二次_ヨン周年企画

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こちらは、シンイヨン周年期間限定ぐるっぽの企画「画像でSSを書こう」に
投稿したお話です。

加筆修正しております。

画像提供:とこちゃんさん 画像保管庫

画像の二次加工、コピー、転載、捕獲はおやめください

マンボの店先。
通りに出ている卓に二人はいた。
ヨンが小刀で生栗を器用に剥く。ウンスはヨンの隣で、剥き終わるのを今か今かとその
手つきを見守っている。
「さあ」
差し出された栗を手の平に受け取ると、ウンスはすぐにぱくっと口に入れる。
「生栗って意外とおいしいのね」
先ほどから一つ食べては、繰り返しその言葉を口にしているのだが、気づいていないようだ。ヨンは手を止めずにウンスの話を聞く。
「でも、栗って火を通したらほっくりしてすごく甘くなるのよ。そりゃもうおいしいんだから」
ウンスが、口に入れたままモゴモゴと喋る。
「話すか、食べるかしないと喉に詰めます」
栗に視線を落としたままヨンが言う。
静かになる。
気になったヨンは手を止めて顔を上げてクスリと笑う。食べることに集中したらしい。
固い栗をもごもごと食べているその姿は、頬袋に団栗(どんくり)を入れた栗鼠(りす)を
思わせた。
「ほら、手を止めないで。次を剥いて」
食いしん坊の栗鼠はまだまだ食べたいらしい。ヨンは黙って、そんな栗鼠のためにせっせと
栗を剥く。

「なんだありゃ?」
「見ないことだよ。こっちが馬鹿馬鹿しくなるからさ」
隣の卓の自分たちなどまるで目に入らない二人にマンボが呆れると、ヨンと同じように
生栗を剥いているアジュンマがピシャリと言う。
一つ栗を剥き終わると、アジュンマは隣の栗鼠に見つからないよう剥き終わった生栗を
鬼皮の中に紛れ込ませて隠す。
「やれやれ。食いしん坊な栗鼠がいたもんだ」

秋の昼下がりの陽だまりのなか。
時はゆっくりと流れていく。

*********
とこちゃんさんの、リスとウンスの画像が可愛くてパッと思いついたお話です。
別板でjさんが生栗を食べるシーンにビックリしたというコメをあげてくださって、そこから
みんなでワイワイと話が盛り上がりました。

jさん、ありがとう。おかげで可愛い話が出来上がりましたヨン♪


※今日で画像でSSを書こうに投稿したお話は終わります。
  ヨンで下さってありがとうございました。

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こちらは、シンイヨン周年期間限定ぐるっぽの企画「画像でSSを書こう」に
投稿したお話です。

加筆修正しております。

画像提供:チェヨン1さん 画像保管庫

画像の二次加工、コピー、転載、捕獲はおやめください


「待った?」
「参りましょう」
二人がそろって行こうとしたとき、向こうから王がやってきた。
「テジャン」
会釈するヨンの背後に、ウンスがさっと隠れる。
「医仙、隠れるところを見ると、ワンビの居場所をご存じのようですね」
口調は丁寧だが、明らかに王は苛立っていた。観念したウンスは、仕方なく口を割る。
「実は・・・」

そのころワンビは人気のない寂れた道を歩いていた。
チェ尚宮はワンビの隣を歩き、ムガクシたちは五人ずつ少し距離を離して前後を歩いて
いた。皆質素な旅姿の恰好だったが、ワンビ一人だけは男の旅姿といういでたちだった。
笠を深くかぶっているため、一見したところ男に見えないこともない。
『このような恰好をチョナに見られたら、恥ずかしくて死んでしまいたい』
見られたときのことを考えただけで、顔から火が出そうに恥ずかしかった。
と、前を歩いていたムガクシとチェ尚宮が同時に足を止める。チェ尚宮はワンビにも止まる
ようにと合図を送る。
「出てこい」
その声にヨンが、次にチョナが木陰から姿を現す。二人の背後からウンスが姿を現し、
こちらに向かって手を合わせて詫びる仕草をした。
知られてしまった。見られてしまった。ワンビは頭が真っ白になる。
「ワンビ」
チョナに呼ばれて、大波のように羞恥が押し寄せる。無断で王宮を出てきたこともきっと
お怒りになっているに違いない。途端に涙がこみ上げた。
「チョナ・・・」
「共に行こう」
優しい声で王が誘う。
笑みを浮かべたのは一瞬で、王妃の顔はすぐに曇る。不釣り合いな自分の姿に恐れを
なして、ワンビが大きく首を横に振る。王は急いで王妃を追いかけてきたため、召し替える
間もなかった。俯いて頭を振る王妃に王がフッと笑う。
「貴女は・・・このようななりをしていても麗しいな」
その言葉にようやくワンビが顔を上げる。
「髪を下していると清らな少女のようであり、そのように簡素に結い上げておるだけだと
いうのに、凛々しく、すがすがしい」
最後は照れたようにふいとチョナが顔をそらす。そのしぐさに、自分を慰めるその場だけの
言葉ではないことを知る。
「さあ、行こう。道は半ばほどだ」

ケギョンには子宝が授かるという有名な寺がある。
その寺に子宝祈願に参る際には、変わった決まりがあった。
【男が欲しくば、妻は男の恰好で。女が欲しくば、夫は女の恰好で参ること】

チョナがふと思いついてワンビに問う。
「では、姫が欲しくば、私は女の恰好か。ワンビ、そのときも一緒に参ろう」
その言葉にようやく王妃が楽しそうに笑う。真面目に言ったつもりの王は、王妃の笑いに
いささか心外だったが、女の恰好をした己を頭に思い浮かべると、秋の空にすがすがしい
笑い声をあげた。

*********
チェヨン1さんが出してくださった画は私にとって難題でしたが、ミルクさんはこの画で
マタギ〇シコ伝説を書いて、華麗なる無茶ブリレーをスタートされました。

この画だけでどう書こうかと悩んでいたときに、他の板にチェ・ヨン1さんがもう一枚載せて
くださって。それがワンビの男装姿でした。その画に救われました(笑)

 ※次はいよいよラスト、とこちゃんさんの画で書いたSSをアップ予定です。





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こちらは、シンイヨン周年期間限定ぐるっぽの企画「画像でSSを書こう」に
投稿したお話です。

加筆修正しております。

画像提供:マイルさん 画像保管庫

画像の二次加工、コピー、転載、捕獲はおやめください

巡視を終えてケギョンへと戻るウダルチの一行は、見慣れた宿に到着する。
入り江の宿は以前と変わらぬ佇まいで客を迎え入れ、どやどやと入ってきた隊員たちが
各々忙しく立ち働いていた。
亭主から酒瓶を受け取ったヨンが、それを手にフラリと外へ出ていこうとする。
「テホグン、どちらへ?」
トクマンが呼びかける。
「・・・」
聞こえたはずなのに、答えはなかった。
「誰か、供を」
「いい」
そっけなく言い残して行ってしまう。あの木のところに向かわれたのだ。トクマンは最初
そう思った。けれども、医仙がこの地にお戻りになったあとなのに?と、疑問がわいた。
気になったトクマンは急いでヨンを追いかける。見慣れた後ろ姿は、天門とは違う方向へと
歩いていく。やがて村外れの林の方へと向かっていることに気付いたトクマンは「あ・・・」と
立ち止まった。それから少し考えて踵を返すと、宿へと戻った。
トクマンは食堂の片隅で念入りに槍を手入れした。それが終わると、槍を置いて外へ出る。
陽は西の山に半分ほど沈み、見上げた空は蒼さを増していた。空から視線を戻すといつの
間にかテホグンが傍に立っていた。
「ヒョンが恋しいです」
視線を前に向けたままポツリとトクマンが言葉を漏らす。この宿に来ると、チョナをお守り
しながら戦ったときのことを思い出す。あのときはチュソク組長もトルベヒョンもいた。
口にしてしまうと余計に恋しさが増した。
「オレもだ」
並んで夕陽に視線を向けたヨンが呟く。
「友が恋しい」
思わず横を見たトクマンに、ヨンはフッと寂しげな笑みを見せる。
そうだ。あのときはその方も居られた。流れるように扇を操りながら敵の攻撃をかわして
いたチャン侍医が、トクマンの中で鮮やかによみがえる。ヨンがおもむろに、トクマンの胸に
拳をあてる。
「だが、あいつらの志はお前の中に生きている」
「はい」
「友もオレの中で生き続ける」
「・・・はい」
「先に行く。明日は早い。遅れるな」
「はい!」
ヨンを見送ったトクマンは、夕陽に再び視線を戻す。

在りし日の兵(つわもの)たちが束の間紺碧の空に見えた気がした。懐かしさに胸が震える。
だが、それはすぐに紺碧の空にとってかわった。トクマンは夕陽に向かって一礼をすると、
テホグンの後を追いかけていく。
やがて陽は沈み、空は藍の色に染まった。

****

マイルさんの画の灯篭から、「祈り」をイメージして書きました。
ヨンが行った場所。それは二度にわたる襲撃で殉死したウダルチのお墓でした。
(墓といっても土を盛っただけの簡素なイメージですが)
おまつりの時期がちょうどチュソクの頃だったので、ヨンにはお墓参りしてもらったという
わけです。

こちらは、シンイヨン周年期間限定ぐるっぽの企画「画像でSSを書こう」に
投稿したお話です。

加筆修正しております。

画像提供:伽羅さん 画像保管庫

画像の二次加工、コピー、転載、捕獲はおやめください

その女が己の前に現れるようになったのは三日ほど前のこと。
部屋で寝ていると、しどけない恰好をした女が戸口に寄りかかりながらこちらを見ていた。
女はどことなくウンスに似ていた。暗闇の中でどうしてそれが見えるのか、己にもよくわから
ない。女は蠱惑的な笑みを浮かべると霞のように消えた。
翌日も女は現れた。昨夜は戸口のところにいたが、今日は部屋の真ん中に立っている。
視線が合うと、媚を含んだ目で見つめ返してきた。女は勿体ぶった仕草で自分の身体の
腿から胸へと手を這わせると、ニヤリと笑って再び消えた。
昨日。女はまた現れた。気配を感じて目を開けると、寝台に寝ていたオレのすぐそばに
女が立っていたので驚いた。女はやはりウンスに似た顔立ちだったが、女のほうが目元が
吊りあがっていて、意地の悪い印象がある。それなのに笑みを浮かべると、その表情は
一転して誘いの色を見せ、目が離せない。女が屈みこんで頬に触れてきた。冷たい手だと
感じた瞬間女は消えた。
そして今日を迎えた。今夜は、短刀を懐に忍ばせて床についた。冷たい風が頬を撫でた
のと同時に女が不意に現れた。女は、いつの間にか己の隣に寝そべってこちらを見ていた。
目が合う。「しまった」。身体が動かない。女が目を閉じて顔を寄せてくる。息遣いを感じる
ほど口唇が近づく。触れたら終わりだ。なぜかそう思った。
「ちょっと・・・何してるのよ!」
背後からいきなり声がしたかと思うと、パシッという音が部屋に響き渡る。
隣で眠っていたウンスが起きて、女の頭を叩いたのだ。するとたちまち、部屋に立ち込めて
いた妖しい気配が晴れていく。傍にあった行灯に火を灯して、二人で顔を見合わせる。
「今の何?」
「さあ・・・」
それしか答えようがなかった。
「・・・寝よう。寝よう。今のは夢だったってことにしましょ」
「ああ」
お化けなんてまっぴらごめんよ。そんな呟きが聞こえてきた。
横になったヨンは、やがてくぐもった笑いを漏らす。我が妻は、女怪を素手で仕留めた。
危うく命を落としかけたのに、そのことが妙に可笑しかった。ご機嫌な夫の優しい声を聞き
ながら、ウンスは再び心地良い眠りにつく。その寝息に誘われるように、やがてヨンも眠りの
淵へと引き込まれていった。

********
画のウンスが色っぽいのでRな話を模索したのですが、うまく書けず(汗)
結局ヨンのところに夜な夜な現れる怪異ということにしました。

※次はマイルさんの画で書いたSSをアップ予定です。
こちらは、シンイヨン周年期間限定ぐるっぽの企画「画像でSSを書こう」に
投稿したお話です。

加筆修正しております。

画像提供:イタkiss大好きおばさん 画像保管庫

紅蓮の炎に包まれる。
そんな夢を見た。
オレは身動きもできず、なすすべもない。
髪の先は見る間に縮れ、皮膚は痛烈な痛みを訴える。焼けた肉の臭いが鼻をつく。
声を上げようとした途端熱風が鼻と口から入り込み、たちまち喉の奥まで焼け爛れる。
息ができず、喉をかきむしりながらその場に這いつくばる。手に持ったテグムは既に先が
燃え落ちていた。目を開けていられない。それでも誰かが目の前にしゃがんで自分を
見下ろしているのはわかった。
「モビリョン」
名を呼ぶ。見えもしないのにモビリョンがニヤリと笑う様はありありとわかる。
そこで夢から覚めた。

あいつを待っている間に、四阿の欄干にもたれたまま眠ってしまっていたようだ。
「起きた?」
声をかけれられて夢見心地から覚める。
男を漁りに出かけていたはずのモビリョンが、四阿の卓の上に腰かけて野良猫と
じゃれていた。猫はモビリョンの麝香の匂いに魅入られてゴロゴロと喉を鳴らしていた。
モビリョンはこちらをチラリと見て、すぐに猫に視線を戻す。
「夢をみた」
「いい夢だった?」
「ああ。お前に焼き殺される夢だった」
ようやくモビリョンがこちらを見る。関心がこちらに向けられたことが、わけもなく嬉しい。
「いい夢だった」
もう一度言うと、モビリョンがククククと笑う。
「酔狂ね。あんたも」
「ああ。狂ってるな」
モビリョンは卓からスルリと下りると、欄干に伸ばしていたオレの足に手を伸ばし、
脛から太腿へと煽るように撫でる。今日の狩りは空振りだったのか、モ・ビリョンは
誘う眼差しを見せる。
「お前に殺されるなら本望だ」
お前に殺されるのなら、その術はなんだっていい。お前が作り出した炎で焼かれるなら
それはお前に抱かれるのと同じこと。お前に抱かれて死ぬなら、願ったり叶ったりだ。
曇りのない目で見つめてくるユチョンに、モビリョンは束の間惑うように瞳を揺らす。
けれど、一度瞼を閉じて再び開いたときには、心の揺れなどなかったように、妖しく
艶めいた視線をユチョンに送り返す。
「慰めて」
思うような獲物は見つからず、空振りで帰ってきた。身体の奥には火がついたままだ。
ユチョンにまたがって、その首に腕をからめる。
モビリョンの深淵は深い。その深淵の奥、水底に青い静謐な炎が揺らぐのを、ユチョンは
見た気がした。けれどそれは一瞬で、再び紅蓮の火柱が立ち上り、再び見えなくなった。
青い炎を追うことを諦めたユチョンは、モビリョンの腰を抱き寄せると、誘うように開いた
口唇を吸った。

*******
火手印と天音子。
シンイのサブキャラの中でも特に好きな二人です。
なので、こちらの画像を見たときに「おおっ!」と喜びましたヨン♪

 ※次は伽羅さんの画で書いたSSをアップ予定です。