容が盛りだくさんだったのか、オープニングの歌がかなりカットされてました。
放送は残すところあと3回。
タケルには幸せになって欲しいなぁ
(タケルのトラウマの理由も今の段階ではあまり詳しく語られていないのでこの部分も
 そろそろ明らかになるかな?)

展開もスピードアップしそうで目が離せないです。

<7>残酷な現実

タケルに「君が好きだ、君のことだ好きだ」と告白された瑠可。
何でも安心して打ち明けて欲しい。俺は君の味方だからというタケルに瑠可は
「ゴメン。タケルの気持ちには応えられない。あたし・・・」
タケルは他に好きな人がいるからと断る瑠可の答えを半ば予測していた様子。

結局瑠可が打ち明けたかった自分の秘密について、タケルには話せなくて
「美知留に優しくしてやって欲しい、好きになってやって」と頼む。

美知留は寂しがり屋だからタケルが支えてやってと。

二人で家の前まで帰ってきてから瑠可はタケルに
「あたしたちこれまで通りだよな?今まで通りつきあえるよな?」と念を押す。
タケルが「うん」と答えると安心したようにドアを開けて家に入る瑠可。

エリが福引に当たって動物公園のタダ券を6枚もらったのでみんなで行こうと提案。
乗り気な瑠可に安心する美知留。

タケル
『君の傍にいようと思うなら、君の重荷になっちゃいけない。
 傷ついた顔を君に見せちゃいけない。瑠可、でも君も同じことを思ってたんだよな』

瑠可はモトクロスの先輩の林田(前に瑠可にキスした男)にある相談をする。

出発の準備をしていたみんなの前に林田を連れてきた瑠可。
そして林田は皆に「このたびめでたくつきあうことになりまして・・・」と挨拶する。
美知留は瑠可がずっと好きだった人が林田だと誤解し、エリは意外だとはしゃぐ。
タケルは何とも言えない表情。

瑠可と林田、エリとオグラが一緒に行動しているので自然と美知留とタケルが一緒に歩く。
みんなの後ろを歩きながらタケルは偶然姉の一家を見かける。

姉の顔を見るなり動けなってしまい、一人離れていくタケルをけげんに思う美知留。
動揺を抑えているタケルを見つけた美知留は向こうのベンチで休もうとタケルの腕に手を
かけるけど美知留にも何だか怯えている様子のタケル。

他の4人は二人がいなくなったことに気づいたが、瑠可は暗に二人がつきあえばいいかも
しれないとタケルと美知留を周りからまとめようとする。

久しぶりにジェットコースターに乗るオグラは子どもみたいにはしゃぎ、そんな彼を
たしなめるエリ。ケータイで写真を撮るオグラに裁判になったときにそれが不倫の証拠に
なったら不利になると言われて慌ててデータを消すオグラ。

瑠可は林田につきあっているフリをして欲しいと頼んでいたらしく、二人になったときに
林田にお礼を言う。

タケルと美知留は先に家に戻っていた。
一緒に先に帰らせてしまった美知留に謝るタケルに
「悩みがあれば言ってね」という美知留だが、タケルは仕事で疲れていただけといい
納得する美知留。

瑠可、エリ、オグラが帰宅して美知留にあるものをプレゼントする。
それは「おかえりmichiru」と書かれたプレートの乗ったケーキだった。
今日は美知留の歓迎会にしようと瑠可が提案したと美知留に教え、喜ぶ美知留。
「あたしね、一人でいるのが怖かった。ここにいていいんだよって言ってくれるひとが
 ずっと欲しくて」

タケルがコーヒーを入れにキッチンへ行くと、林田が瑠可に頼まれたお弁当を買って
遅れて家に入ってくる。
林田のためにコーヒーを入れにキッチンに来た瑠可はタケルのカップを手にとり
「借りるね」とタケルに断って林田にそのカップをもっていく。

瑠可の自分を遠ざけるような行動と昼間の姉との遭遇に眠れないタケル。

瑠可の部屋に美知留がやってきて
「宗佑と話す。別れるって話すね。今だったら言える気がする」と決意を表明する。
会うのは危険だという瑠可に「大丈夫だよ」と言う美知留。
「一人で大丈夫。何でも人にしてもらってるようじゃダメなんだよ。
 あたしが、自分で、きちんとケジメつけないと」
そう話す美知留に瑠可は笑って「そうか」と納得したように笑う。

美知留は宗佑に電話して「宗佑と別れたい」と言う。
「シェアハウスの連中に洗脳されたのか?どうせ他人だから最後には美知留を見捨てる」
という宗佑に少し揺れる美知留だけど
「あたしね、宗佑といると自分がなくなっちゃう。宗佑のことでいっぱいになって
 自分のことを考えられなくなるの」
と話す。宗佑はそれでいいじゃないか、自分も美知留のことで頭が一杯だと言う。

「宗佑はあたしを殴るよね?どうしてなの?あたしを自分の思い通りにしたいから?
 あたしより自分が大事だからなんじゃないの?」
「違うよ。君とひとつになりたいんだ」
「ごめん。あたしもう宗佑が言ってることわかんない。ごめんね」
そしてサヨナラと電話を切る美知留。

瑠可が練習にいくと家に送りつけられた文書と同じ内容の紙が貼られていて、その前に
人だかりがしていた。
誰がやったか見当はついているのか?と林田に聞かれて美知留の元カレがDV野郎で、
自分と美知留の仲を裂いた腹いせでこんなことをしてるんだろうと答える瑠可

「じゃあその紙に書いてあることはみんな嘘なんだな?」と林田に聞かれて
「こんなこと信じるんですか?」と動揺を隠して笑う瑠可。

美知留は偶然イジワルな先輩に出会って通りすがりに
「男と暮らしてるんでしょ?いいよね~それで生活できる人は」
とイヤミを言われる。

エリは職場でオグラに声をかけコンサートに誘うが残業だと断られる。
(何やら後ろめたい顔のオグラ)

宗佑が公園のブランコでボンヤリしているとあの男の子がやってきて
「今日はパンないの?」と聞いてくる。
母親がいつから家にいないのかわからないというその子について家に入った宗佑。
どうやら母親が全く家事をせず、子どもの面倒もみていない様子。
「家にあるものは全部食べちゃった」という子に、「そっか」と小さく答える宗佑。

宗佑は子どもを家に連れて帰りカレーを食べさせてやる。
「お兄ちゃんのお母さんは?」と聞かれて、ずっと前からいないよと答える宗佑。
「結婚してるの?」と聞かれて、してないけど彼女はいたと答える宗佑に
「寂しくない?」と子どもが聞くと
「寂しくないよ、彼女はまた戻ってくるから」と笑顔で答える宗佑。

タケルは瑠可が自分との間に壁を作ったことにショックを受ける。

家に戻ったタケルは無言で家に帰って自分の部屋へ引っ込んでしまった瑠可に
「何があったの?悩みがあるなら言って欲しい。オレは君の友達だろ?」
と聞くけれど、昼間の出来事にショックを受けている瑠可はカバンをドアにぶつけて
「うるっせえんだよ。人の悩みに首突っ込むんじゃねえよ。友だち、友だちって
 人には死んだって言いたくないこともあるんだよ!」
とタケルを拒絶する。(その様子を自分の部屋で聞いている美知留)

タケルはショックを受け自分の部屋に戻る。
そして過去を回想・・・・姉と遊んでいたときのことを。
「タケル、お姉ちゃんがいいことしてあげようか?お父さんにはヒミツだよ」

眠れずリビングに下りたタケルは一人で泣いてる美知留を見つけて、そっと自分の部屋に
戻る。

朝、エリとオグラは3人が微妙な雰囲気なことに戸惑う。
美知留は何かあるなら言ったほうがいい、みんなで解決できることかもしれないからと
瑠可に促すが、瑠可はタケルを見たあとで
「今スランプなんだ。練習でいいタイムが出せないんだ」と言い訳する。
美知留はそれが本当なのかと聞くが、エリは(瑠可は)今までにもそんなことがあった
よねと納得。

エリとオグラは出勤し、瑠可は疲れたといってリビングのソファに寝転がってしまい、
それ以上美知留やタケルに追求をさせないような態度。

美知留は瑠可にも聞こえるように「あたし、宗佑と別れたよ」と言う。
「さよならって言えたんだ?」と聞くタケルに「言えた。ちゃんと別れられた」と美知留。

「瑠可、聞いてる?」と聞くタケルにそっけなく
「うん聞いてる。よかったんじゃない」といい出て行ってしまう瑠可。
タケルは瑠可がケータイを忘れていることに気づくが追いかけていかなかった。

二人で後片付けをしていて「昨日の夜、泣いてたよね?カレのこと思い出して?」
と聞くタケルに「何でもわかっちゃうんだね、タケルくんは」と淋しく笑う美知留。

宗佑のことを考えると絶対に戻れない、懐かしいきれいな場所を思い出してるみたいで
悲しくなると語る美知留。
「変だよね。地獄みたいだったのに」そういう美知留に「わかるよ」と言うタケル。
「わかるの?」
「オレにもそういう経験あるから」
「そういうって?」
「大好きだった人を後で・・・・大嫌いになったことがある。大丈夫だよ。
 きっと少しずつ変わっていく。好きな人もできて、友達もできて紛れていく。
 心に傷があっても自分でなだめられるぐらい小さくなれば・・・・」

そう言って微笑みながら片付けを始めるタケルに寄り添う美知留。

「好きになっても・・・いいかな? タケルくんのこと、好きになってもいいのかな?」
(ケータイを取りに戻った瑠可が寄り添う二人を見てしまう)

タケルはそっと手を・・・美知留の肩に置く。

瑠可は静かに外に出るが玄関の植木鉢を倒してしまい、その音に驚く美知留とタケル。

タケルはソファに落ちていたケータイがなくなっていることに気づき、瑠可が自分たちを
見ていたと知って愕然とする。

美知留
『人と人との絆は本当に儚くて、愛は淡雪みたいに壊れやすい。
 瑠可、あの時私とあなたがいられる時間、あたしの幸せの残り時間は思ったより
 ずっと少なかった』

エリはオグラが妻と楽しげに話しているところをみてしまうが、何も言わず立ち去る。

宗佑と一緒に歩いていた子どもは線路の向こうに母親が男と一緒にいるのを見つけて
「ママ!」と叫びながら遮断機をくぐって母親を追いかけるが転んでしまう。
電車が近づき宗佑が「危ない!」と叫びながら子どもを抱き上げたとき電車が・・・

美知留は家の外に出て植木鉢が割れていることに言い知れぬ不安を感じて・・・

<つづく>
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感想コメント

瑠可は宗佑からイヤがらせを受けていることを誰にも相談できずに思い悩む日々。
相談すれば自分の心のこともいずれバレてしまうのを怖れて怯えて、かなり過敏に
なってるので、タケルが親身になろうとしても突っぱねてしまうし、あげくにタケルを
キズつけるような行動までとってしまいます。

ま、瑠可にしてみればそんな目で自分を見られても・・・ってのがあるんでしょうが
タケルはもうかなりショックで。
マグカップのシーンはさすがに気の毒で、「それはないでしょ~」って同情しました。

宗佑の愛情は麻薬みたいにキツくて、日常に戻ってしまえばみんなそれなりに自分の
ことで精一杯なのを感じて寂しくなる美知留。

人は一人で生きられないけど、一人で頑張らなきゃいけない時間もけっこうあるもん
だよといいたくなりますが、寂しがり屋だっていうならしょうがないのかも・・・

今週はとにかくせつないシーンが多かったです(泣)
(タケル目線で見てるから余計そうなんですが・・・)